【本】最新のネーミング強化書(前編)
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介する本は、髙橋誠(たかはし まこと)さん著書、
“最新のネーミング強化書”
です。
株式会社創造開発研究所代表。
日本創造学会の理事長および会長を歴任されるなど、創造性研究の第一人者として、さまざまな企業や商品・サービスのネーミングに携わられます。
本書では、これまで30年以上にわたって300を超えるヒットネーミングを手がけられた著者の経験をもとに、
・良いネーミングの要素
・ネーミングの開発手法
・商標登録の方法やブランディングのコツ
などを、順を追って詳しく学べます。
前編では、ネーミングの重要性や、魅力的なネーミングが満たす要素に注目します。
名づけは売上に大きく影響する
市場では、日々新しい商品やサービスが次々に生み出され、世の中に発信されていきます。
著者は、激しい競争を勝ち抜いていくうえで、商品やサービスにどんな名前をつけるか(ネーミング)が、とても重要であると述べています。
実際に、名前を変えただけで売上が大きく伸びた事例はたくさんあるそうです。
下記の商品名は、誰もが聞いたことがあるのではないでしょうか。
缶入り煎茶 → お~い お茶 (緑茶飲料/伊藤園)
商品やサービスの名前に限らず、会社名や部署・プロジェクト名、あるいは愛称や略称に至るまで、あらゆるネーミングに工夫を凝らすべきだと著者はいいます。
激烈な競争状態の中で新商品や新サービスが生き残るには、まず商品やサービスそのものが魅力あるものでなければなりません。それに加えて、ネーム(名前)、スローガン(説明)、ロゴ(文字など)、パッケージなども工夫がなければなりません。
ある調査によると、商品がヒットする要素で、断トツ1位が「ネーム」だったそうです。以下、「スローガン」「パッケージ」の順でした。このようにネーミングは、商品のヒットに最も影響力があるものです。(本書p11より)
相手にとってわかりやすい名前をつける
では、良いネーミングとはどのようなものなのでしょうか。
ネーミングは、対象の方にとってわかりやすいかどうかを第一基準にして行うべきです。当事者の主張や思いを押しつけるような名前であってはなりません。(本書p29より)
その名前を見たら内容や意味がわかるものを考えるのが基本です。おもしろいとか、奇抜とかは、あくまで付属物だと考えてください。(本書p152より)
まず、ターゲットとなる顧客にとって、わかりやすく、意味が伝わるようなネーミングであることが基本のようです。
例えば、日本郵便の「ゆうパック」は、郵便の「ゆう」と小包を表す「パック」の組み合わせでできています。
また、コミュニケーションツール「LINE」を提供していた株式会社NHNジャパンは、LINEユーザー数の伸びを機に、社名をLINE株式会社に変更したのだそうです。
他にも、
・7文字程度の適切な文字数であるか
・見やすい、読みやすい、覚えやすい、といった視覚や音感に訴えているか
など、さまざまなチェックポイントが示されています。
名前が力づけになる
本書のタイトルも、「教科書」ではなく「強化書」であることに、ネーミングへのこだわりが感じられますよね。
名前が相手に与える印象がいかに大きいか。
私にとって学びになることばかりでした。
私自身「ライフアクセラレーター」として、複数の事業に携わっています。
これは、「お会いする人の人生を大きく加速させる存在になる」という意味を込めて、多くの方々に協力をいただいて生み出された愛称です。
こだわって考えた名前だからこそ私はとても気に入っていますし、その名前が私に力を与えてくれることだってあります。
あとはその名に相応しい結果をつくるために、ハードワークの毎日です。
後編では、本書後半で述べられているネーミングの開発手法から、活発な議論をおこなうために大切なことをお伝えします。
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