権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】稲盛和夫 最後の闘い

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こんにちは。権藤優希です。


今回紹介する本は、大西康之(おおにし やすゆき)氏著書「稲盛和夫 最後の闘い」(日本経済新聞出版社)です。

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引用元:https://antenna.jp/articles/591099

2010年、日本を揺るがせた日本航空JAL)の経営破綻。
専門家が「不可能」と判断した企業再生を、わずか3年弱で成し遂げた「経営の神様」の哲学とは。
稲盛氏がJALの会長に就任してから、株式再上場を果たすまでの記録が描かれています。

稲盛氏といえば、京セラや現在のKDDIを創業した実業家として有名ですよね。


JAL再建を託された稲盛氏は当時78歳、
会社再建にあたり、大勢のJAL幹部の前でこうあいさつしたそうです。

『会社の経営の目的とは何でしょう。利益を上げる、顧客に良いサービスを届ける。
いろいろあるでしょうが、私は経営の一番の目的は社員の幸福の追求にあると思います。』
『全従業員の物心両面の幸福の追求。経営の目標をこの1点に、JALの再建に取り組みたいと思います。』


こう語ったわけは、稲盛氏が京セラを立ち上げたときの話にあるといいます。

創業して間もない頃、稲盛氏は社員たちから昇給を求められ、そうでなければ会社を辞めると詰め寄られたそうです。
まだ業績が安定せず昇給を約束することはできないが、社員たちの給料が上がるよう死力を尽くすと説明しました。

このときに稲盛氏は、経営とは従業員の生活を預かることだと気づいたそうです。
自分は夢を実現するために会社を作ったが、
自分についてきた従業員やその家族の生活を、現在そして将来にわたって守っていくことが経営なのだ、と気がつきます。


こうして稲盛氏は、社員の幸福の追求を唱えながら、長きにわたり培ってきた経営の考え方と仕事の作法の浸透に力を尽くします。
そして数々の困難を乗り越えて、ついにJALの株式再上場を果たすのです。

 

私には、心から信頼している仲間がたくさんいます。
仲間とともに同じ方向を向いて、一緒に事業に取り組むことに大きな価値を感じていますが、
ときには仲間たちに多くの時間とエネルギーを、無償で差し出してもらうこともあります。

だからこそ、私自身それに恥じないくらい身を粉にして行動し、
仲間とともに豊かになるために全力を尽くすきっかけとなりました。


稲盛氏による再建に至るまでの内容はたいへん学びになるので、ぜひ読んでみてください。