権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】火車

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引用元:https://www.suruga-ya.jp/product/detail/BN878

こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、宮部みゆき(みやべみゆき)氏著書『火車(かしゃ)』です。
初見で”ひぐるま”と読み、手に取るのを躊躇してしまいました(笑)

宮部みゆき氏は、OLを経て小説家としてデビューしました。女性ミステリー作家の印象が強いですが、ミステリー小説から『ブレイブ・ストーリー』のようなファンタジー小説まで多岐に渡る作品を多数書いています。

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引用元:http://www.forest-lover.com/entry/osusume_miyabe


そして、数々の賞を受賞しています。『理由』で直木三十五賞、『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、今日紹介する『火車』では山本周五郎賞を受賞しています。
ドラマ化もされていますね。

 

さて、本書の内容について触れていきます。
いとこ、本間俊介(ほんましゅんすけ)は、訳があって休職中の警察官であり、妻に先立たれシングルファザーとして10歳の智(さとる)を育てる父親です。
妻のいとこの子供、栗坂和也(くりさかかずや)から、”どうしても今日会いたい”と7年ぶりに連絡があります。


しかも、天気は大雪。本間の心模様を映し出しているかのようです。

そんな栗坂が神妙な面持ちで「婚約者が消えたので探してほしい」というお願いするところから物語がスタートしていきます。
「婚約者が消えた」と聞いて、みなさんはどんな想像をするでしょうか?
なぜ失踪してしまったのでしょうか。妄想が膨らむばかりです。
ストーリー展開は、著者の宮部氏は絶対体験してなかろうことを盛り込んでいますので、読み進めていけばいくほど、のめりこんでいく作品になると思います。
何より答えを知りたい方は、ぜひ♪

 

本書の登場人物を通して、「人の行動の背景には理由や経験があること」を知れました。
そのことを意識しながら読み進めてみると、解決の糸口を探っていく主人公側だけに気持ちが傾倒することがなく、フラットな視点で読めます。多角的な視点を持つことって大事ですね。

 

私自身も普段からたくさんの方とお仕事する機会がありますので、関わる方の行動や発言の背景を知っていこうと改めて思いました。

小説なので非現実的な世界の話ですが、考えさせられることが多いですし、私だったらどうするか置き換えて考えるのも読む楽しみとなっています。