権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】ツナグ


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引用元:http://www.amazon.co.jp/dp/4101388814

 

こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、辻村深月(つじむらみづき)氏著書『ツナグ』です。

辻村氏は24歳の時「冷たい校舎の時は止まる」でデビューしています。デビュー作は、なんと高校生の頃から書き始め、その後大学4年間で書き上げたとのことです。若くしてデビューするにはやはり理由があるものですね。


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引用元:https://ddnavi.com/news/379860/a/


また、余談ですが、著者は山梨県出身とのことで、一緒に事業に取り組む仲間にも同県出身者がいることを思い出しました。親近感わきます♪


本書についてですが、「第32回吉川英治文学新人賞」を受賞していますし、松坂桃李さん主演で映画化もされています。



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引用元:http://www.amazon.co.jp/dp/B00BCT3N48


本書は、”死んだ人間と生きた人間をたった一度会わせることができる”能力を持つ使者とその依頼者との物語です。本の帯には「もし死んでしまったあの人ともう一度会えるなら」と書いてある意味が分かりました。

ただ、会うにあたり以下の制約があります。


・依頼者は人生で一度しか依頼することができない。以前に他の誰かと会っていたら会うことはできない。

・亡くなっている方も、一人しか会うことができないため、断る場合もある。


つまり、相思相愛である事が条件です。

そうなった場合に死んだ人間には触れられますし、会話もできます。


自分の人生に影響を与えられた人、親友、家族などもう一度会いたいと思う人が描かれています。その中で、会えてよかった人だけでなく、逆に、会って後悔してしまった人も描かれているのが印象的でした。

また、私自身に置き換えて考えてみたら、もう一度会えるという嘘のような話を信じて使者を探してくれる事、亡くなってまで私に”会いたい”と思ってくれる人がいたとしたらが感謝だなと感じました。


小説での話ですので、現世でそういうことはないと思うのですけどね。

(知らないだけで、あるかもしれませんが・・(笑))


今、生きているからこそ精一杯生きようと思いました。時間は無駄にできませんし、一度きりの人生だとしたら仕事も全力で取り組み、周囲の仲間も大切にしていこうと、あらためて思いました。


みなさんなら、どなたに会いたいか考えてみるのも面白いかもしれまんね。