【本】即動力(前編)
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介する本は、タレント・田村淳(たむら あつし)さん著書、
“即動力”
です。
1993年に、相方の田村亮(たむら りょう)さんとお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」を結成。
数々のテレビ番組に出演されたことから、ご存じの方も多いかと思います。
現在はYouTuberや会社経営者など多岐にわたって活動されており、また著書も複数発表されています。
“1秒で「動く人」がうまくいく”という見出しが強いインパクトを与える本書「即動力(そくどうりょく)」。
何事もまず動き出すことの大切さを、田村さん自身のエピソードを交えながら語りかけています。
行動力を超えた、行動力2.0。それが ”即動力” なのです。
感じたら ”今すぐ” 動く。思い立ったら、”今すぐ” 動く。圧倒的なスピードをともなった行動力が ”即動力” なのです。(本書p5より)
すぐに動いたからこそ、見えてきたこと
田村さんが43歳のときに、大学受験に挑戦されたときのエピソードがあります。
とあるきっかけで法学を学びたいという、明確で強烈な願望が生まれた田村さん。
周囲の驚きや批判を一切気にすることなく、青山学院大学を受験することを宣言して、すぐに勉強を始めたそうです。
半年間の猛勉強も振るわず、結果は残念ながら不合格。
しかし田村さんは、なんとその6時間後に慶應義塾大学の通信課程を受験する決断をされ、結果として合格をつかみ取ります。
ところが、通信課程で学べる内容が自分の学びたかった分野とは異なることに気づいた田村さんは、SFC(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)で学ぶためにAO入試を受けることにしたといいます。
1)青学に全部、落ちた
2)しかし次に慶應の通信を見つけた。そこに、受かった
3)しかし通信だと卒業が難しい。しかもやりたい勉強とは違った
4)じゃあ今度はAOだ!
僕にとってここまでたどり着くには、動いてみないと見えない問題ばかりでした。
(中略)すべては、動いたから(しかも「すぐに」)見えてきたことです。(本書p46~p47より)
もし最初から大学受験を躊躇していたら、SFCで学びたい!とはならなかったと仰る田村さん。
ご自身の半生を「動いてよかった」の連続だ、ととらえています。
僕の場合、「青学に全部、落ちた」と失敗に終わっても、「じゃあ、通信があるじゃないか」と、次に即動する。失敗を失敗ととらえない。つまり、「ここはダメだったか。よし次!」と即動しているかぎり、失敗なんてありえない。これは、究極のポジティブシンキングであると同時に、”次の一歩を踏み出す” 究極の勇気にもなりえる。(本書p48より)
失敗が気づきをもたらす
持ち前の即動力によって、田村さんは2017年にベンチャー支援を主な目的とする会社を立ち上げます。
その後も様々なビジネスを画策され、2020年にはクラウド遺言サービス「ITAKOTO」の提供を開始されます。
参考:株式会社itakoto
実は、本書の発売時点(2018年)では、「ITAKOTO」プロジェクトは資金面や技術面の問題によって頓挫することになったと語られています。
田村さんは、実際には失敗もたくさん経験しているけれど、即動しているがゆえに失敗だと思っていなかったそうです。
むしろ、失敗を通じて気がつくことがたくさんあったと仰います。
「そこまで動いたから、次の道が見えたんでしょ?」
僕はむしろ、失敗した人に賛辞を送りたいし、その失敗はあなたに何をもたらしたか?を聞いてみたい。(本書p83より)
感情は後からついてくる
行動するからこそ、わかることがある。
そして、即動しているうちは、失敗は失敗ではなくて成功の過程である。
田村さんが表現される即動力は、人が持つポジティブな要素を具現化したひとつの形なのかもしれませんね。
私も、まずはやってみるという価値観を教わってきて、ずっと行動の指針にしています。
何かを始めるのに、状況が完璧に整うことはないと思います。
まずは動き出してみる。
失敗も含めて、やってみるからこそわかることがあると思います。
さらに、「気分が乗らないから、行動できない」のではなく、「先に行動を起こすから、後から感情がついてくる」という順番であることも、私が事業の立ち上げに取り組む過程で体得しました。
即動力はその人を確実に新しいステージへ運ぶものだと、私も強く共感します。
続きは、後編でお伝えします。
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