【本】弱さをさらけだす勇気(前編)
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介する本は、松岡修造(まつおか しゅうぞう)さん著書、
“弱さをさらけだす勇気”
です。
出典:
プロフィール | 松岡修造オフィシャルサイト | SHUZO MATSUOKA OFFICIAL SITE
1995年ウィンブルドン選手権ベスト8進出。
テニス選手として大きな実績をつくられた松岡さんのことは、皆さんもご存じかと思います。
日本のテニスの発展のため起ち上げたプロジェクト「修造チャレンジ」からは、錦織圭(にしこり けい)選手など多くのトッププレーヤーを輩出。
後進の育成にあたる傍ら、スポーツキャスターとしてもご活躍中です。
本書は、タイトルにあるように「弱さ」がテーマです。
松岡さんご自身の体験や、松岡さんが多くのトップアスリートを取材した内容から、自分の心の弱さとどのように向き合って、乗り越えていけばよいかを学べる一冊です。
弱さは、人生を変えるきっかけになる
松岡さんといえば、熱い、ポジティブといったイメージが強いですよね。
ですが意外にも、本書で「自分はかなり弱い人間で、ものごとをマイナスにとらえるところがある」と語っています。
2歳のときに水泳を始めた松岡さん。
レベルが上がるにつれて、もう練習したくないという気持ちが募っていったのだそうです。
そして、8歳のなってテニスを始めたときのことを、次のように振り返っています。
少年時代の僕が、水泳の練習のきつさや単調さに耐えられなくなったのは、明らかに自分の心の「弱さ」のせいでした。でも、それがきっかけで、その後の人生を拓いてくれるテニスという別のスポーツに出会いました。
(中略)
だから思います。いまある「弱さ」を全否定する必要はないんじゃないかな。
それが自分を変えるきっかけになるなら、「弱さ」もある種の武器になると僕は思うのです。(本書p43より)
弱さは、次の目標につながる
また、松岡さんがフィギュアスケートの宮原知子(みやはら さとこ)選手にインタビューをしたときのエピソードが挙げられています。
宮原選手は度重なるケガを乗り越え、2018年に平昌オリンピックに出場。
フィギュアスケート女子シングルで自己ベストの得点を更新され、4位入賞を果たしました。
試合直後のインタビューに「ものすごく悔しいです…」と答える宮原選手の姿を見て、松岡さんはこう感じたそうです。
以前の知子さんには、試合で緊張すると自分を出せなくなるところがありました。その弱さをいちばんよくわかっていたのは彼女自身です。
(中略)
弱さを克服するための努力を地道に続けてきて、「やればできるんだ」と感じた知子さん。だからこそ、SPもフリーも自己ベストの演技ができたにもかかわらず、「自分にはまだ足りないところがある。悔しい」という気持ちが湧き起こったのでしょう。
(中略)
そういうとらえ方ができる彼女に、僕は感銘を受けました。そして、「弱さがなければ次の目標がなくなり、そこで終わってしまう。だから、弱さがあるのはいいことなんだ!」と、強く感じたのです。(本書p65~p66より)
宮原選手が口にした悔しさは、自らの弱い部分を新たな成長につなげようとする前向きな悔しさだったと松岡さんはいいます。
弱さがあるから、人間らしい
弱さはきっかけになる。
弱さがあるから向上しようとする。
こう考えると、確かに弱さは悪いものではないと思えますね。
ここからは私の考えです。
弱さはその人の個性といいますか、弱さがあるから人間味や親しみを感じられるのだと思います。
世の中に完璧な人はいません。
もし完璧だったとしても、場合によっては近寄りがたい印象を周囲に与えてしまうのではないでしょうか。
誰にでも弱い部分はあるかと思います。
自分の弱さを否定的にとらえるのではなく、ときには勇気を出して素直に打ち明けてみる。
意外にも周囲の共感を呼び、見る人によってはそれがあなたのチャームポイントのように映ることだってあるかもしれません。
