権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】移動力(後編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

前回に引き続き、長倉顕太(ながくら けんた)さん著書、

“移動力”

を紹介します。

 

※前編はこちら

gonbook.hatenablog.com

 

前編に続けて、「移動力(環境を切り替える力)」が人生を変えるという著者の考えと、私が読んで感じたことをお伝えします。

 

人生は出会いで決まる

国内海外に複数の拠点を持ち、移動によって自らの人生を切り拓かれた著者。

移動することで、新しい知識や体験を得られるのは大きな魅力だと仰います。

 

さらに、「誰と働くか」を選べることが、移動の大きな利点だと述べています。

 

私は「何をやるか」はあまり重視していない。「誰と働くか」「どこで働くか」「いつ働くか」を重視している。(中略)

私は、「誰といるか」「どこにいるか」に徹底的にこだわってきた。(本書p107、p109より)

もちろん、無闇に人に会っても仕方ないが、自分がどんどんアップデートされていけば、良い出会いもあるはずだ。陳腐な言い方になるが、

「人生は出会いで決まる」

のも事実。ある意味、本書のテーマである「移動」というのは、まだ見ぬ人、まだ見ぬ出来事、まだ見ぬ場所、まだ見ぬ何かに出会う旅と言ってもいい。(本書p142~p143より)

 

移動により多くの出会いを経験され、その結果、一緒に仕事をする人に恵まれたという著者の思いには、私も共感を覚えます。

 

毎日同じ時間に同じことをする

本書の終盤では、読者が「移動力」を身につけるための具体的なアクションをいくつか紹介しています。

 

その中で私が興味深く感じたのは、「毎日同じ時間に同じことをする」という点です。

 

私の場合は、日本にいるときは朝6時に起きてカフェに行き原稿を書くし、サンフランシスコにいるときは朝3時に起きてテキーラ入りのコーヒーを飲みながら原稿を書く。(本書p165より)

 

極めてストイックな印象を受けますが、驚くことに、著者は自らのことをだらしないほうだと思っているそうです。

著者が本を書けるようになった理由は「毎日同じ時間に同じことをする」を実践したからだといいます。

 

一見、成果が出そうにないことでも全然構わない。なぜなら、淡々とやり続ける癖をつけるのが目的だからだ。それでもやることが思い浮かばないなら、毎朝7時にツイッターにツイートしよう。なにかをツイートしようと思えば、ツイートすることを脳が探すようになり、今とは見える景色が変わるから一石二鳥だ。(本書p166より)

 

これらの作業は、必ずしも物理的な移動をともなうわけではありません。

「毎日同じ時間に同じことをする」という環境設定を自らに課して、淡々とやり続ける癖をつけることがポイントだと仰います。

 

会社などの予め決められたルーティンではなく、それ以外の内容で「毎日同じ時間に同じことをする」。

その繰り返しが、自分の身を置く環境を選択する力、すなわち「移動力」を培う最初の一歩になるようです。

 

人が変わるための3つの要素

最後に、著名な経営コンサルタントである大前研一さんの言葉を引用します。

 

人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。

(大前 研一 ほか 著『時間とムダの科学』より)

 

大前さんが仰る3つの要素は、本書「移動力」で述べられている環境を切り替える力そのものではないでしょうか。

どんな環境に身を置くかが、いかに大切かをあらためて感じました。

 

私も、いま取り組んでいる事業をさらに拡張した暁には、不動産などの新しい領域に進む目標を立てています。

そうした新しいチャレンジをする際には、自分の身を置く環境を、意識して選ぶように心がけます。

 

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