権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】遅読家のための読書術

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参考:https://www.amazon.co.jp/dp/4478068577

 

こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、印南敦史(いんなみ あつし)さん著書

遅読家のための読書術」です。

 

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引用元:印南敦史 (@innamix) | Twitter

 

印南さんは、書評家としてウェブメディア「LifeHacker[日本版]」に月60本の記事を投稿され、年間の読書量は700冊以上にものぼるそうです。

 

とてもありがたいことに、私の本についても書評をお寄せくださっています。

www.lifehacker.jp

www.lifehacker.jp

 

そんな印南さんですが、もともとは本を読むのにものすごい時間がかかる "遅読家" だったと仰います。

本書では、"遅読家" だからこそ身についた、本の読み方・読書に対する考え方を、ユニークな視点で紹介しています。

 

本を読むのが遅いと感じている方、読書に苦手意識をもつ方は必見の内容です。

 

たった1文に出会えれば、その読書は成功

・読むのが遅い

・読んでいる途中で内容がわからなくなり、前のページに戻ることが多い

・読もうと思ってはいるけれど、なかなか本を開く気になれない

 

このような読書に対して苦手意識がある人は、なぜ苦手だと感じるのでしょうか?



印南さんは、多くの人に共通する読書についての先入観を指摘しています。

それは「熟読しなければならない」、「本の内容を100%吸収しなければならない」という思い込みです。

 

中には1回で内容を完璧にインプットできる人も稀に存在するそうですが、毎日書評を書かれている印南さんでさえ、『いくら熟読しても、実際には忘れていることのほうが多い』といいます。



そこで、読書の前提を「すべての内容を頭に叩き込むこと」ではなく、「あなたが価値を感じる一節、一文に出会うこと」に転換してみたらどうなるでしょう。

本の内容を全部は覚えていなくても、何か1つでも印象に残ったことがあるなら、その読書は成功したと思っていい。

印南さんはそう仰います。

 

「頭に入っていないことのほうが多い」ということは、裏を返せば、「忘れていないものの中に、自分にとって大切な部分が凝縮されている」ということだからです。

(中略)

読書の本当の価値は、書かれていることの「100%を写しとる」ことではなく、価値を感じられるような「1%に出会う」ことにあります。

 

必ずしも全部を読み取ろうとしなくていい。

こう思うと、読書のハードルが少し下がったような気がしませんか?

 

読書の習慣をつくる環境設定

なかなか本を読む時間が取れない…。

このように思う方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

 

印南さんは、本を読むことを生活に組み込む(つまり、習慣化する)ための方法を紹介しています。

 

・毎日、同じ時間に読む … 頭が冴えている朝の時間帯に、時間を区切って読む。

・速く読めそうな本を選び、1日で1冊を読み切る … 同じ本に何日もかけていると、飽きてくる。

・読んでいて印象に残ったところがあれば、紙に書き写す … 感想を「書く」前提で読む。

 

特に、印象に残った文章を書き出す、通称「1ライン・サンプリング」は、印南さんが書評を書かれるようになって身についた効果抜群の方法だそうです。

ただ頭の中で反復したり、蛍光ペンを引いたりするのではなく、「紙に書き写す」ことがポイントのようです。

 

紙に書くことで、「価値を感じた1%の部分」が、より深く記憶に定着しそうですよね。

 

ツボを押さえた「正しい "流し読み" 」?

本の読み方にも、いくつかポイントがあるといいます。

 

特に、要点がまとまって書かれているビジネス書などでは、一定のルールに沿った "流し読み" をすることで、大切なポイントを逃すことなくスピードを上げることができるそうです。

 

・「はじめに」、「目次」、「小見出し」をよく読む … これだけでも、本の内容と流れがおおよそ把握できる。

・各項の「最初の5行」と「最後の5行」だけを読む … 筆者の主張はだいたい最初と最後のほうに書いてあることが多く、具体例を読み飛ばしても差し支えない。

・キーワードを決めて読む … この本から何を得たいか?という目的がはっきりしていると、サーっと流し読みをしていても、必要な情報が目に飛び込んでくる。

 

速く読むのではなく、正しい "流し読み" をすることが、印南さんの年間700冊という読書量を支えているのですね。

 

読書は宝探し

私もたくさんの本を読むようになりました(決して、読むスピードが速いとは思っていません)。

 

出版の分野でもっと力をつけることも大切な目的ですが、「新しい価値観に触れることができる」というのが、私が感じる読書の価値のひとつです。

私が起業を志すようになったのも、お世話になっているメンターとの出会いや、いろいろな本との出会いがきっかけでした。

 

本の中のたった1行の言葉が、読者を突き動かす可能性がある。

そのくらい、読書には価値があると私も感じています。

 

私もいま3作目の執筆にあたっていますが、読んでくださる方が "たった1%" でも価値を感じてくれれば嬉しいなという気持ちで書いています。

 

価値のある1行に出会うことにワクワクしながらおこなう読書は、まるで宝探し。

読書の楽しみが広がる、たいへん学びの多い1冊でした。



なお、当ブログでは過去にも印南さんの著書を紹介させていただきました。

興味を持たれた方は、ぜひこちらもご覧ください。

gonbook.hatenablog.com

 

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