まず、自分には弱いところがあると認めることが、成長への第一歩。
後編では、弱さとどのようにつき合えばよいかを、本書後半の内容から探っていきます。
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【本】「好き」の設計図(後編)
こんにちは。権藤優希です。
前回に引き続き、関野吉記(せきの よしき)さん著書、
“「好き」の設計図”
を紹介します。
※前編はこちら
前編では、必ず成功するブランディングの方法というものは存在せず、ケースに応じて何が最適かを考えることが重要という著者の見解をお伝えしました。
後編では、どのように考えれば最適解に近づけるか、ブランディングにおける原理原則に触れていきます。
ブランディング戦略の手順
本書の第4章では、著者が企業のブランディングを進めるうえで大切にしている5つの手順が紹介されています。
①ブランドコンセプトの明確化
②ブランドの具現化
③ブランドを浸透させるための社内環境づくり
④ブランドイメージの浸透度を可視化
⑤共感を生み出すコンセプトやストーリーを社外へ発信
(本書p178~p181より抜粋)
ブランディングの始まりは、社長の想いから。
企業のトップがどのようなビジョンを掲げ、社員やお客さまにどんな価値を提供するのか等、ひとつひとつを明確化するところからスタートします。
ブランディングにはアウターとインナーがある
「お客さまにこういうイメージを抱いてもらいたい」と、外部への情報発信(アウターブランディング)は、誰もが自然に意識するでしょう。
ですが、著者が先の手順に示すように、まずは社内の全組織が連動して、社内にひとつのブランドイメージを構築・浸透させること(インナーブランディング)が重要であると述べています。
なぜなら、外部に直接関わる人、つまり社員の印象がそのままブランドイメージにつながるからだといいます。
いくらスーパーマーケットの店内に「私たちはお客さまを大切にします」と大書されたポスターが貼ってあっても、店員の態度が横柄だったら、「客を客とも思わないひどい店」というイメージがついてしまう。(本書p170より)
ブランドは社員から生まれる。
だから、組織全体がブランディングの意義を理解し、共感して働いていることが重要なのだそうです。
その会社の想いに共感し、ブランドの一員として働けることがうれしい。
ここで働くことで自分も人として成長できる。(本書p100より)
社員からこう思われるような組織を目指し、インナーブランディングに長期的に取り組むことが、アウターブランディングの土台になるようです。
未経験だからこそ、動きながら学ぶ
私は現在、出版、オンラインサロン運営、小売店や飲食店の監修、YouTube、ビジネスコンサルティングなど複数の仕事に取り組んでいます。
それらの業種の知識がもともとあった訳ではなく、動きながら学んできました。
ブランディングに関しても同じです。
また、ブランディングについてゼロから勉強し、知識と経験を蓄えた多くの仲間の支えのおかげで、いまの私があります。
仲間とともに豊かになるため、まずは私がすべての仕事で成果をつくることで明かしていきます。
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【本】「好き」の設計図(前編)
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介する本は、関野吉記(せきの よしき)さん著書、
“「好き」の設計図”
です。
株式会社イマジナ代表取締役。
山梨県の菓子問屋に生まれ、幼少期から商売の世界で過ごされます。
中学生のときに単身で海外に渡り、諸国での生活やビジネスを経験。
帰国後に日本企業におけるブランディングの能力向上のため、株式会社イマジナを設立されます。
本書には、ブランディングの基本的な考え方と原理原則が、2600社以上のブランディングを手掛けた著者のご経験に基づいてまとめられています。
相手がどのようなイメージを抱くか?
