【本】ぼくたちに、もうモノは必要ない。
引用元:https://akit723.com/fsasaki_minimalist/
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介する本は、佐々木典士(ささき ふみお)氏著書「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」です。
著者の経歴がとても個性的ですね。
出版社のみを志望し、就職活動を3年間されたと書かれています(!)
引用元:https://twitter.com/minimalandism
もともと部屋中が色々なもので溢れかえっていたところから、あるきっかけを機に部屋のものをほぼ全て捨てたそうです。
ものを捨てる、減らすことによって得られたこととは。
本書は著者の肩書きである「ミニマリスト」というライフスタイルの考え方から、具体的なものの減らし方まで、ご自身の経験を交えて紹介されています。
巻頭に掲載されている著者の部屋の写真を見て、ベッドと大画面テレビでぎゅうぎゅうだった私の昔の部屋を思い出しました(笑)
かなり極端かもしれませんが、きれいに整理された部屋は気持ちがいいですよね。
ものを必要な最小限に減らす、という考え方がミニマリストの生き方だといいます。
ただ、必要とするものや何を大切にするかといった価値観は人によってさまざまです。
「本当に自分に必要なものがわかっていること」
「大切なもののために減らすこと」
が、ミニマリストに共通するポイントだそうです。
このことは、以前「フランス人は10着しか服を持たない」という本を読んだ感想と似ていますね。
また本書の中で、アップルのスティーブ・ジョブズ氏がミニマリストだったことを示すエピソードが紹介されています。
いつも同じを服を着て仕事に集中する。
iPhoneやMacには余分なパーツもなければ、説明書もついていない。
徹底して無駄をそぎ落としたデザインのアップル製品に惹かれる日本人が多いのは、ミニマリズムの教えである禅に、ジョブズ氏が大きな影響を受けたからだそうです。
ものを捨てたり減らしたりすることが目的なのではなく、あくまで手段だといいます。
それによって得られること…時間が生み出されたり、人と比べなくなったり、集中できるようになったり…を享受することが目的です。
ものが多いから駄目だとか、ものが少ないからミニマリストだ、などと一概に言えないという点も興味深いです。
高価なものを持ったり、ものを所有すること自体が必ずしも悪いわけではないみたいですね。
ただし、「ものを持つこと」だけが「自分の価値」だと錯覚してしまうと、ひたすらものを所有しつづけなければなりません。
そうして次々に新しいものを買っては、すぐに飽きてしまうというスパイラルに陥る。
ものが増えていく背景には人間の習性と欲求があり、それに対する著者の警鐘は、読んでいてとても学びになりました。
私もメンターから「収入は部屋の床面積に比例する」と教わりました。
結果を作って稼ぐ人ほど、余分なものは少なく、部屋が整理されていることがほとんどですね。
それは思考にも反映されており、無駄が削ぎ落されていてシンプルだと感じています。
つい先日も、仕事場をきれいにする上で私がこだわっていることを仲間に分かち合いました。
それを聞いた仲間たちがすかさず行動を起こしているのを見ると、素敵な仲間に囲まれているなと感じました。