【本】きみの友だち
引用元:https://7net.omni7.jp/detail/1102237756-1102237756
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介する本は、重松清(しげまつ きよし)氏著書『きみの友だち』です。
引用元:https://entertainment-topics.jp/87966
重松氏は1999年、『ナイフ』で坪田譲治文学賞を受賞し、同年『エイジ』で山本周五郎賞を受賞しています。また、『定年ゴジラ』、『カカシの夏休み』が直木賞候補に挙がるなど、数多くの作品が支持されています。
本書は、2008年に映画にもなっています。
それでは、内容を紹介していきますね。
主人公の「きみ」ごとの短編となっています。
主人公"恵美"は小学生の頃、交通事故に遭い、松葉杖生活になります。そのため、周囲から孤立していきます。
その頃に、同じく孤立していた"由香"と触れ合い始め、壁を作っていた恵美が変化していく話が描かれています。
また、もう一人の「きみ」は恵美の弟"ブン"と、周りの友人たちに関する話です。
学生時代に誰しもが経験したことがあったり、過去そういうことがあったな、と思えるような内容になっていて、私自身も懐かしく感じたり、考えさせられたりしました。
タイトルにもなっていますが、キーワードは「友だち」だと思いました。
印象に残った言葉として「いなくなっても一生忘れない友だちが、一人いればいい」と恵美が言っているシーンがあります。
みんなと仲良くして、みんなの事を忘れていくくらいなら、一生涯忘れない友人が一人でもいたら幸せだ、という思いで言っています。
今は、SNSを通して安易に作れる人間関係がたくさん溢れています。あらためて、仕事仲間や友人関係について考えさせられました。
人それぞれ、友だちの定義は違うとは思いますが、私自身、私に関わる人、仕事仲間や友人関係をこれからも大切にしていこうと思いました。