権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】田中将大に学ぶ 挑戦し続ける自分の創り方(前編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、児玉光雄(こだま みつお)さん著書、

田中将大に学ぶ 挑戦し続ける自分の創り方”

です。

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出典:児玉光雄web・メンタルカウンセラー、スポーツ心理学に関する情報が満載。

 

追手門学院大学特別顧問。

日本スポーツ心理学会会員。

メンタルカウンセラーとして20年以上にわたりプロスポーツ選手の指導をされた実績をお持ちです。

 

本書は、2014年に刊行された『田中将大から学ぶ 負けない「気持ち」の創り方』の再編版となっています。

 

本書では、田中自身が語った100の言葉を取り上げ、私の専門であるスポーツ心理学の立場から解説を加えた。読者の皆さんの仕事と人生に、少なからぬ刺激とヒントを与えることができればと願っている。(本書p5より)

 

楽天ゴールデンイーグルスメジャーリーグニューヨーク・ヤンキースで活躍され、連続勝利のギネス世界記録保持者でもある田中将大選手。

 

(参考:田中将大 OFFICIAL WEBSITE

masahiro-tanaka.jp

 

そんな田中選手が実際に発した100の言葉から、結果を出すための考え方や価値観を学べる1冊です。

特に印象に残った内容をピックアップして紹介します。

 

原因は自分にあるととらえる

ある雑誌のインタビューで、田中選手は次のように語っています。

 

僕はずっと、いかに自分が向上していけるかを考えながら、

いろいろとチャレンジしていくことに意味があると思っています。

やってみて、失敗だと思えばそれをやめればいいわけですし、

そこから次にどうしていけばいいかを考える。

その繰り返しなんです。

(本書p44より)

 

著者は、田中選手の常に自分を向上させたいという欲求について、「原因帰属」という観点で説明を加えています。

 

原因帰属とは、成功や失敗の原因がどこにあるかを考えること。

そして、うまくいくためには自分を向上させる要因を適切に解釈することが大切だと述べています。

 

うまくいかない時には、運や素質のせいにするのではなく、努力不足や課題が難し過ぎたと考えるべきなのだ。もちろん、うまくいった時にも、「努力したから」とか、「適正な課題レベルだったから」ということに要因を求めよう。(本書p45より)

 

結果を出す人は決して状況や外的要因のせいにせずに、いつも原因は自分にあるととらえて、努力を重ねていくのですね。

 

ポジティブなイメージを刷り込む

楽天に在籍中の2013年、田中選手はキャンプでこう宣言されたそうです。

 

今年の野球界の主役は俺たち楽天だ!

(本書p92より)

 

この年、楽天は球団初のパ・リーグ優勝と日本一を達成。

田中選手も24勝0敗という偉業を成し遂げられました。

 

著者によれば、声に出して宣言するという「自己暗示のメッセージ」は、パフォーマンスに大きな影響を与えるのだそうです。

 

すべての行動を支配しているのが脳である以上、ネガティブな情報を脳に入力すると、脳はその情報にできるだけ忠実な行動プログラムを作成してしまう。(中略)

日々、叶えたい夢を頻繫に声に出して自分に向かって宣言し続けよう。それがあなたを、大きな夢に近づけてくれる。(本書p93より)

 

脳は入力した情報どおりの答えを導き出そうとするスーパーコンピュータとも言われています。

したがって、ポジティブな言葉を発し、そのイメージを脳に刷り込むことがとても重要です。

 

自己管理能力を高めるコツは「仕組み化」

私も拙著「自分で決める」で、田中選手のエピソードを引用しました。

 

「自分の思ったところにコントロールができ、理想のピッチングができる日は、年間通じて1~2試合あるかないか。残りの数十試合は自分のメンタルとの戦い。集中力を切らさずに、自分を管理下に置けないと、二桁勝利なんか到底できない」

(「自分で決める」p40~p41より)

 

シーズン24勝を達成しても、理想通りに投球できた試合は年に1~2回しかないと言うのですから、驚きですよね。

田中選手の自分を律する力、すなわち自己管理能力には、私も学ぶことがたくさんあると感じています。

 

私はメンターから「意思の力は弱いが、願望の力は強い。仕組みの力はもっと強い。」と教わりました。

 

何かを始めようとして「今日からやるぞ!」と気合いを入れても、人間である以上、さぼったり怠けたりしてしまうことは誰にでもあるでしょう。

自分を律するコツは、何が何でも欲しいと思える強烈な願望を持つこと。

さらに、やらざるを得ない状況に自分を追い込むなど、仕組み化することだと教わりました。

 

私も、起業を目指す仲間が大勢いる場所に身を置き、毎日の予定をパツパツに埋めるといった「仕組みの力」によって、自己管理能力を磨いてきました。

仕組み化することで、いまの能力に関係なく、誰もが自己管理能力を高めることができると私は確信しています。



続きは、後編にてお伝えします。

 

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