権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】心に響く小さな5つの物語

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引用元:https://online.chichi.co.jp/category/BOOK/872.html

こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、藤尾秀昭氏著書「心に響く小さな5つの物語」です。イラストは、片岡 鶴太郎氏により描かれています。

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引用元:https://www.chichi.co.jp/company/message/

 

スキマ時間でも読める感動実話を集めた短編集で、年齢・性別、老若男女を問わず、あらゆる世代に感動を呼ぶ一冊となっています。特に、ある少年と小学校担任教師とのお話「第5話 縁を生かす」は、 ネット上でもたびたび抜粋紹介され、話題となったそうです。

 

人は見た目ではない。本当のその人自身を深く知り、可能性に焦点を当てて関わる大切さを、心から感じる物語。その一部を、ここでもぜひ抜粋させていただきます。

(前略)
その先生が五年生の担任になった時、一人服装が不潔でだらしなく、どうしても好きになれない少年がいた。
中間記録に先生は、少年の悪いところばかり記入するようになっていた。

ある時、少年の一年生からの記録が目に止まった。
「朗らかで、友達が好きで、人にも親切。勉強もよくでき、将来が楽しみ」とある。
間違いだ。他の子の記録に違いない。先生はそう思った。

二年生になると「母親が病気で世話をしなければならず、時々遅刻する」と書かれていた。
三年生では「母親の病気が悪くなり、疲れていて、教室で居眠りする」
三年生の後半の記録には「母親が死亡。希望を失い、悲しんでいる」とあり
四年生になると「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症になり、子どもに暴力をふるう」

先生の胸に激しい痛みが走った。
だめと決めつけていた子が突然、深い悲しみを生き抜いている生身の人間として、自分の前に立ち現われてきたのだ。
先生にとって目を開かれた瞬間であった。

放課後、先生は少年に声をかけた。
「先生は夕方まで教室で仕事をするから、あなたも勉強していかない?わからないところは教えてあげるから」
少年は初めて笑顔を見せた。それから毎日、少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。

授業で少年が初めて手をあげた時、先生に大きな喜びがわき起こった。
少年は自信を持ち始めていたー
(後略)

※【出典】「心に響く小さな5つの物語」致知出版社


私もメンターと出会えたことがきっかけで、人生が一変しました。
同じように私も周りの方々に人生の変わるきっかけを与えるお手伝いができればと、改めて精進する日々です。