【本】嫌われる勇気
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介するのは岸見一郎氏と古賀史建氏の共著「嫌われる勇気」です。
著者である岸見氏は日本アドラー心理学会の公認カウンセラーであり、
日本アドラー心理学会顧問の顧問も務めていらっしゃる方です。
引用元:https://cakes.mu/series/512
引用元:http://kishimi.com/profile-books/
ドラマにもなりましたし、売り上げ100万部を突破したベストセラーなので、この本を知っている方も多いのではないでしょうか?
すべての文章が会話のみで展開されていくというとても珍しい内容です。
私も初めて本を開いた時驚きました。
登場人物は二人のみで、哲学者(哲人)と若者の会話を通して分かりやすくアドラー心理学を解説しています。
「人を動かす」「道は開ける」の著者カーネギーや、「7つの習慣」の著者スティーブン・コヴィーに影響を与えた人物だと言われています。
いままで代表的な心理学にフロイトの心理学がありましたがアドラーはその正反対を解きます。
フロイトは物事が起こった時に「過去」に原因があると考え、
それをとり除けば解決するというものであるのに対し、
アドラーは「過去」や「原因」は考えず、自分のこれからの選択次第で人生は作られると言っています。
おそらく「どちらかが正しい」ということはないのではないかと私は思います。
この本を読んでみても分かる通り人は色々な感情、想いを持ち、そして自分のコントロール下にはない他人の感情の入り混じった世界にいます。
哲人のように割り切れない、と思う方もいるでしょう。まさにこの本にでてくる若者はそんな読者の気持ちをすべて代弁してくれているとも言えます。
しかしこの本を読んで私が感じたことは、「自分が変わる事」で人生は自由に決められるということです。起こってしまったことの原因を追及するのではなく、「自分はどうしたいのか」にとことん立ち戻ります。
「自分の信じる最善の道を選べ」
その自分の選択に対し、全員がYESと言ってくれるとは限りません。
でもそれはどんな選択をしてもそうなのでしょう。だったら自分にとって最善最高の道を自分で選択し続けていく人生にしたいと思いました。