【本】待つ心、瞬間の力(後編)
こんにちは。権藤優希です。
前回に引き続き、元プロ野球選手・桧山進次郎(ひやま しんじろう)さん著書、
“待つ心、瞬間の力”
を紹介します。
※前編はこちら
後編も、本書の内容および私が桧山さんから直接伺ったお話から、特に印象に残った内容をお伝えします。
阪神ファンによって心が鍛えられた
桧山さんの勝負強さが鍛えられた要因のひとつとして、熱狂的な阪神タイガースファンの存在を挙げています。
チームがいい試合をすればファンから大歓声が上がる一方で、不甲斐ない試合をしたときは容赦ない罵声を浴びせられたと打ち明けています。
書くのさえ憚られる数々の野次が、あの時代の甲子園ではひっきりなしに聞こえてきた。
とくに、阪神ファンが陣取るライトスタンドはすさまじかった。
私のポジションはライト。阪神が守備に回ると応援団の統率された大声援が止まるので、スタンドから飛ばされる1人ひとりの大声が丸聞こえだった。(本書p82より)
ファンからの野次や厳しい批判は、阪神タイガースを心から応援しているゆえの裏返し。
桧山さんは、阪神ファンが集まる甲子園という環境が自分のメンタルを強くしてくれたと語ります。
そして、当時のことをこう仰いました。
批判を声援に変えるには、結果を作るしかないのです。
ただ、結果が出たときに阪神ファンから送られる声援は、本当に格別ですね。
ファンからの期待、圧倒的な重圧、それらに打ち勝つことで「代打の神様」に相応しい強靭なメンタルが培われたようです。
調子が悪いときに寄り添ってくれる人
桧山さんがルーキーとして結果を作りはじめたとき、多くの知人から「すごい」と注目を集めます。
そんな中、ある会社の社長を務めているという友人は「お前は今が大事なんやから、野球に集中しろよ」と桧山さんに忠告します。
いっぽう、桧山さんがスランプに陥ると、それまで親しくしていた知人からは連絡がなくなることもあったそうです。
そんなときでも、例の友人は桧山さんを支え続けたといいます。
「人生、いいときも悪いときもある。今が華やかだと思っても永遠には続かない。活躍したときほど、謙虚になる心が大切なんだ」
こう言ってくれる知人は友人となり、どんな苦境のときでも変わらずアドバイスをくれたり、支えてくれたりするようになる。そういうときは、人の温かさを本当に感じる。(本書p157より)
「繁栄は友を作り、逆境は友を試す」という有名な言葉がありますが、桧山さんのエピソードはまさにこのことを指しています。
調子が悪いときに寄り添ってくれる人が、真の人間関係を築ける人だと思います。
こう仰る桧山さんは、球界の内外を問わず多くの人との交流を大切にされ、ご自身の成果に変えられたそうです。
自分を成長させ続ける
私が桧山さんから伺ったお話の中で特に印象的だったのが、50歳を超えてもなお新しいことにチャレンジされる向上心です。
スノーボードやYouTubeなど、ジャンルを問わずに新しいことに取り組まれる桧山さんは、こう仰いました。
今でもいろいろなチャレンジをするのは、新しい自分の発見に期待しているからです。
「なんだ、俺ってこんなことができるんだ!」
と、何がきっかけで自分がポジティブになれるか、チャレンジしてみないとわからないですから。
まだまだ壁が出てくるなぁと思っていますが、でもそれは自分が成長するという前提にいるからです。
プロ野球選手として偉大なキャリアを築かれた方が、さらに自分を成長させようとしてチャレンジを続けています。
飽くなき探求心をお持ちの桧山さんとお話できたことは、私にとって非常に光栄でしたし、たいへん大きな励みになりました。
新たなチャレンジが、自分を飛躍させるきっかけになるかもしれない。
自らの成長に期待を込める桧山さんのメッセージを心に留めて、私も最大限のチャレンジをしてまいります。
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