権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメントの代表を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】奇跡のリンゴ

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こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、石川拓治(いしかわ たくじ)氏著書『奇跡のリンゴ』です。

本書は2006年にNHKプロフェッショナル 仕事の流儀」で放送された内容に、フリーライターである著者が新たな取材を加えて、2008年に発表されました。
2013年には、俳優の阿部サダヲさん主演で映画化もされましたね。

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引用元:https://www.advertimes.com/20160212/article217388/


この実話の主人公は、青森で農業を営む木村秋則(きむら あきのり)さん。
リンゴ農家のあいだでは絶対に不可能とされていた、無農薬でのリンゴ栽培に世界で初めて成功します。

 

木村さんは1978年頃からリンゴの無農薬栽培に取り組みはじめますが、その過程は想像を絶する苦難の連続だったようです。
農薬を使わないリンゴの木にはおびただしい数の害虫がわき、雑草が生い茂げ、木村さんのリンゴ畑は壊滅的な状態になってしまいます。
一日中ずっと畑にいて懸命な努力を続けたにもかかわらず、リンゴがならないまま収入が途絶えた状態が何年も続き、周りの農家からは「正気の沙汰じゃない」と強く非難されてしまいます。

 

それでも「いつかはできるんじゃないか」という思いが揺らぐことはなく、ある大きな発見をきっかけに、8年ぶりにリンゴの花を咲かせます。
そしてついに無農薬でのリンゴ栽培に成功し、現在に至るまで30年もの歳月をかけて、農薬も肥料も使わない、かつ台風などの災害にも強いリンゴの木と畑を作り上げたそうです。

 

私が本書を読んで心を動かされたのは、取材に答える木村さんの次の言葉です。

『バカになるって、やってみればわかると思うけど、そんなに簡単なことではないんだよ。
だけどさ、死ぬくらいなら、その前に一回はバカになってみたらいい。
ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合うことができるんだよ。』


本書を読めば、木村さんが「狂う」と表現されるほど、リンゴの無農薬栽培に「集中」されたことが理解できるかと思います。

私も日々目標を追いかけて仕事に取り組んでいますが、「絶対にやり遂げるんだ!」という強い思いを持ち、目標に向かって集中することが、既存の知識や常識、周囲の批判を跳ね返し、目標を成し遂げる原動力になると本書から学び、たいへん励みになりました。


本書には多くの関連書籍があり、木村さんご自身の著書もあるようですので、そちらも読んでみたいと思います。

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引用元:https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00JL2HM8G