春の和歌
こんにちは、権藤優希です。
4月に入り暖かくなったかと思えば冷えた空気と冷たい雨。
ひんやりとした朝に慌てて上着を取り出しました。
春らしい陽気が待ち遠しいですね。
とは言え、雨は嫌いではありません。
シトシトと静かに降る雨は心が落ち着きます。
雨上がりの澄んだ空気と雲間から現れる太陽はとても気持ちがいいです。
そんな4月の雨の日を読んだ和歌があります。
「傘ふかう さして君ゆくをちかたは うすむらさきにつつじ花さく」
作・与謝野晶子
ツツジは4月中旬ごろから5月にかけて開花する春の花です。
薄紫色の鮮やかなツツジとしっとりとした雨の風景が浮かんできますね。
「をちかた」とは「遠くの方」という意味の名詞です。
傘を深くさした相手を「をちかた」=「遠くの方」に感じるという、初恋のような切ない想いが伝わります。
雨は切ない気持ち、ツツジは恋心を表しているのかもしれません。
30代の男でもキュンとしてしまいます(笑)
日本人の風情を感じる感性は素晴らしいと思います。
忙しい毎日ですが、時には自然に触れ、心で感じる気持ちを大切にしたいですね。