【本】成長する会社のトイレ戦略(前編)
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介する本は、三橋秀人(みつはし ひでと)さん著書、
”成長する会社のトイレ戦略”
です。
株式会社アメータ代表取締役。
同社は30年以上にわたりトイレメンテナンスを専業とされ、トイレメンテナンスにおける製品開発で多数の特許を取得されている、いわばトイレ清掃のプロフェッショナルです。
※参考:株式会社 アメータ トイレから始まる新しいビジネスモデル
本書「成長する会社のトイレ戦略」は、トイレの状態でその会社の成長度合いがわかるという著者のご経験に基づき、経営のあり方をトイレから検証するユニークな1冊です。
とても大切な考え方が示されているため、感想をお話させていただきます。
トイレひとつで売上が変わる
トイレを制する者は、ビジネスを制する
トイレの悪臭は、会社の悪臭
トイレの汚れは、会社にこびりついた悪癖の表れ
(本書p7より)
と著者が断言されるほど、会社経営とその会社のトイレは密接に関係しているようです。
もし、自社のトイレが汚れているときに重要な来客がそのトイレを使ったら…?
顧客に悪い印象を抱かれてしまうことは必至でしょう。
反対に、トイレを借りにコンビニやガソリンスタンドに寄ったとき、そのトイレが清潔だったら…?
「このお店のトイレはきれいだ」という情報が顧客にインプットされ、リピートや購買につながり、売上がアップする可能性が高くなります。
きれいなトイレと汚いトイレを並べると、当然ながらきれいなトイレを使いたいと思うのが人間心理です。好んで汚いトイレに入りたいと思う人はいないでしょう。
(中略)
きれいなトイレは福の神だと考える経営者は、経営センスのある人物であると言えるのです。(本書p36~p37より)
トイレを見れば、社員の意識がわかる
前述の内容から、トイレの状態によって顧客からの信頼が左右されるということがおわかりいただけるかと思います。
加えて、トイレにはその会社の人の意識が現れると著者は仰います。
トイレが汚れていたり、臭いがこもったまま放置されている企業は、おしなべて経営状態や経営体制があまりいいとは言えません。
(中略)
こうなる理由は明確です。個々の社員が、自分の会社や職場に対しての帰属意識が薄いから。それがトイレのありようから透けて見えるのです。(本書p102~p103より)
帰属意識が薄いと、自分の責任の範囲外のことには着手しない、与えられた役割以外のことは誰かがやってくれると思う傾向が強まります。
その意識が、トイレの汚れとなって表面化するのだそうです。
トイレの清潔度は、会社の繁盛に直結していく、「その会社の未来を読むための判断指標」であると言っても過言ではないでしょう。(本書p105より)
成長する組織は、トイレがきれい
かの有名な松下幸之助(パナソニック創業者)は、皆が嫌がるトイレ掃除を率先しておこなったという話があります。
また、私がたいへんお世話になっている、株式会社アースホールディングス代表取締役の國分利治(こくぶん としはる)さんも、運営する美容室を視察する際は必ずトイレをチェックされ、ときには自らトイレを掃除されるといいます。
成長する組織はトイレがきれいであるというのは本当のようですね。
私も数年前まで都内にオフィスを構えていて、起業仲間に開放していました。
一度だけ、オフィスのトイレが汚れたまま放置されているのを見て、このときばかりは私も厳しく𠮟ったことを覚えています。
本書の主張にもあるように、トイレの状態は人や組織のあり方を映します。
気が緩んでいないか、いま一度トイレを確認することには、大きな意味があるのではないでしょうか。
後編では、本書後半より、トイレをきれいに保つための方法に着目します。
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