【本】蜜蜂と遠雷
引用元:https://lohaco.jp/product/L01810834/
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介する本は、恩田陸(おんだりく)氏著書『蜜蜂と遠雷(みつばちとえんらい)』です。
恩田氏は1992年、28歳で作家デビューしてから、今や書店に行けば必ず目にする名前となっています。そんな多くの作品を書いている著者ですが、デビュー当時は書き慣れるために、とにかく作品を書いたそうです。何事も習得していくためには、集中していくことが大事ですね。
引用元:https://news.mynavi.jp/article/20170119-a435/
本書ですが、タイトルからではどんな内容か想像できませんでしたし、聞きなれない言葉の組み合わせです。
唐突にタイトルに関してツッコミを入れてしまいましたが、本書はなんと「第156回直木三十五賞(通称:直木賞)」「第14回本屋大賞」を”史上初!ダブル受賞”している作品なのです。
直木賞は、「伊集院静・東野圭吾・宮部みゆき」といった名だたる小説家が選考委員を務めていますし、本屋大賞は全国の書店員がいちばん売りたい本を投票によって選ぶ賞で、どちらも名誉ある賞です。
つまり、「書き手」からも「読み手」からも選ばれ、評価されている一冊です。
(二段組みで、500ページ越えの大作ですが(笑))
ここから少しだけ内容と感想を紹介しますね。
3年毎開催される芳ヶ江(よしがえ)国際ピアノコンクールを舞台として、若き演奏家たちの競争や人間模様が描かれています。
自宅にピアノを持たない養蜂家の息子や、13歳でCDデビューするも母の死によりピアノが弾けなくなった20歳の少女、28歳でピアノコンクールに挑戦するサラリーマンなどが登場します。
一人一人音楽にひたむきに向き合う姿勢や想いにも感動しますが、なによりクラシック音楽の文章表現が細かく描写されており、わからなくても曲調をイメージできます。また、本書で弾いている楽曲を読みながら聴くと、よりイメージが鮮明になっていきますので、ぜひ試してみてください(^^)
参加者が自分に向き合い挑戦していく姿や課題を突破している場面を読み、目標があるからそこに挑戦が生まれますし、乗り越えるべき課題も明確になるなと改めて思いました。
私自身も感化されましたし、目標に向かってこれからも努力し続けることはやはり大切ですね。
たまにはクラシックも聴いてみようかな♪