権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】頭のいい一言「すぐ言える」コツ(前編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、鶴野充茂(つるの みつしげ)さん著書、

”頭のいい一言「すぐ言える」コツ”

です。

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出典:鶴野充茂 公式ライブラリー



ビーンスター株式会社代表取締役

国連機関や大手企業を経て独立されたその幅広いご経験から、コミュニケーションの専門家として、ビジネスシーンで効果的なコミュニケーション技術の提供に尽力されています。

 

本書では、仕事の結果に差がつく、ちょっとした「頭のいい一言」が、具体例とともに多数紹介されています。

 

一言に表れるさまざまな意識

私は、コミュニケーション教育の専門家として、これまで数多くのビジネスパーソンを指導してきました。その体験を通じて、「何を言うか」——つまり「頭のいい一言」が言えるかで、仕事の成否の九〇パーセントが決まってしまうと思っています。(本書p4より)

と著者は力説されます。

 

なぜなら、発する一言には、その人の仕事に対する問題意識が表れるから。

頭のいい一言が言えるということは、仕事に対してピントの合った問題意識を持っていることと同値なのだそうです。

 

「頭のいい一言」のポイントは2つあるといいます。

 

1つ目は、目的が明確であること。

相手とどんなコミュニケーションを取りたいのか、相手からどんなことを聞き出して、どんな行動を取ってほしいのかを、自分の中で明確にしておく必要があるそうです。

 

2つ目は、相手に対する興味を持っていること。

相手の得意なこと、努力していること、評価していることなどをきちんと掴んだうえでの一言が、相手の心に響くのだそうです。

 

「頭のいい一言」の具体例

では、著者が唱える「頭のいい一言」とは、具体的にどういう一言でしょうか。

本書で紹介されている豊富な事例の中から、一部を引用します。

 

①自分「今月は、かなり売上が落ちていますね」

 相手「……たしかに」

 

②自分「今月は、かなり売上が落ちていますね。天気が悪かったせいですか?

 相手「……それもあるが、やはりA社の新製品の影響ではないかな」

 

「②の自分」は、最後に一つ質問することで、相手から問題解決の方法を引き出すきっかけ作りに成功しています。(本書p5より)

 

 部下「先日お話しした企画書ができました」

 上司「了解。確認しておくよ」

 部下「次は、この企画を提案する企業をリストアップしておきましょうか

 上司「そうしてもらえると助かるよ」

 

こういう一言を言える人ほど、まわりの信頼を得られます。「自分が上司なら、次に何を言うか」を考えて聞いているからです。(本書p58より)

 

与えられた仕事の完了報告だけで終わるのでは、少しもったいないかもしれません。

 

さらに良くするためにはどうすればよいかという課題解決の意識や、相手の要望を汲み取ろうとする気持ちを、たった一言付け加えるだけで仕事のスピードに差が出るのです。

 

仕事を前進させる

私も、大きな結果を作られているメンターの仕事の進め方を学んできました。

多くの取引先とやり取りをされているメンターは「仕事を前進させること」に強いこだわりをお持ちです。

 

例えば、「〇〇日、空いてる?」という質問に対して、「すみません、その日は空いていません」と返信したとします。

これだけでは、話は前に進まないですよね。

 

このとき、「その日は空いていませんが、△△日と××日なら空いています」と返信すれば、同じ数のやり取りでも、話を前進させることができます。

 

仕事はひとつのひとつの作業の積み重ね。

だからこそ、1通のメール、1通のLINEやビジネスチャット、あるいは対面で発する一言は仕事を前進させる内容になっているかに、私もこだわっています。

 

「頭のいい一言」とは、ものごとを前進させる一言。

そしてそれは本書を読んで知識を得るだけでも、すぐに実践に移すことができます。



後編では、ビジネスシーンに限らずより幅広い場面で実践できる「頭のいい一言」に注目します。

 

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