【本】井村雅代 不屈の魂
引用元:井村雅代 不屈の魂 波乱のシンクロ人生の通販/川名 紀美 - 紙の本:honto本の通販ストア
おはようございます。権藤優希です。
今回紹介する本は川名紀美(かわな きみ)氏著『井村雅代 不屈の魂』です。
著者が”井村雅代(いむら まさよ)”氏に取材してきたことをまとめた一冊
井村氏はシンクロナイズドスイミングの日本代表のコーチです。
1984年ロサンゼルス五輪~2004年アテネ五輪まで6大会連続で日本にてメダルに導き、2008年北京、2012年ロンドン五輪で中国にて指導し、2大会連続でメダルに導いています。
引用元:asahi.com:シンポジウム | 朝日新聞社インフォメーション
そして、活躍の場を再び日本に戻し、2016年リオデジャネイロ五輪でも8年ぶりのメダルに導いています。まだ記憶に残っている方もいるのではないでしょうか。
ざっと紹介してしましたが、指導した場所は違えど1984年から32年間必ずオリンピックでメダルをもたらしている指導者です。その指導力に本当に驚かされました。そして、それだけの努力をし、選手と向き合っています。
その背景にはどんな考え方や努力があるのでしょうか。
本書では井村氏の経歴と主にそのことが書いてあります。
特に中国に渡る決断をしたときのことが印象に残りました。
井村氏は、2004年のアテネ五輪で日本チーム、デュエット共に銀メダルに導き、一度ナショナルチームのコーチ人生に区切りをつけたそうです。自身が立ち上げた”井村シンクロクラブ”での指導に専念することに決めたためです。
ただ、指導しながら「私の教える技術はもう古いのではないか、過去の遺産にすがっているだけではないのか」と一抹の不安を覚えっていったそうです。
世界で転戦するからこそ、シンクロの最新の潮流を知ることができる。
どの国も毎回新しい技術や芸術性を見せようとしのぎを削っており、そういう現場にふれることなしにどうやってオリンピックを夢見る子供たちに教えることができるのか、
と思うようになったタイミングで、中国からヘッドコーチとしての要請があったと記載がありました。
以前よりシンクロのアジア圏を強くしたい、自分が扱ったことない選手を相手に日本の選手ではできなかった演技をさせてみたいという思いから2006年に要請を快諾したようです。
当時日中間が友好とは言えない中、2008年北京オリンピックに向けて中国での指導が始まります。
このエピソードを読み、一流の指導者はいつも最先端に触れていたり、常にチャレンジして自分を高めていこうとしていく姿にとても感化されました。
そして、中国に渡ると聞いたメディアや世間からバッシングを受けようとも自分の決めた道を突き進む信念の強さ、精神力など学びだらけでした。
私自身も目標があります。
今よりももっと自分を高めていこう、チャレンジしていこうと思いました。
チャレンジする分野は違いますが、同じくらいの信念や覚悟、努力量をしていこうと思います。
とても燃える一冊ですので、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。