ブランディングの目的は、自社の製品やサービスを好きになってもらうこと。
そのために、クライアントの企業と二人三脚で知恵を絞るのだそうです。
大事なのは、「自分たちが伝えたいこと」ではなく、「相手がどう感じ、どのようなイメージを抱くか」のほうなのである。(本書p56より)
ブランディングと聞くと、「自社の魅力をどうやって伝えるか」ということに意識が向きがち。
ですが著者は、相手に「この企業や製品にはこういう魅力(イメージ)がある」と思ってもらうこと、すなわち相手の視点が重要だと述べています。
正解はない。考える
著者は、こうすれば必ずうまくいくというブランディングの必勝法は存在しないと断言されています。
ブランディングの先にいるのは人。
人によって考え方や趣向は異なるので、画一的な方法で成功する保証はありません。
ブランディングに必勝法がないのは、
”誰がやっても必ずうまくいく、異性のハートを射止める秘策がないことと一緒だ”
と、著者は例えています。
よって、会社や業種などの個性に応じて、どうすればブランディングが成功するのかをオーダーメイドで考える必要があるのだそうです。
一人ひとりが自分の頭で必死に考えて、自分なりの正解を出すしかないのだ。
そして、人間を人間たらしめているのが、この「考える」という能力だと私は思っている。(中略)
ブランディングの答えは、考えることでしか発見できないからだ。(本書p41~42より)
正解はないが、原理原則はある
私は本書を読み、考えることの価値を再認識しました。
近い将来、仕事の半数近くがAIやロボットに置き換わると予測されています。
ただ、人の感情を察知するのはコンピューターには難しいとも言われています。
ゆえに、考えるという人間ならではの能力を活用することが大切。
初めから答えが与えられていたり、正解を探そうとするのではなく、正解がないところから考え抜いて、自らの選択を正解にする力が大きな価値になるのではないでしょうか。
ちなみに、「ライフアクセラレーター」という私の肩書も、仲間と一緒に、さらにプロのお力も借りて、数カ月以上考えてようやく出来上がったものです。
この名前にふさわしい結果をつくるべく、毎日を全力で走り抜けます。
少し話が逸れました。
では、ブランディングではどのように考えればよいのでしょうか。
私たちは、ブランディングにはどの企業にも当てはまる公式はないという前提に立っている。(中略)
必ず答えが出る便利なツールは持っていないが、そこには共通の原理原則があり、どうやって考えたらいいかは知っている。(本書p9より)
後編では、著者が紹介するブランディングの原理原則について学びます。
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【本】成功する人は、教わり方が違う。(後編)
こんにちは。権藤優希です。
前回に引き続き、中谷彰宏(なかたに あきひろ)さん著書、
“成功する人は、教わり方が違う。”
を紹介します。
※前編はこちら
前編に続いて、結果をつくる人の教わり方や、教わるときの心構えについて、ピックアップしてお伝えします。
好きじゃないものも、好きになる
(項目38【一流は、好奇心を持つ。二流は、興味を持つ。】より)
「興味」とは、「好きなものが、好きなこと」です。
「好奇心」とは、「好きでないことでも、好きなこと」です。(中略)
好きでないことを「なんだろう、これ?」と見続けられるのが好奇心です。
好奇心という言葉は皆さんご存じかと思いますが、どんなことを連想されるでしょうか。
「好きじゃないものは、やりたくない」と話す人は、「興味」はあっても「好奇心」は持っていない、と著者の中谷さんは仰います。
「好奇心」とは、まだ知らなかったことや好きでないことにも意欲的に取り組もうとする気持ちを指し、「好奇心」が人の幅を広げていくのだそうです。
あとで、わかる
(項目49【一流は、結果を焦らない。二流は、すぐ結果を出そうと焦る。】より)
深いことであればあるほど、それがわかるまでに時間がかかります。(中略)
「これは納得いかない」ということも、「納得なんかする必要はない。今、君の経験量では無理だから。だけど、いつかこの出来事で苦しむことになるから、その時のために先に言葉を置いておくよ。いつかこれ使って」というメッセージが込められているのです。
(項目60【一流は、教えてもらえるのが奇跡と感じる。二流は、教えてもらって当たり前と感じる。】より)
教えてくれることの多くは、「これを教わっておかないと、将来、つらいことになるぞ」ということです。
