権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】セカンドID

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参考:http://www.kizuna-pub.jp/book/9784866630779/

 

こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、小橋賢児(こはし けんじ)さん著書

セカンドID」です。

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引用元:https://www.festival-life.com/44424

 

小学生のときに俳優としてデビュー。

NHK連続テレビ小説ちゅらさん」をはじめとする人気ドラマに多数出演されます。

 

2012年には映画監督を、2014年には世界最大級のダンスミュージックフェスティバルの日本版「ULTRA JAPAN」のクリエイティブ・ディレクターを務め、現在も世界規模のイベントを手掛けられています。

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引用元:Ultra Japan - September 14, 15 2019

 

本書の副題は、"「本当の自分」に出会う、これからの時代の生き方"。

さまざまな出来事をきっかけに、今までの自分とは違うもうひとつのアイデンティティセカンドID)を見つけた小橋さんの体験が、ありのままに語られています。

 

セカンドIDの原点

小橋さんが俳優になったきっかけは、8歳のときに受けたオーディションだそうです。

 

投票による最終選考に合格しようと、ハガキを20枚購入してすべて自分に投票するという、素直で好奇心が強い子どもだったようです。

芸能活動を通じて、学校以外の場所で新しい刺激をたくさん受けたことが、「セカンドID」の原点だったといいます。

 

のちに大規模なイベント制作に携わるようになる小橋さんは、ターニングポイントをこう振り返ります。

 

きっかけは何だっていい。

「自分の内なる興味からの行動」の先で出会った景色や感情にこそ、自分にしかつくれない人生が隠れている。

 

ULTRA MUSIC FESTIVAL の衝撃

俳優としての仕事が忙しくなるにつれ、子ども心に素直に行動することができなくなり、そのことに小橋さんは恐怖を感じたのだそうです。

 

2007年には芸能活動を休止し、単身でアメリカ横断の旅に出ます。

そして、旅の終着地となるマイアミで出会った「ULTRA MUSIC FESTIVAL」に衝撃を受け、『感じたままに行動したい!』という気持ちを取り戻します。

 

後に引けない状態をつくる

帰国後、新しい仕事をしたいという思いとは裏腹に、小橋さんは体調を崩し、精神的にも追い詰められてしまったそうです。

 

そんな中、一念発起して「自分の30歳の誕生日を盛大なイベントにする」ことを思いつきます。

3カ月をかけて本気でイベント準備に取り組み、イベント当日は300人もの人が集まったそうです。

 

(中略)お金もないのに見栄を張り、無謀にもお台場のホテルのプールサイドを貸し切ってしまった。

そうやって、後に引けない、逃げられない状態をつくったんだ。

ピンチをどう捉え、どう行動するかで、その後の人生が面白いほど変わってくることを、僕はこれらの経験から学ぶことができた。

 

数年後、マイアミで出会ったあの「ULTRA」をプロデュースする機会が小橋さんのもとに訪れます。

数々の逆境を乗り越えて「ULTRA JAPAN」を開催するまでの、小橋さんの熱い思いが満ちあふれています。

 

ぜひ、本書をお手にとって読んでいただきたいと思います。

 

可能性から選択する

本書で私が特に感銘を受けたのは、小橋さんの次のメッセージです。

 

取捨選択を迫られたとき、「何を選べば目的に対して最善か」を自分の感覚で知ることが大切なんだと思う。

 

私はメンターから、人生は選択の連続でできていると教わりました。

 

過去やいまの事情・状況から選ぶのではなく、欲しい未来から逆算し、そのためにいま必要なことを選ぶ。

すなわち、可能性から選択することをずっと教わってきました。

 

小橋さんが数々のイベントを成功に導かれたのは、困難な状況や事情にひるむことなく、"どうしてもこうしたい!"という自身の思いに正直になり、自分の軸をぶらさずに行動することを貫いたからなのだと学びました。



私はもともと安定志向で、はじめは大手企業に就職しました。

しかし、ある出来事や人との出会いを通じて、私も気がづけば起業家というセカンドIDを手にすることとなりました。

そして現在は、作家、サロンオーナー、店舗経営と、私のセカンドIDはさらに増えつつあります。

 

私が仕事の領域を拡げていく中で感じているのは、どんな人にも可能性があるということ。

また、大切な人たちと一緒に結果をつくって豊かになる道筋を、自分の努力で描いていけるということです。

 

これからも、小橋さんのようにいろいろな体験を積み重ねて、自らの糧にしていきます。

 

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