権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】営業の魔法

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こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は中村信仁氏著書「営業の魔法」です。

中村氏は高校卒業後、外資系のフルコミッションの営業会社に入社し、

2年連続トップセールスの座に輝きました。

中村氏はご両親から「貧しい事は恥ではない、それを馬鹿にする者こそ卑しいのだ」と教わり、

今でも仕事をする際の口癖は「給料やギャラを高いとか安いと愚痴る前に、その金額に見合う仕事をしているか自分を見つめるべき」なんだそうです。

 

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引用元:http://poji-poji.com/profile/

同じ男としてカッコイイと本気で思います。

そんな中村氏のこの本は一人の営業マンが主人公です。

内容はサクセスストーリーで、とても読みやすいですよ(^^)

主人公は会社で成績が悪く、営業成績は最下位。

もうこの仕事は無理だ、自分には向いていないと感じていました。

自分のダメさをいつも考え落ち込み、いつ仕事を辞めようかと悶々とする日々を過ごしています。

しかし、休憩で入った喫茶店で運命の出会いがありました。それは隣の席で商談をしていた営業マンです。

その営業マンの仕事ぶりに心ひかれた主人公は、喫茶店を去ったその人を思わず追いかけます。

そして声をかけました。「私に営業を教えてくれませんか?」と。

しかしその営業マンはこう返事をしました「営業の何を知りたいのですか?」

主人公は営業に必須なのは‘相手に商品を買ってもらう為のテクニックを磨くこと‘、と思っていたのでその返事に戸惑います。

そしてその営業マンは言います。「売れる営業のテクニックを学びたい・・・そう私にいいました。しかし、私は営業の素晴らしさしか教えられない」

主人公は言っている意味がわかりませんでした。しかしお願いすることにしたのです。

そして、その営業マンは主人公に1ヶ月にわたりレクチャーをしてくれることになります。

 

「営業とはお客様の問題を解決するお手伝いをする職業です。そして、お客様と成長の感動を共有するという使命があるのです。」と営業マンはいいました。

 

私も起業する前は某大手電気機器メーカーで営業として働いており、ありがたいことに営業成績でトップをとったことがあります。そして今も確信しているのは、どんな仕事もテクニックではうまくいかないということです。

本にも書いてある通り、しっかり人の話を聞き、その人の抱えている悩み、問題を一緒に解決していく理解者になる事が大切です。

「相手を理解したい」という想いがあるからこそ、どう聞きだしたらお客様が言いやすいか、話したいと思うのかというテクニックが生きてきます。

この順番を間違えてはいけないと思うのです。それは営業以外の仕事にも、そして普段の日常で人と接する時でさえ必要なことではないでしょうか?

 

人と人が接する時のマナー、そして人として当たり前のことをコツコツできる「人間力」。

これに尽きると改めて思いました。