そのため、今は意味がわかりません。
今、意味がわからなくてもいいのです。
そのうちわかります。
教えてもらう内容の意味が理解できない、ということもあるかもしれません(もしわかっていたら、今の状態をすでに抜け出しているはずです)。
教わる内容の真意にたどり着くにはある程度の時間がかかると心得ておくだけでも、少し気が楽になるのではないでしょうか。
素直さが変化のスピードを生む
私もメンターから教わったことの中には、「なんでこんなことをするんだろう?」と感じることも多くありました。
だいぶ昔の話ですが、ある駅前の商業施設にいたとき、メンターから
『権藤くん、オカマ風でくねくね歩いてみようか』
と言われたことがありました。
私は戸惑いと恥ずかしい気持ちしかありませんでしたが、メンターの言うことだから何か意味があるのかなと思い、やり通しました。
(もちろん当時は意味がわからなかったです。笑)
でもそれは、昔の私にあった近づきにくい印象を取り払って、「近づきやすさを出したほうがいいよ」という、成果を上げるために必要なアドバイスだったと今ならわかります。
教わったことが今すぐに理解できるとは限りません。
それでも教わったことを素直に受け入れる人、変化のスピードが速い人が結果をつくるのだと、本書を読んで振り返りました。
学びが凝縮された一冊です。
ぜひ「好奇心」を持って、お手に取ってみてはいかがでしょうか。
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【本】成功する人は、教わり方が違う。(前編)
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介する本は、中谷彰宏(なかたに あきひろ)さん著書、
“成功する人は、教わり方が違う。”
です。
大手企業を経て1991年に独立、株式会社中谷彰宏事務所を設立されます。
「中谷塾」主宰として全国各地で講演をされ、またテレビやラジオ等多くのメディアにも出演されています。
2020年には中谷塾のオンライン版「中谷庵」を開始され、さらに幅広い分野でご活躍中です。
多数の著作の中から、今回は2017年に刊行された “成功する人は、教わり方が違う。” を選びました。
本書はタイトルの通り、何かを教えるときではなく、教わるときに大切な心構えが説かれています。
結果をつくる人は、どのような教わり方をしているのでしょうか。
本書で挙げられている60の項目はどれも極めて大切だと感じましたが、その中から特に印象に残った内容をいくつか紹介します。
お客様ではなく、弟子になる
(項目01【一流は、弟子になる。二流は、お客様になる。】より)
自分が教えてもらう時は、お客様ではなく、弟子になる覚悟が必要です。
成長して結果をつくりたいのであれば、厳しく教えられても喰らいついていける、師匠と弟子のような関係になることが大前提。
「厳しいことは言われたくない」など、自分がお客様であるかのように振る舞うと、教える側も本当に必要なことが言えなくなってしまい、教わる側の成長は止まると仰います。
(項目08【一流は、お金を払って聞く。二流は、タダで「教えてください」と言う。】より)
何かを教わるということは、知恵を受け取るということです。(中略)
本来、お金を払わなければならないところです。
教わるのは「タダではない」という意識を持つことが大切です。
プロから聞ける内容(情報)は、たとえ小さな教えでも、そこにたどり着くまでに多くの時間や経験やお金がかかっている。
結果をつくる人はこのことを理解していて、情報に見合った対価を払っているのだそうです。
必ずしもお金を払う必要はありませんが、その代わり教わったことを実践するという姿勢が重要。
教えてもらって当然、というお客様意識からの脱却が成長の鍵を握っています。
やってみてから質問する
(項目11【一流は、教わったことを実行する。二流は、ノートにまとめて満足する。】より)
教わったことを倉庫にしまっておくだけでは、人生は何も変わりません。
次に会った時に、さらにその先のことを教えてもらえるのは、教わったことを即、実行した人です。
(項目51【一流は、したことへの質問をする。二流は、していないことへの質問をする。】より)
「うまくいかないであろうこと」と「うまくいかなかったこと」とは、天地ほどの開きがあります。
実際にしてみて、うまくいかなかったことに対しては、アドバイスができます。
ところが、「うまくいかないであろう」と言って、していないことには、アドバイスのしようがないのです。
私がライフアクセラレーターとして活動するうえで、強く共感できる内容です。
