【本】走って、悩んで、見つけたこと。(前編)
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介する本は、プロランナー・大迫傑(おおさこ すぐる)さん著書、
“走って、悩んで、見つけたこと。”
です。
出典:大迫傑オフィシャルサイト | Suguru Osako
陸上競技を始められた中学校時代から、長距離種目で数々の記録を更新。
2020年3月の東京マラソンでは、自身が持つ日本記録(注1)を上回る2時間5分29秒でゴールされ、東京オリンピックの代表にも選ばれています。
(注1)…現在のマラソン日本記録は、鈴木健吾選手の2時間4分56秒(2021年2月28日)。
公式Twitterで鈴木選手を讃えていらっしゃいます。
https://twitter.com/sugurusako/status/1365888052292378624
壁にぶつかって悩んだときには、どうすれば乗り越えられるのか。
もがき苦しむ中で著者が見つけ出した思考法が、思いのままに綴られている一冊です。(注2)
(注2)…本書は2019年8月に発表されたため、同年9月のMGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)開催前までの内容となります。
今、この瞬間に集中する
強くなるためには、毎日ハードな練習をすること。
それ以外にないと著者は断言しています。
そして、練習に集中するためには、過ぎてしまった過去や先の見えない将来を意識しすぎずに、「今」に集中することが大事であるとも述べています。
例えば先が霞んで見えない一本道を走っていたとします。そのうちにゴールが見えるだろうと一生懸命前を見て進んでいたら、自分が進んでいることを実感しにくいと思います。けれども足元を見れば、着実に歩を進めていることを知ることができる。それが今を生きられているということではないでしょうか。(本書p78より)
目の前のやるべきことひとつひとつ、一瞬一瞬に集中して「今」を積み重ねる。
そうすることで、練習の質が高まり、ひいては自信を深めることにもつながるようです。
きちんと今を積み重ねていれば、レースの直前に自分を信用することができます。(本書p77より)
ベストを尽くせば、どんな結果も受け入れられる
さらに、タフな練習を積み重ねてきたことにより、大会当日を平常心で迎えることができるといいます。
自分がやるべきことをすべてやっているので、スタートラインに立ったときはいい意味で開き直った状態です。
(中略)
それをより素晴らしいものにするかは、もちろん当日のレースで決まるのですが、妥協なくスタートラインにたどり着いただけで、それはひとつの勝利だと思っています。その達成感は、2019年の東京マラソンでリタイアしたときも霞むことはありませんでした。結果が悪かったときでもその感情は変わらないということは、ひとつの収穫でもありました。(本書p34~p35より)
悪天候に見舞われた2019年の東京マラソンでは、周囲の期待を受けながらも途中棄権に終わった著者。
しかし、ベストな準備をしてきたから、悪い結果も心がぶれることなく受け入れられたのだそうです。
結果に一喜一憂せずに前に進むためには、日頃から最善を尽くすこと。
ますます、「今」に集中する重要性を感じます。
積み重ねが信念をつくる
大きな目標を掲げて、一生懸命努力することは大切だと私も思います。
ただ、先のことを考えすぎて、本当にその目標までたどり着けるのかと不安になることもあるかもしれませんね。
だからこそ、著者が示すように、今やるべきことに集中する。
自らに課した約束を守り、やると決めたことをやり続ける。
「今日もやった。今日も自分との約束を守った。」を毎日繰り返していくと、自分は絶対にやり遂げられるという確固たる信念を蓄えることができると思います。
反対に、もし気持ちがぶれるようなことがあれば、それはやるべきことをやっていない、即ち自分で自分を満たせていないことの表れだと思って、もう一度自分を律する必要があります。
私も毎日続けていることはたくさんあります。
当ブログでは読書から得た学びがメインですが、私自身の考えをお伝えするために、他にもブログを書いています。
小さな「今」の積み重ねが大きな未来をつくると信じ、日々継続していきます。
本書後半の内容については、次回に続きます。
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