【本】山小屋ガールの癒されない日々(後編)
こんにちは。権藤優希です。
前回に引き続き、webライター・吉玉サキ(よしだま さき)さん著書、
“山小屋ガールの癒されない日々”
を紹介します。
※前編はこちら
前編では、本書の簡単なあらすじと、山小屋での生活によって変化した著者の考え方についてお伝えしました。
山小屋でともに働くスタッフや登山客のことを思いやる気持ちに溢れている著者ですが、人間関係においては譲れない価値観があるようです。
恋愛対象としてどうか?
山小屋ではワンシーズンをほぼ同じ空間で過ごすため、スタッフ同士が仲良くなりやすく、また恋愛にも発展しやすいという特徴があります。
著者も、職場恋愛には肯定的であるといいます。
ただし、女性どうしの会話にありがちな「今年の男性スタッフの中で誰がいい?」という、恋愛対象としてありかなしかという話は、どうしても苦手なのだそうです。
恋愛の話題が悪いとは思わない。純粋に誰かを好きという話なら、聞いていて楽しい。だけど、「男子スタッフの中で誰がいい?」という話題は、数人のスタッフを比較するニュアンスを含む。
(中略)
仲間のことを異性としてジャッジするようなことはしたくないし、誰かがジャッジされているのを耳にするのも嫌。(中略)
恋とジャッジはまったくの別物だ。恋には相手への尊重があるけれど、ジャッジにはそれがない。本当に仲間として尊重していたら、陰でアリだのナシだの言えないと思うのだ。(本書p205~p206より)
仲間をジャッジしない
著者が異性のことを恋愛対象としてジャッジしたくないと主張するのは、山小屋で仕事がうまくいかずに落ち込んでいたとき、たくさんの仲間に支えられてきたから。
苦楽をともにしてきたスタッフはみな仲間であり、性別に関係なく、できる限り多くの人と友情を育みたいという気持ちを大切にされているのだそうです。
気難しいと言われようと、「これだけは譲れない」という頑なな思いは誰にでもあるだろう。私の場合はそれが、「仲間をジャッジしない」ことだ。(本書p208より)
著者は、10年間の山小屋生活で大切な友人がたくさんできたと語っています。
さらに、現在のご主人と出会ったのも山小屋。
山小屋を退いた後は、イラストレーターとして活動を始められたご主人や、多くの友人に背中を押され、著者は念願だったライターに転身されたのだそうです。
どんな人にも可能性がある
仲間をジャッジしないという著者の姿勢は、とても素敵ですよね。
性別や年齢に関係なく、周りの人を尊重する姿勢をつねに大切にされた著者だからこそ、たくさんの友人ができて、また素敵なご主人とのご縁に恵まれたのではないでしょうか。
私も人間関係の大切さは、身をもって学んできた自負があります。
起業の準備を始めたころは、思ったような結果が出せずに焦ってしまい、無意識のうちに周りの人を自分の価値観や基準に当てはめて裁いてしまったこともありました。
とある研修でそのような自分の振る舞いに気づき、猛省したのを覚えています。
私の尊敬する経営者は、よく「人は豊かで大きい」と仰います。
どんな人にも可能性があって、変化・成長して輝く人になれる。
たくさんの経験を乗り越えてきた今では、私も確信をもって言えますし、仲間のことを心から信じています。
日常の人間関係で大切なことを、山小屋という非日常の場面から振り返ることとなりました。
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