権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】無名の男がたった7年で270億円手に入れた物語(後編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

前回に引き続き、竹之内教博(たけのうち ゆきひろ)さん著書、

“無名の男がたった7年で270億円手に入れた物語”

を紹介します。

 

※前編はこちら

gonbook.hatenablog.com



後編では、前編で少し触れた「仕組み化」について、より詳しく見ていきます。

 

任せるなら、8割でいい

著者は、りらくるの1号店をオープンする時点で、すでに多店舗展開を考えていたそうです。

 

多店舗展開をするためには、自身がお店にいなくても運営が成り立たないといけない。

そのために、10割の売上を目指すのではなく、8割でいいと割り切る考え方が重要だと述べています。

 

私が店に出ていたら、それぞれのお客様のケアなど、店で必要なことに臨機応変に対応できるため、10割の売上を達成できるかもしれません。ですが、それでは私はその店から抜け出すことができず、多店舗経営の指揮に当たれません。(本書p73より)

 

店の業務を誰もができるように仕組み化し、8割の売上を目指すことが、多店舗展開のポイントのようです。

 

仕事の流れを徹底的に見つめ直し、分解することで、仕事中の無駄な動きを減らし、売上の立つ動きを誰でもできるようにマニュアル化するのです。

それができれば、経営者がいなくても8割を売り上げてくれるお店になるはずです。(本書p76より)

 

仕組み化の4項目

「8割でいい」と著者が考えるようになったきっかけは、りらくるを立ち上げる前、著者が美容師として働いていたときに遡ります。

 

美容師として働き始めてわずか1年半で店長に昇進した著者。

当時は任されていた1店舗の経営に必死だったため、お店を増やすなんて考えられなかったそうです。

 

そんな中、チェーン展開する他のお店を見学して、適度に力を抜いて経営していることに気づいたと述べています。

 

10割全力で店舗を増やせないのだったら、店舗を増やさないか、10割を止めるかのどちらかしかありません。

多店舗経営者たちは8割の道を選んでいたのです。注ぎ込む力も8割なら、売上も8割。そんな経営です。(本書p122~p123より)

 

その後、5店舗の統括を任された著者は、多店舗を8割で運営していくために、仕組み化を強化されたそうです。

 

① 優秀な人(スタッフ)がやっている作業を掘り下げて分解する。

② その中から、他の人とは違うことをして売上アップさせている部分を見つける。

③ 見つけた部分を誰でもできるルールにする。

④ それがやれているかのチェックができるようにする。

(本書p127~p128より)

 

こうした仕組み化の徹底は、著者が現在手がけられている多くの事業で活用されているといいます。

 

私は仕組み化を導入するようになってからは、その人ができないのはその人が悪いのではなく、うまく仕組み化できていない自分が悪いのだと思うようになりました。

働く人がうまく機能するように仕組み化することは経営者の責任であると思っています。(本書p133より)

 

働き方が異なれば、考え方も異なる

世の中にはさまざまな働き方があります。

 

手に職をつけ、自らのパフォーマンスで10割の成果を出したいという方もいらっしゃるでしょう。

自営業の方の多くはこういった発想をされるのではないでしょうか。

 

一方で、8割でいいので多くの店舗を展開したいという、著者のような人もいらっしゃいます。

経営者やビジネスオーナー独特の発想ですよね。

 

どちらも素晴らしいことですし、どちらかが正しくてどちらかが間違っているということではありません。

大事なのは、働き方が異なれば、考え方も異なるということだと思います。

 

自分自身が身を粉にして働くのか。

あるいは、多くの人と手を組んで、自分がその場にいなくても売上が上がるように仕組みを整えるのか。

考え方の違いは、働き方の違いから生じているのですね。



著者が仰っている「8割でいい」とは、決して手を抜いていいという意味ではないと思います。

 

仕組み化を進めることで、業務に再現性を持たせる。

それによって会社の利益を追求し、社員の生活を守る。

すなわち、より多くの人が豊かになれる可能性を、著者は提供されているのではないでしょうか。

 

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※ ”無名の男がたった7年で270億円手に入れた物語” はこちら

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