【本】人生の勝算
参考:https://www.amazon.co.jp/dp/4344031369
こんにちは。権藤優希です。
以前、当ブログでも紹介させていただいた、
前田裕二(まえだ ゆうじ)氏著書「人生の勝算」を再度読みました。
引用元:https://trend-geino.com/archives/9366
動画配信サービス「SHOWROOM」の産みの親として、ご存じの方も多いかと思います。
2011年からはニューヨークに移り、数兆円規模の資金を運用するファンドのアドバイザリーを務められます。
2013年に仮想ライブ空間SHOWROOMを立ち上げ、
2015年には当該事業をスピンオフ、株式会社SHOWROOMを設立されます。
本書では、前田氏が生まれてからSHOWROOMというサービスが世の中に浸透するまでの奮闘が描かれています。
また、コミュニティの重要性や、人が何にお金を払いたくなるのかなどの考えを、ご自身の経験から書かれています。
人は商品ではなく絆にお金を払う
前田氏が8歳の時にした経験です。
当時、両親をなくし親戚のもとで暮らしていた前田氏は、
お金がないというコンプレックスから脱するために、ギター1つで路上ライブを開きます。
道行く人に聴いてもらいおひねりをもらうといった形で、
小学生でまだアルバイトすら許されなかった前田氏の唯一”自分の力で稼ぐ方法”でした。
当初は少しの小銭が入るのがやっとで何度も苦い思いをします。
ですが様々な工夫を重ね半年間が経つ頃には、多い時で10万円を稼ぐまでになったといいます。
オリジナルソングからカバーソングと自分の知り得る情報を元に、その時できる最高の演奏をしていました。
そんなある日、ひとりの女性から
と尋ねられます。
年齢的にも知るはずのない前田氏。
見栄を張ることなく、知らないので歌えないと答えますが、その後に、
「来週の同じ時間にまたここにきてもらえますか?」
と伝えます。
そして約束の日。
1週間、一生懸命練習した白いパラソルを前田氏が歌いました。
そして、その女性はギターケースに1万円札を置いていったそうです。
女性はなぜ1万円という大きなお金を置いていったのでしょうか。
それは、”絆”だと本書に書かれています。
普通に通り過ぎていく人からしてみると、前田氏の歌自体に1万円を払うほどの価値はないかもしれません。
ですが、その女性からすると、小学生の男の子が 、
”1週間かけて約束を守り、歌ってくれた”
という出来事が特別なことに感じます。
誰も味わえない彼女と前田氏の間だけにある絆です。
この女性のように、
”あなたがそこまでしてくれるのなら”
”あなたがやるんだったら”
と、歌ではなく前田氏の人柄と絆にお金を払っています。
この経験から前田氏は、
「ビジネスには表面的なコンテンツではなく、心が揺れ動いたかどうかの感情起因が大切だ」
と述べています。
相手から好かれる前にまずは自分が。
前田氏が尊敬する上司に宇田川さんという方がいらっしゃったそうです。
その方は20代後半、当時最年少でUSB株式営業部のManaging Directorに抜擢されるほどのエリートだったそうです。
そんな超えたくても超えられない存在を目の前にして、
どうしたらそのような成績を残せるのかと尋ねたそうです。
すると、宇田川さんは、
「とにかく人に好かれること」
と一言だけ返したといいます。
当時、宇田川さんは社内外に大勢のファンがいたそうです。
受付や秘書から掃除のおばちゃんまで、社内外を問わず大勢の人から好かれていたそうです。
なぜ好かれていたのか。
それは、宇田川さんが”人を好きになる天才”だからだそうです。
最大の好意を相手に持つことが、自分の仕事がうまくいく秘訣だと書かれています。
自分から目の前の人を好きになり、良好な関係を築くことが、仕事や人生の潤滑油になるのだなと私は感じました。
人生のコンパス
”人生のコンパス”
とは、すなわち
「自分は何を幸せと定義し、どこへ向かっているのかという価値観の言語化」
と前田氏は言います。
人生において目的や目標を持つことの大事さを、私もメンターから教わってきました。
「目的地を決めずに乗り物に乗る人はいない」
例えば旅行に出かけるとき、普通はまず行き先を決めると思います。
行き先が決まると、次に乗り物が決まるかと思います。
人生も、これと同じだと教わりました。
目的地まで時間をかけて運んでくれるものが乗り物なら、人生においての乗り物は仕事です。
乗り物を先に決めるのではなく、目的や目標(どういう人になりたいか)から機能していくことが大切だと、ずっと教わってきました。
現時点で目的や目標がはっきりしないのであれば、コンパスを持つ努力をしてみることも大事だと前田氏も述べています。
人を動かすのは、人の熱量
情報化が急速に進む現代ですが、だからこそ、人と人との繋がりを大切にしていくことが重要視されるのではないかと思います。
人の繋がりを大切にし、誰にでもできることを愚直に誰よりもやる。
前田氏の情熱からSHOWROOMが生まれ、ユーザーの幅をどんどん広げられています。
努力で、熱量で自分のビジョンは叶えられる。
そんな強い思いを本書を通じて感じました。
私も、これからもひとりでも多くの人の希望と勇気を与えられるような起業家を志して、さらに邁進してまいります。
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