【本】逆境に克つ!サンリオピューロランドを復活させた25の思考(前編)
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介する本は、小巻亜矢(こまき あや)さん著書、
“逆境に克つ!サンリオピューロランドを復活させた25の思考”
です。
出典:トップメッセージ | 株式会社サンリオエンターテイメント
株式会社サンリオエンターテイメント代表取締役社長。
1983年にサンリオに入社。
結婚退社後に約11年を専業主婦として過ごされたのち、化粧品会社を経てサンリオに復帰されます。
2016年にはサンリオピューロランド館長に就任。
2014年からの4年間で来場者数を4倍に伸ばし、過去最高の記録を塗り替えられます。
本書は、低迷していたサンリオピューロランドの状況をどのようにとらえて立て直しを図ったのか、著者のご経験をもとに綴られています。
本書のメッセージは、ビジネスの視点だけでなく、女性としての生き方にも大きな影響を与えるのではないでしょうか。
ハンデは強みに変えられる
サンリオピューロランドは、「ハローキティ」などで有名なサンリオキャラクターのテーマパークで、場所は東京都多摩市にあります。
サンリオならではの世界観で好評を博しているものの、都心からのアクセスにおいて不便な点や、オープンから30年が経過したことによる施設の老朽化を懸念する声が上がっているのだそうです。
しかし著者は、一見すると不利にも思えるような状況・ハンデも、とらえ方次第で強みに変えられると強調しています。
・ピューロランドまでの移動時間も、友人同士でワクワクを共有する楽しい時間になる
・子どもの頃に訪れた懐かしさ(味わい深い古さ)を求めるお客様もいる
本書には、このように苦しい状況から活路を見いだすとらえ方のヒントがたくさん散りばめられています。
長年苦しんできたテーマパークにはもう復活の目はないと見るのか、逆境には、這い上がる可能性が満ちていると捉えるのか。
私は、後者だと確信していました。(本書p9より)
制約があるぶん、やることは明確になる
テーマパークである以上、立地や設備環境・キャパシティなど、変えたくても変えられない(あるいはすぐには変えることが難しい)さまざまな制約がつきものです。
こうした制約ですらも、著者はサンリオピューロランドの個性・長所であるととらえて、その中にある可能性を探ります。
もしも制限がなかったら、そこで何をするかは、砂漠の中でダイヤモンドを探すような行為に近いと思います。あちこちに可能性がありそうで、どこから探したらいいかわからないような状態です。でも、こぢんまりしていると「よし、ここから探すんだな」と可能性を深堀りする覚悟も決まります。
(中略)
制約があるということは、やれること、やるべきことが明確であるということ、そこに集中できるということだと私は思っています。(本書p39~40より)
一時の不自由を選択する
制約や制限というものは、「自由にやりたい」という考えが強い方にとっては、窮屈に感じるかもしれません。
私がビジネスの経験が全くない中でも立ち上げることができたのは、メンターを見つけて仕組みを提供していただき、どうやったらうまくいくかを基礎から学んだからだと思っています。
ビジネスを興そうと思ったら、普通は仕組みやアイデアから考えないといけません。
大阪という目的地に到達するために、”新幹線”という名の仕組みをゼロから自分で考えてつくるようなものです。
会社員の経験しかなかった私には、それこそ砂漠の中のダイヤを探すようなもので、おそらく無理だったと思います。
仕組みを提供していただいたからこそ、立ち上げに必要な、やるべきことに集中できました。
そして、どんな仕組みにも、相応の制約が伴います。
メンターから「将来自由になるためには、一時的な不自由を選択すること」と教わり、制約の中でタイムマネジメント能力や資金調達の力など、経営に必要なスキルを鍛えてきました。
制約とは方向性を示してくれるものなのですね。
本書にはまだまだ学びがたくさんありますが、後編では著者の経歴をテーマに取り上げようと思います。
経営者として、そして女性として、幾多の困難を乗り越えられた著者の波乱万丈な半生には、胸を打たれます。
※補足※
本書の刊行は2019年9月です。
感染症の流行により、サンリオピューロランドは2020年2月22日に臨時休館を発表。
現在は感染症防止対策のもと、来場予約制で営業中です。
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