【本】自由。- 世界一過酷な競争の果てにたどり着いた哲学 -(後編)
こんにちは。権藤優希です。
前回に引き続き、陸上選手・末續慎吾(すえつぐ しんご)さん著書、
“自由。- 世界一過酷な競争の果てにたどり着いた哲学 -”
を紹介します。
※前編はこちら
前編では、”やり方ではなく結果にこだわる”というプロとしての考え方を、著者のエピソードを交えてお伝えしました。
ところで、著者にとって、結果だけを求めてストイックに走り続けた20代の頃の心情は、メダル獲得という輝かしい実績の裏で、実は穏やかでなかったと打ち明けています。
僕は長年にわたり心身ともに限界まで追い込み続けていた。それが日常だった。当時、世界と対等に戦うにはそんな日常が当たり前だった。
だからこそ、自分で自分がおかしいと気がついた時には、すでに心身ともにズタズタになってしまっていた。(本書p2より)
北京オリンピック後に3年間の休養を経て、再び陸上競技に復帰。
後編では、新たな競技人生を歩み出したことで変化した著者の人生観に注目します。
勝ち負けだけに縛られなくなった
著者が休養を宣言してから9年後、2017年の日本選手権に出場したときのこと。
結果こそ予選で8着と振るわなかったものの、スタンドの観客から大きな拍手と歓声で迎えられ、これまでに味わったことのない幸福を感じたそうです。
勝つことだけを追い求めていた20代の頃とは違う楽しさに気づき、勝ち負けという結果だけに縛られなくなった。
そして、走ることが好きという純粋な心のおもむくままに活動できることが、今も走り続けていられる大きな理由のようです。
自分に由るから「自由」
なぜ走るのか。
豊かな生き方とは何か。
夢や目標とは何か。
著者の価値観を大きく拡げた原体験で最も大切なことは、本書のタイトルに込められていました。
夢を夢とするのも、勝ったか負けたかを決めるのも、幸か不幸かも、本当はすべて自分で決められるということ、そしてそれは自分でしか決められないものであるということ。
つまり、すべては「自由」(自分に由る)であるということです。
それが、僕が過酷な競争の日々を経てわかったことです。(本書p178より)
人生は、勝ち負けにこだわるか否かも、夢を抱くかどうかも、すべてが自分の選択次第。
世間の常識や一般論に縛られずに、すべてを自分に由ってとらえていくことで新しい世界が広がる、と熱いメッセージで本書を締めくくっています。
過去は学びに変える
著者が述べる「自由(自分に由る)」を、私の経験から解釈してみます。
・出来事に自分で価値をつける
普段私たちに起きる出来事には、よいこともあれば悪いこともあります。
出来事そのものには意味がなく、自分でその出来事にどんな意味や価値をつけるかによって、のちの行動を効果のあるものに変えることができます。
・過去は学びに変えて、今に活かす
特に、チャレンジには失敗がつきものです。
過去は変えられませんから、起きてしまったことは学びとして素直に受け止めます。
そして、原因や改善点を把握したら、素早く切り替えるようにしています。
最後になりますが、勝ち負けだけがすべてじゃないと言えるのは、世界で戦って結果を出した著者が言うからこそ言葉に重みがあると思いました。
大きな目標に向かって道半ばの私が言えることではありません。
まず、目標という名の山を登りきるまでは、成果を作ることにこだわって、毎日ベストを尽くしていきます。
理想の山を登りきったとき、はたして私自身どんな気持ちになるのでしょうか。
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