私の講演会にお越しくださった方はご存じかと思いますが、講演の冒頭では必ず「今日お伝えすることを、ひとつでもよいので皆さんが行動に移すことに興味があります」と申し上げています。
教わったことをまずやってみてから、次の質問をすること。
お伝えしている以上、私自身が心がけていることのひとつでもあります。
納得できないこともメモする
とはいえ、講演に来られた方が私の話を一生懸命ノートに書き留める姿は、私にとっても励みになります。
著者の中谷さんは、ノートのとり方のコツを次のように仰います。
(項目14【一流は、好き嫌いで選ばずに、丸ごと吸収する。二流は、好きなことだけ聞く。】より)
一流は、自分の意見や好みに合う合わないは関係なしに、とりあえず丸ごとすべてメモします。(中略)
自分の意見に合うところだけノートをとる人は、人から教わったとは言えません。
ただ自分の意見が肯定され、自分をほめてもらいに来ているだけです。
成長するためには、まだ自分にない新しいものを取り入れる必要があります。
ですから、教わった内容は丸ごとノートをとる。
特に、いまの自分では理解できない、わからないことほどノートをとるのが大切なのだそうです。
私もメンターのプレゼンを聴くときは一言一句メモをとり、あるいはメンターのスピーチを文字起こしして、話す練習をしてきました。
本書にはまだまだ学びが満載です。
後編でも、教わるうえで大切なことを引き続きお伝えしていきます。
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【本】山小屋ガールの癒されない日々(後編)
こんにちは。権藤優希です。
前回に引き続き、webライター・吉玉サキ(よしだま さき)さん著書、
“山小屋ガールの癒されない日々”
を紹介します。
※前編はこちら
前編では、本書の簡単なあらすじと、山小屋での生活によって変化した著者の考え方についてお伝えしました。
山小屋でともに働くスタッフや登山客のことを思いやる気持ちに溢れている著者ですが、人間関係においては譲れない価値観があるようです。
恋愛対象としてどうか?
山小屋ではワンシーズンをほぼ同じ空間で過ごすため、スタッフ同士が仲良くなりやすく、また恋愛にも発展しやすいという特徴があります。
著者も、職場恋愛には肯定的であるといいます。
ただし、女性どうしの会話にありがちな「今年の男性スタッフの中で誰がいい?」という、恋愛対象としてありかなしかという話は、どうしても苦手なのだそうです。
恋愛の話題が悪いとは思わない。純粋に誰かを好きという話なら、聞いていて楽しい。だけど、「男子スタッフの中で誰がいい?」という話題は、数人のスタッフを比較するニュアンスを含む。
(中略)
仲間のことを異性としてジャッジするようなことはしたくないし、誰かがジャッジされているのを耳にするのも嫌。(中略)
恋とジャッジはまったくの別物だ。恋には相手への尊重があるけれど、ジャッジにはそれがない。本当に仲間として尊重していたら、陰でアリだのナシだの言えないと思うのだ。(本書p205~p206より)
仲間をジャッジしない
著者が異性のことを恋愛対象としてジャッジしたくないと主張するのは、山小屋で仕事がうまくいかずに落ち込んでいたとき、たくさんの仲間に支えられてきたから。
苦楽をともにしてきたスタッフはみな仲間であり、性別に関係なく、できる限り多くの人と友情を育みたいという気持ちを大切にされているのだそうです。
気難しいと言われようと、「これだけは譲れない」という頑なな思いは誰にでもあるだろう。私の場合はそれが、「仲間をジャッジしない」ことだ。(本書p208より)
著者は、10年間の山小屋生活で大切な友人がたくさんできたと語っています。
さらに、現在のご主人と出会ったのも山小屋。
山小屋を退いた後は、イラストレーターとして活動を始められたご主人や、多くの友人に背中を押され、著者は念願だったライターに転身されたのだそうです。
どんな人にも可能性がある
仲間をジャッジしないという著者の姿勢は、とても素敵ですよね。
性別や年齢に関係なく、周りの人を尊重する姿勢をつねに大切にされた著者だからこそ、たくさんの友人ができて、また素敵なご主人とのご縁に恵まれたのではないでしょうか。
私も人間関係の大切さは、身をもって学んできた自負があります。
起業の準備を始めたころは、思ったような結果が出せずに焦ってしまい、無意識のうちに周りの人を自分の価値観や基準に当てはめて裁いてしまったこともありました。
とある研修でそのような自分の振る舞いに気づき、猛省したのを覚えています。
