権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】直感力

f:id:gony:20180527002832j:plain

引用元:http://www.amazon.co.jp/dp/4569804896

 

こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、羽生善治(はぶ よしはる)氏著書『直感力』です。

羽生氏は日本で最も有名な将棋棋士として、皆さんもご存じかと思います。
中学生のときにプロ棋士になり、当時の最年少記録となる19歳で初のタイトルを獲得します。
通算の優勝回数やタイトル獲得数などは歴代1位で、また2017年には永世七冠を達成されるなど、将棋界で史上初となる記録を次々につくられています。

f:id:gony:20180527002951j:plain

引用元:https://president.jp/articles/-/14033


将棋の世界では、直感、読み、大局観の3つの力が大切なのだそうです。
本書ではこれらのうち「直感」について、羽生氏がどのように捉えられているかが紹介されています。


直感と聞いて、皆さんはどんなことを想像しますか?
それこそ「ひらめき」や「勘」など、感覚的なものを連想する方が多いのではないでしょうか。

 

羽生氏は数多くの対局を通じて、あるとき突如としてその局面での最善手が見つけられる、瞬時のうちに「この手しかない」と腑に落ちるような感じが、自然と湧き出てくるようになったといいます。
とはいえ本当に何もないところから出てくるのではなく、これまでの対局で、次の手を考えに考えてあれこれ試行錯誤した膨大なデータの蓄積の中から、ある瞬間に「これしかない」という感覚が導き出されるそうです。

直感とは、経験が積み重なることで、論理的思考が瞬時に行われるようなもの、であるといいます。


つまり直感の背景には、たくさん努力をして積み重ねてきた「経験」が土台になっているのですね。
普段からさまざまな経験をしながら、多様な価値観に触れることで、直感を磨くことができると羽生氏は述べています。
これはとても興味深い点だなと感じました。

 

私も事業を展開するうえで、いろいろな経験をすることを大切にしてきました。
知っている・聞いたことがある、といった知識を語るのではなく、実際に私が体験してきた「経験」を分かち合うことを心がけています。

うまくいったこと、思い通りにいかなかったこと、私も含めて皆さんもさまざまな経験をされているかと思いますが、むだな経験というのはひとつも無いと感じています。
仮にいま期待した結果にならなくても、その経験が将来の自分自身や周りの人を後押しする力強いメッセージになり得るからだと、今では確信をもって申し上げることができます。

これからも現状に満足することなく、さらに新しい経験を積み重ねていきます。