【本】梟の城
参考:https://www.amazon.co.jp/dp/4101152012
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介する本は、司馬遼太郎の
『梟の城』(ふくろうのしろ)です。
久しぶりに古書を手に入れました。
引用元:司馬遼太郎の写真、名言、年表、子孫を徹底紹介 | 昭和ガイド
司馬遼太郎と言えば、戦後の日本を代表する小説家の一人です。
作品を読んだことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
本木雅弘・阿部寛主演で『坂の上の雲』が映像化されたり、『竜馬がゆく』、『国盗り物語』、『功名が辻』など、大河ドラマの原作になった作品も多いです。
そちらを観たことがあるという方も多いのではないでしょうか。
その中でも『梟の城』は、1960年に司馬遼太郎が直木賞を受賞して、一躍文壇デビューを果たすきっかけになった作品です。
秀吉暗殺をもくろむ忍者の生きざま
本作は戦国末期、豊臣秀吉の天下に陰りが見え始めたころを描いています。
織田信長に家族を殺された、葛籠重蔵(つづらじゅうぞう)という伊賀忍者が主人公です。
重蔵は忍者から足を洗い、長らく隠遁の生活を送っていました。
そんなとき、とある縁から豊臣秀吉暗殺の依頼を受けます。
信長に恨みのあった重蔵は、後継者たる秀吉を誅することで仇討ちをしようと依頼を引き受けます。
しかし、任務を果たそうとするうちに、かつて共に死線を潜った仲間が裏切って敵方に仕官していたり、くノ一と恋仲になり任務と恋の狭間で揺れたり…。
はたまた伊賀忍者永遠のライバルである甲賀忍者の邪魔が入ったりと、多くの試練が重蔵を襲います。
重蔵の敵討ちの想いは結実するのか?
そんなハラハラドキドキの展開を、司馬遼太郎は透徹な筆運びでハードボイルドに描いています。
もちろん、司馬遼太郎作品の醍醐味である”司馬史観”も随所に散りばめられています。
障害を乗り越える
本作を読みながら、重蔵が様々な障害を乗り越えようと苦心する姿に、私自身の起業したてのころを重ね合わせました。
私はメンターから、
「例えば、椅子に座っているときは目の前のテーブルは邪魔にならないが、立ち上がって前に進もうとしたら、そのテーブルは障害となる」
と教わりました。
何か新しい行動を起こすときは、今まではなにごとでもなかった事象がくるりと障害に姿を変えることがある、という意味です。
重蔵も、仇討ちの為にときの天下人秀吉を誅するという大望を持つことで、隠遁の生活を続けていたら起こりえなかったであろう障害を体験します。
しかし同時に、重蔵は達成しようとする過程で、隠遁の中では絶対に得られなかった感情の高揚を手にします。
まさに私も重蔵のように、普通の会社員として過ごしていたら無縁だったであろう、精神的な成長、仲間、収入などの価値あるものを、たくさんの試練を乗り越えて得てきました。
『梟の城』は、今なにかを志している人、変わろうともがいている人が読むと、自分を強くすることができる一冊だと感じています。
もちろん、エンターテインメント性も抜群で読み物としても超一流ですので、ぜひ読んでみて頂けると幸いです。
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