私の尊敬する経営者は、よく「人は豊かで大きい」と仰います。
どんな人にも可能性があって、変化・成長して輝く人になれる。
たくさんの経験を乗り越えてきた今では、私も確信をもって言えますし、仲間のことを心から信じています。
日常の人間関係で大切なことを、山小屋という非日常の場面から振り返ることとなりました。
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【本】山小屋ガールの癒されない日々(前編)
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介する本は、webライター・吉玉サキ(よしだま さき)さん著書、
“山小屋ガールの癒されない日々”
です。
webメディア「cakes」主催の第2回cakesクリエイターコンテストに入選。
ご自身が北アルプスの山小屋で働いていたときの体験を綴ったエッセイ「小屋ガール通信」が連載されます。
本書は「小屋ガール通信」の内容をもとに書籍化されたものです。
約10年、山小屋という特別な環境で過ごされた著者の思いが、ありのままに語られています。
著者とさまざまな人との間に起きたエピソードには思わずクスッと笑ってしまうものも多く、読んでいて温かい気持ちになりました。
登山未経験からのスタート
もともとは作家を志望されていたという著者。
一般企業に就職するも仕事がうまくいかず、すぐに2度の転職を繰り返し、落ち込んでいたそうです。
23歳のとき、友人の勧めがきっかけで、全く登山経験が無いなか、標高2000メートル近い北アルプスの山小屋で働き始めます。
山小屋での暮らしは、下界(※山小屋用語で街のことを指す)とは常識が大きく異なり、はじめは驚きの連続だったのだとか。
しかし、一緒に働く個性豊かなスタッフの人々、いろいろな登山客との出会いを通じて、山小屋の仕事が楽しくなったといいます。
山小屋の仕事はハードで、体力的にはキツかったけれど、毎日が充実している。私は自分のことを社会不適合者だと思っていたけれど、そんな自分にも適応できる社会があると知った。(本書p4より)
いろんな生き方がある
山が閉鎖される冬の間は、当然山小屋も閉鎖されるため、下山して別の仕事を見つけて働く必要があるのだそうです(あるいは働かず、山小屋で働いて貯めたお金で旅に出る人もいるとのこと)。
著者は、山小屋で働くことは経済的に安定しているとは言い難いと述べながらも、自分の心の中にある「自由と楽しさ」を求める気持ちが勝り、山小屋で働き続けたと打ち明けています。
山小屋は「山にいるとき」と「それ以外」で生活環境が変わるから、環境に適応する力が求められる。
私は子どもの頃から飽きっぽくて、そんな自分が嫌だった。飽きっぽいのは悪いことで、改善すべきことだと思っていた。けれど、飽きっぽいからこそ、環境の変化がわりと好きだ。そんな性質が季節労働向きだったのかもしれない。
季節労働は向き・不向きが大きいから万人に勧められる働き方ではないけれど、それで幸せに暮らしている人もいる。どんな生き方を選ぶにせよ、「いろんな生き方がある」ということを知っているだけで、生きるのは少しだけ楽になると思う。(本書p71~p72より)
人生は誰と一緒にいるかで変わる
私は登山にそこまで詳しいわけではないので、本書で紹介されている山小屋の仕事内容や暮らしの大変さには思わず目を丸くしました。
山小屋で働くスタッフには、年齢も動機もさまざま、本当にいろいろな人がいるのだとうかがえます。
働き始める前は半ば自己否定気味だった著者の気持ちが変化したのは、一緒に働くスタッフの価値観に触れて、考え方が少しずつ広がっていったからなのではないでしょうか。
人は一緒にいる人に影響を受けます。
私の場合は、事業で一定の結果を作って仲間と一緒に豊かになるために、欲しい結果を持っている人から影響を受けようと自ら選択して、メンターに弟子入りしました。
ですが、山小屋の場合は一緒に働く人を自分で選べるわけではありません。
ときにはそりが合わない人とも一緒に過ごさなければならないそうです。
それでも多くの人との交流を経て「いろんな生き方がある」と思い至った著者の体験から、誰と一緒にいるかで人生が大きく変わるとあらためて感じました。
肩の力を抜いて読める一冊でありながら、生き方についても考えさせられます。
後編では、山小屋ならではの人間関係について、著者が大切にされている思いをお伝えしようと思います。
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