権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】風のマジム

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引用元:http://www.amazon.co.jp/dp/4062778874

 

こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、原田マハ氏著書『風のマジム』です。

原田氏は2006年に「カフーを待ちわびて」でデビュー後、美術や沖縄関連の作品を書いている女性小説家です。先日紹介した「本日はお日柄もよく」の著者でもあります。

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引用元:https://www.asahi.com/and_M/living/SDI2016061088801.html

 

本作は、派遣社員の主人公”伊波まじむ(いばまじむ)”が社長になっていくというサクセスストーリーです。

 

主人公は大学は東京へ行き、いずれは故郷でしかできないことをしてみたい、とは思って沖縄に戻ってきましたが、好きでも嫌いでもない仕事を3年続けています。

 

そして仕事後には、おばあ(主人公の祖母)とお酒を飲むことが日課になっており、そこで「ラム酒」と出会います。

そんな折、勤務している会社で「社内ベンチャーコンクール」の募集を見つけます。

ベンチャーコンクール募集を見たときに、”沖縄県産の「ラム酒」を作りたい”と思い、そのことを家族や同僚に伝えるところから始まります。

事業計画書の社内審査や役員プレゼンテーションを経て、多くの人から支えられて事業の形になっていきます。その過程で問題点や課題を乗り越えて、成長していく主人公の姿が描かれています。

特に、おばあの存在が主人公の成長を助長させていて、心に沁みます(笑)

 

読書後、感じたのは主人公の「素直さ」と「ラム酒を本当に作りたい」という想いが伝わったことで、本では、その成し遂げたい思いを、実際に行動して周りに伝えています。

 

その結果、助けられたり、人の心を動かしているのです。

事業を始めるきっかけは些細なところにある事、本当にやりたいことを形にしていくための努力を惜しまないことを再認識できる作品となりました。

 

私自身も事業で成し遂げたいことに向かって、実直に行動しようと改めて思いました。

なんと本作品は、沖縄県ラム酒「コルコル」を作成された金城祐子(きんじょうゆうこ)氏を元に作成された、実話ベースの小説のようです。

 

そうだ、近いうちに「コルコル」飲んでみたいなぁ♪