【本】宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方(中編)
こんにちは。権藤優希です。
前回に引き続き、宇宙飛行士・古川聡(ふるかわ さとし)さん著書、
“宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方”
を紹介します。
※前編はこちら
中編では、本書第2・3章より、人間関係におけるストレスへの対応を中心に見ていきましょう。
ストレスへの対応は、一般的な考え方と同じ
宇宙での長期滞在では、単に閉鎖空間であるというだけでなく、固定された人間関係、それも国籍や文化の異なる人と仕事をしながら過ごすことになります。
著者は、こうした人間関係においてうまくやっていくための画期的な方法はなく、まずは地道にお互いのことをよく知ることが大切だと述べています。
さらに、長期滞在のストレスにうまく対処し、他の宇宙飛行士たちと協力してスムーズに仕事を進めるために、著者が心がけていることがいくつかあるそうです。
- わからないことは、経験者に聞く。
⇒積極的に人に聞くことは、積極的にコミュニケーションを取ることと同じなので、人間関係が良くなる。
相手への「配慮」は必要だが、自分を抑えて「遠慮」するとかえってストレスになる。
- 他人に指摘するときは、あくまでも「意見」に対して行い、「人(人格)」を否定しない。一方、自分が指摘を受けたときは、感謝の言葉を伝える。
⇒お互いに指摘しやすい雰囲気をつくり出し、チームワークを高められる。
- コミュニケーションツールを活用し、孤独に対するストレスを解消する。
⇒宇宙では、地上と切り離されているという「孤独感」がストレスの原因になる。
が、物理的に離れていても、メールや電話等のコミュニケーション手段が確保されていれば、ストレスを軽減できる。
宇宙飛行士はこうした訓練を受けていることもあり、特にストレスに強い人、ストレスの扱い方を知っている人が多いように思いますが、基本となる考え方は一般的にも活用できるものです。(本書p88より)
人間関係を円滑にする秘訣は、宇宙空間だけが特別ということはなく、もとになる考え方は私たちにも当てはまるのですね。
同じ志を持つ仲間を見つける
また、著者が宇宙飛行士の選抜試験に挑まれたときのエピソードがあります。
最終試験では、候補者8人が閉鎖環境で1週間共同生活をしながら、様々なミッションを行ったそうです。
星出彰彦さん、山崎直子さんと共に合格を勝ち取られた著者ですが、このときのことを次のように振り返っています。
私はこの試験を通じて、もっと大事なものを手に入れました。
同じ志を持つ仲間です。
(中略)
受験者はいわば同じ志を持つ仲間であり、「戦友」です。もちろん、選抜試験である以上、ライバルではあるのですが、それを越えて、仲間という意識が強くあります。(本書p96~p97より)
ライバルでありながらも、試験が進むにつれて絆を深めていった仲間のことを、これからもずっと大切にしていきたいと仰います。
大人になってから新しい純粋な友人というのはなかなかできません。仕事関係などでは、どうしても利害関係が出てきてしまいます。そうした中で試験を共に戦った「戦友」たちは30歳を過ぎてできた純粋な友人なのです。
(中略)
仕事以外の活動を通じた利害関係のない純粋な友人を作ることは、仕事のストレスから離れられる場を作るという意味でも有用だと思います。(本書p98~p99より)
良い人間関係が人生を豊かにする
私は、人生は仕事とプライベートの両輪でできていると考えています。
どちらか一方ではなく、仕事とプライベートの両方を充実させてこそ、人生の充実と言えるのではないでしょうか。
その両面どちらにおいても、人間関係というのは大きな要素だと思います。
私もこの十数年で多くの人と出会い、自分の器を広げて、かけがえのない友人をたくさんつくりました。
そして、お互いのビジョンに共感し、同じ志を持った仲間と共に、長期的に豊かになるためのチャレンジをしています。
良好な人間関係は人生に豊かさをもたらします。
本書に示される著者の心がけを見習って、より良い人間関係を構築したいですね。
次回、後編では、リスクに対する捉え方について学びます。
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