権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】アドラー流「自分から勉強する子」の親の言葉(前編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、和田秀樹(わだ ひでき)さん著書、

アドラー流「自分から勉強する子」の親の言葉”

です。

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出典:和田秀樹 公式ポータルサイト│ヒデキワダ・ドットコム



東京大学医学部卒業。

和田秀樹こころと体のクリニック院長。

 

精神科医の他にも、映画監督や受験指導ゼミの代表など多岐にわたってご活躍されており、『「あれこれ考えて動けない」をやめる9つの習慣』(大和書房)をはじめとする多くの著作を発表されています。



著者は、東大医学部に合格できたことについて、著者のお母様の声かけの影響が大きかったと語っています。

 

母親は、私たち兄弟に対して、

「自分は勉強ができるはず」

「勉強ができるようになりたい」

と思わせるような言葉を絶えずかけ続けていました。

(中略)

今にして思えば、母親が私たちにかけてくれた言葉の数々は、今注目を集めているアドラー心理学の勇気づけにほかなりません。(本書p6~p7より)

 

本書では、自分で考え自ら勉強する子どもを育てるために、親はどのように声をかければよいかを、アドラー心理学の観点から解説しています。

 

成功体験を持たせる

アドラー心理学のポイントでもある「勇気づけ」とは、人生の課題に取り組み、困難を乗り越えていくための勇気を与えること。

 

子どもを勇気づけるためには、子どもが自分の力でうまくいったという成功体験を持てるように、親が適切にサポートすることが必要だと著者はいいます。

 

勉強でも運動でも、子どもの限界を設けず、やってみるように勧めてください。

(中略)

「自分はできる」「自分は頭がよい」という思い込みが、子どもを支える自信となります。

挑戦しようとする子どもに対して、「やればできるよ」「心配しなくても大丈夫」と声をかけるのもよいでしょう。(中略)

「やってみたらできた」という体験が、「自分はやればできる」という確信につながっていきます。(本書p113より)

 

結果をほめて、行動を叱る

テストの成績がよくなかった子どもに対して、親が「なんでできないの?」と言ったり子どもを罰したりすることは、かえって子どもを勉強嫌いにしてしまうと著者は仰います。

 

なぜなら、”自分には価値があると思うときに勇気を持てる” というアドラー心理学の考え方からすれば、結果を叱ったり罰したりすることは子どもの価値を否定することになるからです。

 

著者は、子どもに「どうすればできるか」という方法を教えたり、一緒に考えてあげることが親の役割だと述べています。

 

テストで成績がよくなかったときは、あえて叱ることはしません。叱っても点数が上がるわけではないと認識してください。

叱るのは、あくまでも子どもの行動です。試験の結果は変えることはできませんが、テストの点が悪いのに「勉強をしない」という行動は変えることができます。

変えることができる行動を叱ると同時に、「こうすればできるようになるよ」とアドバイスをするようにしてください。(本書p91より)

 

よい結果であればそれに注目して認めて、悪い結果であれば𠮟責はしない。

変えることができる「これからの行動」に着目して勇気づけをすること、つまり「結果をほめて、行動を叱る」という視点が大切なのだそうです。

 

自己決断を促す

本書は子育てに特化した内容ではありますが、他者を適切に勇気づけるためにどんなことを意識すればよいかという点で、多くの学びがあります。

 

私自身、大学受験は思い描いていた理想の結果にはなりませんでした。

ただ、起業を通じて「自分は必ず宣言したことを成し遂げられる」という、自らへの強い確信を持てるようになりました。

 

もちろん自分を律するトレーニングを積んだことも要因のひとつですが、お世話になっている方々からたびたび温かい言葉をかけていただき、勇気づけられたこともまた事実です。

 

どんな言葉をかけるかで結果が大きく変わってくるということは、私も日頃から感じています。

相手が自ら決断して一歩を踏み出したくなるような関わりは、子育てにおいても重要なのだと学びました。

 

 

続きは、後編でお伝えします。

 

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