【本】なぜ、あなたの仕事は終わらないのか
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介する本は、中島聡(なかじま さとし)氏著書「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」です。
中島氏は1989年からアメリカのマイクロソフト本社でプログラマーを務めました。
それまで文字ベースだった既存のOSから、グラフィックベースに大きな発展を遂げた「Windows95」の開発に大きく貢献されたそうです。
右クリックを世界ではじめて作ったのは中島氏なんですね!
引用元:https://www.dreamgate.gr.jp/contents/case/interview/36120
本のタイトルを見て、どきっとした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本書では、仕事で結果をつくるための時間の使い方が、著者の体験をもとに紹介されています。
通称「ロケットスタート時間術」と名づけているそうです。
最初から完璧を目指さなくてもいいので、まず集中して仕事に取りかかり、仕事の全体像をつかむことがポイントだそうです。
仕事における時間の使い方がいかに大切かを印象づけるエピソードが紹介されています。
冒頭で触れたWindows95の開発にまつわるお話です。
開発当時、社内では2つのプロジェクトチームが対立していたそうです。
1つはアメリカでも優秀な大学の博士号を取った人たちが集まったチーム、もう1つは中島氏が所属していた、ハッカーを寄せ集めた職人集団のようなチームだったといいます。
次世代のWindowsとしてどちらを採用するか、両チームはビル・ゲイツ氏ら会社のトップ陣の前でプレゼンをすることになります。
中島氏のチームのプログラムには数千個もの細かい欠陥があると、相手チームから強く批判されます。
しかし、完璧さを追い求めすぎて進捗が遅れている相手チームの仕事の進め方では、いつになったら新しいWindowsを発表できるかわからないと、中島氏は時間の大切さを訴えます。
これを聞いたビル・ゲイツ氏は、会社の将来にかかわる重要な内容であるにも関わらず、中島氏のチームを採用すると、わずか3分で決断を下したそうです。
まさに彼自身が時間を重視して、猛スピードで仕事に取り組んでいたのですね。
中島氏がこの結果を勝ち取ったのは、ご自身が実践された「ロケットスタート時間術」のおかげだと語っています。
私も、仕事には期限があるから価値が生まれるのだと教わりました。
目標を達成するために、期限を切って中身を埋めようと行動を起こす。
そのようにして負荷をかけるから成長できるということは、私もたくさん経験してきました。
期限を切って、まず行動してみることが、大きな結果に結びつくのだなと改めて感じました。