権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】生きるぼくら

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引用元:https://honto.jp/netstore/pd-book_27259594.html

 

こんにちは。権藤優希です。

今回紹介する本は、原田マハ氏著の『生きるぼくら』です。

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引用元:https://www.cinra.net/interview/201601-haradamaha


以前に原田氏の作品で『本日はお日柄もよく』『風のマジム』を紹介しました。
著者の作品は読みやすく、小説でも学びが多いため、つい手にとってしまいます。
当ブログではおなじみとなってますね。

 

gonbook.hatenablog.com

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さっそくあらすじを紹介しますね。

本書は、主人公”人生(じんせい)”が成長していく物語です。
壮大な名前にも拘らず、実は4年間も部屋に引きこもり、母親の脛をかじりながら、日々ネットゲームに勤しんでいます。もちろん、なぜ引きこもりになってしまったのか、理由が描かれていますので、読んでからのお楽しみですね。

 

そんな彼に転機が訪れます。
離婚後、10年間以上、母に育てられてきた人生にとって唯一の心の支えだった母親が、
突然姿を消してしまうのです!
この状況で、仮に自分と主人公を置き換えて考えてみると、どのような感情になるでしょうか。
(頭を本当に抱えてしまう、かもしれません(笑))

八方塞がり状態の中、母の残した5万円と年賀状の束から父方の祖母”マーサおばあちゃん”の年賀状を発見します。そこには「私は余命数ヵ月、残された日々を生き生きと暮らしていこうと思っています。」との文字がありました。

 

部屋から一歩も出ない生活をしていた彼が、10年以上会っていない祖母を訪ねようと行動を移します。そして、このことが”人生”の「人生」を成長させてくきっかけになっていくのです。

引きこもりの主人公は、社会的に見たらどうしようもない、と思われても仕方がありません。
物語の中で葛藤や不安を乗り越えていく度に成長し、終盤に近付くにつれて見違えるほどになっています。

 

本書を通して、「人は変わっていけますし、成長していける」生き物であることを認識できました。そして、多くの方が変わる”きっかけ”が無いだけではないか、とも感じました。

私自身も成長、変化し続けていこうと思いましたし、事業を通してあらためて、世の中のお役に立っていこうと思いました。