【本】「好きなことだけやって生きていく」という提案(後編)
こんにちは。権藤優希です。
前回に引き続き、角田陽一郎(かくた よういちろう)さん著書、
“「好きなことだけやって生きていく」という提案”
を紹介します。
※前編はこちら
前編では、好きなことを仕事にするための第一歩として、
・いま好きなことの中から選ぶのではなく、まずは好きなことを増やす
・あらゆることを自分ごととしてとらえる
ことが大切、という著者の角田さんの考えをお伝えしました。
後編では、本書後半の内容から、特に印象に残った点をシェアさせてください。
まずは3年続けてみる
角田さんがTBSに入社されて2年目、あまりの忙しさに会社を辞めようと何度も思ったそうです。
ところが、お父様からの𠮟咤激励を受けて、徐々に気持ちの変化が表れます。
実家に帰ると、父からは必ず「まずは3年続けてみろ!」と言われました。(中略)
もちろん「辞めたい」という気持ちはくすぶっていたのですが、一方で「もし、この仕事を辞めて、別の仕事に就いたら、またその仕事で、ペーペーからやり直しか。ならば、もうちょっと耐えてディレクターになっちゃった方が早いぞ」という思いが心の中に生まれるようになりました。(本書p236より)
後に人気番組を多く手がけることになる角田さんの背景には、地道な継続と忍耐があったのです。
「ペーペーのときにはわからなかった『何か』を見つけるまで、同じ場所で一つのことを続ける」というのは、それだけで立派な勉強だといえます。
ですから、もし最初のうち、なかなか「好きなことだけやって生きていく」ことができなかったとしても、休みを入れながらしばらくは我慢して、続けてみてください。
きっと3年経つころには、「好きなことだけやって生きていける」きっかけが見つかるかもしれませんから。(本書p237より)
個人の信頼を積み重ねる
また、好きなことを周囲の人に伝えていくうえで大切な要素を、本書第3章~第4章で詳しく述べられています。
興味深いと感じたのは、これからの時代は個人の信頼(クレジット)を積み重ねることが必要である、と仰っている点です。
ネット上では、公式性の担保のある企業より、一定以上の個人情報を公開して発言している人の方がクレジットが高いことがあるのです。(中略)
SNSが浸透し、個の時代へと移っていく中で、今後必ず、自分自身のクレジットを積み上げ、仕事をしていくことが必要になります。(本書p258より)
「あなた」がおもしろそうだから
ここからは私の感想です。
「好きなことだけやって生きていく」と言っても、決して何もしなくていいわけではありません。
実際には、好きなことを見つけるまでの間も、好きなことを仕事にしているときも、地道な作業を継続するという努力をしているのではないでしょうか。
ただ、好きなことなので努力だと感じていないだけかもしれません。
私も起業の準備を始めたときは、メンターから「まずは3年しっかり学んでね」と言われて、その約束を守ってきました。
起業の過程は順風満帆とはいきませんでしたが、続ければ続けるほど仕事の面白さがわかりますし、いまでも仕事がいちばん楽しいと感じています。
楽しいと感じる理由はいくつかありますが、そのうちのひとつが、『この自分なら何に取り組んでもうまくいく』と思えるくらい、自己価値が高まったことです。
先ほど、角田さんはSNSをテーマに取り上げていました。
情報リテラシーをきちんと学んだうえで、SNSを使って情報発信をすることは、個人の信頼を高め、自己価値を上げる方法として確かに有効だと思います。
私が立ち上げた頃は、SNSに頼りすぎずにアナログに人と会って、自分のビジョンを伝えてきました。
多くの人にビジョンを伝え続けてきたことで自己概念が高まり、自己価値が上がっていきました。
方法はいろいろあれど、本質は一緒で、個人の価値を高めること。
「あなたという人」がおもしろそうだから、あなたの「好きなこと」に協力しよう。(本書p259より)
と思われるような人になると、好きなことだけやっていく生き方に一歩近づけるかもしれないですね。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
※ ”「好きなことだけやって生きていく」という提案” はこちら
◆YouTubeチャンネル◆
権藤優希のYouTubeチャンネル
◆ごん×櫻井のモテモテ塾 KIZUNA Online Salon◆
ごん×櫻井のモテモテ塾 │ KIZUNA Online Salon
◆株式会社シーマネジメント HP◆