【本】最新のネーミング強化書(後編)
こんにちは。権藤優希です。
前回に引き続き、髙橋誠(たかはし まこと)さん著書、
“最新のネーミング強化書”
を紹介します。
前編はこちら
前編では、
・ネーミングは商品やサービスの売上を左右する重要な要素である
・顧客から見てわかりやすく、意味が伝わるネーミングが望ましい
という著者の考えをお伝えしました。
後編では、市場でヒットするネーミングを生み出すための開発手法に注目します。
ネーミング開発の2つのステップ
ネーミング開発は、次の2つのステップに分けて行うのがよいそうです。
(1)大量のアイデアを自由に出す「発想ステップ」
(2)出されたアイデアを評価して候補にまとめる「評価ステップ」。
発想ステップでは、会議の参加者が自由にどんどん発言していく「ブレインストーミング法」や、テーマから連想することを結びつけて発想する「ネーミング・チェックリスト法」などを用いて、次々とアイデアを出していきます。
アイデアはすべてホワイトボードや模造紙に書き留めるか、あるいは後で整理しやすいように、カードや付箋に書くことを著者は薦めています。
活発な議論が行われれば、1時間で150以上のアイデアが出ることもあるそうです。
そして評価ステップでは、発想が似ているものをグループ化する「ブロック法」や、出されたアイデアに対して参加者が各自の持ち点を分配する「持ち点評価法」を用いて、候補を絞り込んでいきます。
自由な発想ができる環境づくり
著者は、発想ステップで特に大切な「発想の4ルール」に沿って議論をするように強調しています。
ルール1「批判厳禁」=人が発表したアイデアを一切批判してはいけません。
ルール2「自由奔放」=何を言ってもかまいません、思いっきり自由に発想します。
ルール3「質より量」=良いアイデアを出そうとするより、まず多くのアイデアを出すことを優先します。
ルール4「結合改善」=人の言ったアイデアに便乗し、アイデアを発展させます。
(本書p115より)
評価や絞り込みは次のステップで実施するので、まずは自由に、大量のアイデアを出すこと。
ネーミング開発は、参加者が自由に意見を述べられるような場の空気づくりからはじまるのですね。
とにかく、メンバーたちがネーミングのアイデア発想の意欲をそがれたり、発想の視野やパワーを減少させてしまうことがない環境をつくることが大切です。(中略)
メンバー相互に刺激し合いながらワイワイと発想を積み重ねていきましょう。(本書p115~p116より)
場を整える力とコミュニケーション能力
前述の「発想の4ルール」は、ネーミングに限らず、どんな話し合いでも大切だと私は思いました。
いま、私の事業はたくさんの仲間によって支えられています。
仲間たちとは新しい商品やサービスの内容などを毎日のように話し合い、半ば手探りのような状況でも全力を尽くしています。
さらに事業を拡張させていくためには、皆で知恵を絞ることが不可欠。
著者が述べているように、会議に参加する誰もが自由に発言できる場を整えることが、生産性を上げるために必要だとあらためて学びました。
また、そのような場を整える力は、周りの人を巻き込んで仕事を進めていくという点で、優れたコミュニケーション能力であるとも言えるのではないでしょうか。
ネーミングのポイントだけでなく、仕事の進め方についてもヒントが詰まっている貴重な1冊でした。
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