【本】タニタの働き方革命(後編)
こんにちは。権藤優希です。
前回に引き続き、谷田千里(たにだ せんり)さんおよび株式会社タニタ編著、
“タニタの働き方革命”
を紹介します。
※前編はこちら
前編では、同社が推し進めている独自の働き方改革、通称「日本活性化プロジェクト」(以下、活性化プロジェクト)の概要をお伝えしました。
後編では、活性化プロジェクトに実際に参入された方のインタビューから、ピックアップしてお伝えします。
※まだ前編をご覧になっていない場合は、先に前編をお読みいただくことをおすすめします。
将来のために時間を使える
まず、活性化プロジェクトの制度を利用して働く、30代男性のインタビューが掲載されています。
この方は、約28万人のフォロワーを抱えるタニタ公式Twitterの運用および情報発信を担当されているそうです。
活性化プロジェクトによる大きな変化として、時間が自由になったことを挙げています。
「一番は通勤や残業という概念がなくなって、時間の使い方がとても自由になったことですね。メリハリがついたというか。自分で時間をコントロールできるのは非常にいいですね」(本書p106より)
そして、自由に使えるようになった時間を活かして、自分の将来のために、会社以外の人と積極的に会うようになったそうです。
「『とにかく人と会わなきゃ』という意識がすごく高まりました。時間も自由に使える分、意図的に外部の人に会いに行くようになりましたね。これから個人事業主として生きていくためにはいろいろな人との関わりが重要ですから。いままでは『社員』として、仕事上必要な人に会うという感覚だったのが、いまは自分のスキルを高めたり、人脈づくりをしたりするために、社員時代には会わなかったような人にも積極的に会いに行ってます」(本書p112より)
仕事相手として選ばれる実力をつける
また、別の30代女性のインタビューが紹介されています。
この方は営業職を10年経験され、企画職への異動を機に、活性化プロジェクトに参入されました。
個人で仕事をしていけるだけの力をつけたいという考えから活性化プロジェクトに入り、もともとつながりがあった別の会社の仕事にも取り組まれているそうです。
「(中略)やっぱり私は好きな人と仕事をしたいと思っていて、そのためには相手にも、仕事相手として私を選んでもらわなくてはなりません。ということは、選ばれるだけの実力をつけておく必要があるなと。それともう一つ、私は年齢に区切りをつけずに、通常なら定年で仕事から離れる年齢になっても元気であれば働きたいと思っています。そのためには『雇われる』という形でなくても生きていける実力をつけておきたかったんです」(本書p142より)
一緒に仕事をする人と手を組む
おふたりのインタビューに共通しているのは、将来に向けて、会社の看板に頼らず、自分の力でキャリアを構築するという思い。
これは必ずしもひとりで仕事をするという意味ではなく、自分の魅力を高めて、一緒に仕事をする人と手を組むこと。
つまり、自分の魅力でコミュニティをつくっていくことに通ずるものがあると私は思いました。
先日、私がおこなった講演会でも、コミュニティづくりについてお話させていただきました。
私が独立起業できたのは、コミュニティづくりから始めて、無形の資産(コミュニケーション能力、明確なビジョン、タフさ、等々…)を蓄えたからです。
先の男性がインタビューで仰っていたように、多くの人と会うことは、コミュニティづくりにおいて大事だと私も思います。
人と会うときはできれば直接会うのが望ましいですが、現在はオンラインのツールなどを使って、直接会わなくてもコミュニケーションが取れます。
個人の魅力を高めて、一緒に仕事をする人と手を組む。
より自力をつけようと努力する人を応援するタニタの取り組みは、とても学びが多かったです。
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※ ”タニタの働き方革命” はこちら
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