権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】若さに贈る(後編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

前回に引き続き、故・松下幸之助(まつした こうのすけ)著書、

“若さに贈る”

を紹介します。

 

※前編はこちら

gonbook.hatenablog.com

 

後編では、本書後半から印象に残った内容と感想をお伝えします。

 

責任が重いのは、価値が高いから

ひとは成長するにつれて、だんだんその責任が重くなっていきます。(中略)あなたも、しだいに高い地位につかれるでしょうが、そうすると、それだけ責任が重くなっていきます。(本書p182より)

 

「責任」という言葉に、皆さんはどんなイメージを抱かれるでしょうか。

社会人としての経験から、責任が重いとか、プレッシャーだとか、ややマイナスな連想をされる方もいるかもしれません。

 

しかし著者は、責任を負うことこそが人としての生きがいであると強調します。

 

ひとは、もともと責任を問われるところに、ひととしての価値があるのだと思います。責任を問われることが大きければ大きいほど、それだけ価値が高い、ということがいえましょう。ですから、責任を問われるところに、生きがいもあろうというものです。(本書p182~p183より)

 

もしあなたが責任の重い立場にいるなら、それはあなたの価値が高いから

そのように自覚すると、責任というものを前向きにとらえられるのではないでしょうか。

 

発する言葉を選ぶ

著者は、新社会人や学生に向けていつも次のような話をしていたそうです。

 

あなたが新しい職場に初めて出勤したとします。

その職場の感想を誰かに聞かれたら、あなたは何と答えますか。

 

「期待はずれだった」と答えるのか、それとも「期待以上にいい会社で、入れてよかった」と答えるのか。

この答え方次第で、これからの仕事に対する姿勢が大きく変わってくると著者は述べています。

 

もちろん、そういったからといって、勤め先が一から十まで結構ずくめであろうはずはない。しかし、ものごとは、ひじょうによいといったときと、まあ悪くないといったときと、だめだといったときとでは、まるでちがった感じで自分にはね返ってくるものです。(本書p116より)

 

このとき大事なのは、たとえ良くないと感じたとしても、まずこれは良いと自分に言い聞かせること。

良いものだと口に出して言い聞かせているうちに、良い側面が見えてきたり、改善しようとする気になったりするのだそうです。

 

不思議なもので、たとえそれほどよいものでなくとも、これはいいとみずからいい、またこれは自分がよくしなければならないといっていると、それがほんとうによく見えてくる。あるいはほんとうによくしなければならないという気持ちが生まれてくる。

(中略)

同じ職場に対しても、はじめからいかんときめてかかるか、いいところだとまず宣言し、まずい点はこれからの努力で改善できるという気持ちをいだいて臨むか、そのどちらかによって、仕事に対する姿勢に天地のちがいが生じてくると思います。(本書p116~p117より)

 

自分が口にする言葉は、周りの人以上に、自分自身が一番聞いていて、刷り込まれていきます。

だから、発する言葉をよく選ぶことが大事なのですね。

 

感情と行動を切り離す

さて、皆さんは発する言葉をどのくらい意識されているでしょうか。

 

私は事業の立ち上げを通じて、一次感情と二次感情を分ける大切さを学びました。

 

何かよくないできごとが起きたときに、嫌な気持ちやネガティブな感情(一次感情)がわいてくること自体は、人間である以上避けられません。

ただ、その感情に流されて反射的にマイナスな言葉を発するのではなく、「大丈夫」、「これは良い」、「で、だから、どうする?」などの生産的な言葉を選んで、感情を選びなおす(二次感情)ように、自分を律しつづけてきました。

 

前向きな言葉を発することで、マイナスの感情と自分の行動を切り離し、次のアクションに移ることができる。

仕事に限らず、日頃の人間関係を良くするためにも効果的な、大切な考え方ではないでしょうか。



偉大な実績をつくられた著者の経験から、経営者である前に、人としての基礎を学ぶこととなりました。

 

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※ ”若さに贈る” はこちら

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