【本】この道を生きる、心臓外科ひとすじ(後編)
こんにちは。権藤優希です。
前回に引き続き、心臓外科医・天野篤(あまの あつし)さん著書、
“この道を生きる、心臓外科ひとすじ”
を紹介します。
※前編はこちら
後編では、医師を志す若者に対しての、著者のメッセージを中心にお伝えします。
実践を通じて学ぶ
優秀な外科医を育てるべく、後進の育成にも尽力されている著者。
ですが、著者は若い人たちの姿勢に苦言を呈しています。
手術を見学に来た医学生や研修医に、私はいろいろなボールを投げてみます。血管を縫っているときに、「これくらいなら自分にもできると思うか?」と聞くこともあります。同じ質問を研修医時代の自分がされたら、「はい、できます」と即答していたと思うのですが、そういう返事が聞けるのは年に一度、あるか、ないか。「まだやったことがありません」などという声を聞くと、そんな生半可な気持ちで医師になっても、社会貢献できるはずがないだろうと私には思えてくるのです。(本書p173より)
医師を志す人たちですから、熱心に勉強され、優秀な成績をおさめた人が多いのだと推測できます。
ですが、もっと貪欲に知識を吸収し、自分の考えをぶつけてくるような若い人が少ないと著者は感じているようです。
医師に必要な能力のうち、教わることは三〇%程度しかありません。あとの七〇%は、自分で獲得していくものです。さらに、教わったことだけで満足せずに、その先を見ようとする好奇心と向上心を持っていなければならないと思うのです。(本書p174より)
教科書で得た知識だけでは不十分で、実践を通じて学ぶことが何よりも大切。
若い頃から膨大な数の手術に立ち会った著者ならではの言葉です。
タフな医師を育てたい
現場では、育てるというより、鍛えるというつもりで若い医師たちと接しています。個性を見極めて、踏んでも立ち上がるタフさがあれば、あえて踏んでみるのです。高い志を持った人間は麦の穂といっしょで、踏めば絶対に伸びていきます。(本書p181より)
患者の命にかかわる、手術室という現場。
ゆえに指導が厳しくなるのは当たり前のことだと著者は仰います。
求められるのはタフさ。
厳しい指導にもめげることなく、自分を成長させ続けようとするタフな医師であってほしいと著者は望みます。
期待値を超えていく
私は本書を読み、医師としての強靭な精神力や、臨機応変に対応できる力は、やはり圧倒的な量の実践を重ねるからこそ身につくのだなと思いました。
また前述の著者のメッセージに、「教わったことだけで満足せずに」とありました。
教わったり言われたりしたことだけをこなすのではなく、さらにその上を行く、つまり相手の期待値を超えていくから、大きな成果になるのだとも感じました。
仕事、プライベート問わず、相手の期待を上回る行動や結果をつくることは、大きな信頼を勝ち取ることにつながります。
私も立ち上げの頃からずっと、メンターの期待を上回る結果を出そうと走り続けてきました。
そうやって信頼を勝ち取ってきたからこそ、いま私はたくさんの経営者とお付き合いがあり、一緒に仕事をさせていただいていると思っています。
実践を通じて貪欲に学び、相手の期待を超えていく。
医師として多大な功績を挙げられた著者には、尊敬の念に堪えません。
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※ ”この道を生きる、心臓外科ひとすじ” はこちら
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