権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメントの代表を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】山小屋ガールの癒されない日々(前編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、webライター・吉玉サキ(よしだま さき)さん著書、

“山小屋ガールの癒されない日々”

です。

note.com

 

webメディア「cakes」主催の第2回cakesクリエイターコンテストに入選。

ご自身が北アルプスの山小屋で働いていたときの体験を綴ったエッセイ「小屋ガール通信」が連載されます。

 

cakes.mu

 

本書は「小屋ガール通信」の内容をもとに書籍化されたものです。

約10年、山小屋という特別な環境で過ごされた著者の思いが、ありのままに語られています。

 

著者とさまざまな人との間に起きたエピソードには思わずクスッと笑ってしまうものも多く、読んでいて温かい気持ちになりました。

 

登山未経験からのスタート

もともとは作家を志望されていたという著者。

一般企業に就職するも仕事がうまくいかず、すぐに2度の転職を繰り返し、落ち込んでいたそうです。

23歳のとき、友人の勧めがきっかけで、全く登山経験が無いなか、標高2000メートル近い北アルプスの山小屋で働き始めます。

 

山小屋での暮らしは、下界(※山小屋用語で街のことを指す)とは常識が大きく異なり、はじめは驚きの連続だったのだとか。

しかし、一緒に働く個性豊かなスタッフの人々、いろいろな登山客との出会いを通じて、山小屋の仕事が楽しくなったといいます。

 

山小屋の仕事はハードで、体力的にはキツかったけれど、毎日が充実している。私は自分のことを社会不適合者だと思っていたけれど、そんな自分にも適応できる社会があると知った。(本書p4より)

 

いろんな生き方がある

山が閉鎖される冬の間は、当然山小屋も閉鎖されるため、下山して別の仕事を見つけて働く必要があるのだそうです(あるいは働かず、山小屋で働いて貯めたお金で旅に出る人もいるとのこと)。

 

著者は、山小屋で働くことは経済的に安定しているとは言い難いと述べながらも、自分の心の中にある「自由と楽しさ」を求める気持ちが勝り、山小屋で働き続けたと打ち明けています。

 

山小屋は「山にいるとき」と「それ以外」で生活環境が変わるから、環境に適応する力が求められる。

私は子どもの頃から飽きっぽくて、そんな自分が嫌だった。飽きっぽいのは悪いことで、改善すべきことだと思っていた。けれど、飽きっぽいからこそ、環境の変化がわりと好きだ。そんな性質が季節労働向きだったのかもしれない。

季節労働は向き・不向きが大きいから万人に勧められる働き方ではないけれど、それで幸せに暮らしている人もいる。どんな生き方を選ぶにせよ、「いろんな生き方がある」ということを知っているだけで、生きるのは少しだけ楽になると思う。(本書p71~p72より)

 

人生は誰と一緒にいるかで変わる

私は登山にそこまで詳しいわけではないので、本書で紹介されている山小屋の仕事内容や暮らしの大変さには思わず目を丸くしました。

 

山小屋で働くスタッフには、年齢も動機もさまざま、本当にいろいろな人がいるのだとうかがえます。

働き始める前は半ば自己否定気味だった著者の気持ちが変化したのは、一緒に働くスタッフの価値観に触れて、考え方が少しずつ広がっていったからなのではないでしょうか。

 

人は一緒にいる人に影響を受けます。

私の場合は、事業で一定の結果を作って仲間と一緒に豊かになるために、欲しい結果を持っている人から影響を受けようと自ら選択して、メンターに弟子入りしました。

 

ですが、山小屋の場合は一緒に働く人を自分で選べるわけではありません。

ときにはそりが合わない人とも一緒に過ごさなければならないそうです。

それでも多くの人との交流を経て「いろんな生き方がある」と思い至った著者の体験から、誰と一緒にいるかで人生が大きく変わるとあらためて感じました。

 

肩の力を抜いて読める一冊でありながら、生き方についても考えさせられます。



後編では、山小屋ならではの人間関係について、著者が大切にされている思いをお伝えしようと思います。

 

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※ ”山小屋ガールの癒されない日々” はこちら

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