権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】朝令暮改の発想

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引用元 :朝令暮改の発想 / 鈴木 敏文【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア

 

こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介鈴木敏文する本は、鈴木敏文(すずき としふみ)氏著書「朝令暮改の発想 仕事の壁を突破する95の直言」です。

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引用元  :https://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/pickup/15/1008498/040800233/

 

日本初のコンビニエンスストアセブン-イレブンの創業者として有名ですよね。セブン-イレブンの立ち上げから発展にいたるまで、鈴木氏が一貫して大切にしていた心構えとは。

おなじみの商品の開発秘話とともに語られる数々の直言には、私も経営者として身の引き締まる思いです。

経営のエッセンスが凝縮された一冊、といってもよいのではないでしょうか。

 

感想としてお伝えしたいことが山ほどあるのですが、今回はひとつ「挑戦」というテーマでお話しします。

 

本のタイトルにもなっている朝令暮改(ちょうれいぼかい)とは、

「朝に出した命令を夕方にはもう改めること」という意味の言葉です。

方針がころころ変わって定まらない様子から、もともとはマイナスのイメージで使われていたようですね。

 

しかし、鈴木氏はこの朝令暮改の発想こそが必要であると述べています。

『変化の激しい時代の優れた経営者の条件として、状況が変化したら、優れた計画であっても固執することなく一度まっさらにして、新しい計画に切り替え、素早く対応する。

たとえ朝に決めたことであっても、間違いだと気づいたなら、直ちに変更する。

それを「朝令暮改」というなら、臆することなく朝令暮改に徹すべきです。』

 

そして、過去の経験をなぞるような仕事の仕方ではなく、

絶えず環境が変化するなかで成長し続けるために必要なことが、「挑戦」であるといいます。

 

周囲の猛反対を押し切ってセブン-イレブンを創業し、当時の常識を打ち破るような仕掛けを次々と打ち出すために、さまざまな問題を乗り越えた鈴木氏の人生は、まさに挑戦の連続です。

 

『人はこれまで続けてきた仕事のやり方を変えなければいけない状況になっても、変えることを嫌がり、抵抗するものです。

初めは強く抵抗しても、新しいことに挑戦する意欲が芽生えてくると、誰もが前向きに取り組み始めます。

保守的になろうとする自分があることも認めながらも、新しいことに挑戦しようと意欲を持ち続ける。

それが人間本来の生き方ではないかと思います。』

 

私も、これまで事業が伸び悩んだときに、環境の変化のせいにしたくなることも正直ありました。

それでも、そういった変化は成長のチャンスであるとずっと教わってきて、自分を変えることで障害を乗り越え、事業を拡張させてきました。

だから、何をやってもうまくいく自分、その土台をつくるのが「挑戦」であると信じています。

 

本書が発表されたのは2008年ですが、昨今の技術の進歩にともない、今後ますます変化のスピードは速くなるでしょう。

鈴木氏のこの言葉を肝に銘じて、私も変化を楽しもうと思います。

 

『挑み続ける生き方こそが、人間にとっていちばん大切な財産』