権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】そうだ、葉っぱを売ろう!

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引用元:https://www.amazon.co.jp/dp/4797340657

 

こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、横石知二(よこいし ともじ)氏著書

そうだ、葉っぱを売ろう!」です。

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引用元:http://news.livedoor.com/article/image_detail/8207751/

 

横石氏は1979年に徳島県農業大学校を卒業後、営農指導員として徳島県上勝町に赴きます。

 

本書で紹介される地元農産物の販売や新情報システムの構築などに尽力され、地域産業の活性化に大きく貢献されます。

 

ニューズウィーク日本版「世界を変える社会起業家100人」に選出され、2014年には徳島県表彰を受賞されました。

 

町じゅうを歩き回る2年間

本書の副題は「過疎の町、どん底からの再生」。

 

1979年、上勝町は人口流出が進む典型的な過疎地域で、人口の半分が65歳以上の高齢者だったそうです。

 

赴任当初の横石氏は、町じゅうを毎日くまなく回り、一軒一軒の農家にあいさつをして、土地の地形や農家の名前、何を栽培しているかなどの理解に努めます。

 

廃れつつある町の改革を訴えますが、地元住民からはなかなか信頼を得られません。

 

住民の自活を願う横石氏の想い

そんな中、1981年の異常寒波により町の主要産業であるミカン畑が甚大な被害を受け、住民たちは肩を落とします。

 

『なんとかせないかん、すぐに農家の現金収入になるものを作っていかないかん』

 

横石氏は農家と卸売市場を走り回る日々を数年間にわたり続け(年間4500時間労働!)、新しく栽培を始めた高冷地野菜の売上を2年で1億円以上伸ばします。

 

葉っぱが売れる?

さらにあるきっかけから、野山の植物の葉や花が、日本料理の飾り付けに使われる「つまもの」として売り物になる可能性に気づきます。

 

住民たちは横石氏の野菜栽培の功績に信頼を寄せつつも、『葉っぱがカネになるわけがない』と疑問を抱きます。

 

それでも横石氏の粘り強い働きかけにより、4人の高齢女性の協力を得て「彩(いろどり)」というブランドで売り出します。

 

自分たちの仕事が喜ばれる "現場" を見る

最初は市場でまったく売れず、横石氏は自分の収入を全部つぎ込んで各地の料亭を回り、葉っぱがどのように使われているかを研究します。

 

品質改良と努力の末、1986年から始まった「彩」事業は、1年半で市場で高値が付くほどのビジネスに成長します。

 

地元住民、特に高齢女性にとって、葉っぱは軽くて扱いやすく、即収入になりやすいことから、仕事として絶大な支持を得られたそうです。

 

自分たちの生産品が市場でどのような価値をもたらしているかを横石氏から伝えられた高齢者たちはますます喜び、「仕事をしているときが一番楽しい」「子供が町に帰ってくるようになり、顔を見られるのが嬉しい」と口を揃えます。

 

事業の仕組み、横石氏の情熱だけでなく、地元の方の活躍や生きがいまで、とても多くのことを学べる一冊です。

 

答えはいつも現場にある

横石氏が大切にされたことの中から、私が感銘を受けた点を2つ紹介します。

 

現場主義

 

赴任時から「彩」事業の普及に至るまで、横石氏ご自身が足を動かして現場を知ったことが一番だといいます。

公務員だった横石氏の父親から教わった「現場の人を、一番大事にせなあかん」ということを実践されたからこそ、地元の農家の協力を得られ、逆風を乗り越えられたのでしょう。

 

「気」を育てる(トップの情熱)

 

家庭の事情により横石氏が第一線を離れた後、一時的に「彩」事業の売上は減少します。

この経験から、自身が最大限働き、なおかつ一緒に働く人をやる気にさせるような「気を育てる」人の存在が、いかに大切かを知ったといいます。



私もメンターから「答えは現場にある」と教わってきて、いつも現場で自分を研磨し続けてきました。

 

現場でさまざまな障害を経験し、困難にぶつかってもそれを乗り越えて、信頼関係を築いた人たちとともに豊かになっていく横石氏の姿は、まさに私が目指す理想像でもあります。

 

絶対に目標を達成するという気持ちを持ち続け、私自身も現場の最前線を突っ走っていきます。

 

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