【本】待つ心、瞬間の力(前編)
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介する本は、元プロ野球選手・桧山進次郎(ひやま しんじろう)さん著書、
“待つ心、瞬間の力”
です。
出典:プロフィール | 桧山進次郎オフィシャルサイト 桧舞台
1991年ドラフト4位で阪神タイガースに入団。
22年間のキャリアを阪神タイガース一筋で歩まれ、特に代打として歴代2位の記録をつくり「代打の神様」と称されるなど、長きにわたってご活躍されました。
現在は野球解説者、スポーツコメンテーターを務め、またYouTubeチャンネル「桧山進次郎の何しよ?」を開設されるなど、新しいことにも積極的にチャレンジされています。
本書は、桧山さんのプロ入り前から22年間の現役生活におけるさまざまなエピソードを通じて、プロとして結果を出すためのメンタルコントロールや職業観を学べる一冊です。
また先日、私は仕事の関係で桧山さんにお目にかかり、直接いろいろなお話を伺うことができました。
たいへん貴重な機会をいただけたことを嬉しく思い、同時に私の仕事に活かせる学びをたくさん得られました。
本書の内容と併せて、桧山さんから伺ったお話もお伝えします。
先入観を捨てる
本書で、桧山さんが東洋大学に在籍されていたときのエピソードが紹介されています。
大学1年生のとき、桧山さんはご自身の体格から、コツコツとヒットを積み重ねるのが自分のスタイルだと思い込んでいたといいます。
ところが、あるプロ野球のテレビ中継を見て、もっと豪快なフルスイングに変えようと決心され、ひたすらバットを振り続けたそうです。
「自分はきゃしゃだから、ホームランは打てない」という「先入観」を捨て去ったことで、私の「野球観」が大きく変わった。(本書p70より)
フォーム改造が功を奏し、桧山さんは大学2年生のときに首位打者を獲得されます。
このことについて、桧山さんは次のように仰いました。
自分の固定観念を度外視して、やってやろう!と思って猛練習してから、結果がではじめました。
何事もチャレンジすることが大事ですね。
“自分はこうだから”という固定観念や先入観を取り払って、将来なりたい理想像から来る選択をする。
トッププロとして活躍された桧山さんの言葉には、野球にかける熱い思いが込められています。
8人の監督との巡りあわせ
桧山さんが阪神タイガースに所属された22年の間では次々に監督が変わり、8人もの監督の下でプレーをされたそうです。
プロ野球選手として、私ほど監督の巡りあわせに恵まれた選手は珍しいとも思っている。多くの監督と接したことで、野球観が広がり、そのときどきの私の立場に沿った人間的成長の手助けをしていただいた。(本書p121より)
4番打者、選手会長、代打稼業など、キャリアの中で多様な役割を経験された桧山さん。
タイプの異なる8人の監督からは、ちょうどそのときの自分にとって必要なことを学べたと仰います。
監督が次々と変わりましたが、たまたまその順序が良かったので、私はプロとして成長できたと思っています。
監督が変わるたびに、野球の深さに気づかされました。
8人の監督との出会いを宝物のような経験だと仰る桧山さんからは、どんな人からでも素直に学ばれる謙虚な姿勢や、いろいろなことに興味を持ち、いろいろな人と話すのが好きという温かい人柄を、私は感じました。
自力と他力のかけ算
桧山さんの大きな結果には、幼少期から続く日々の猛練習に象徴されるように、圧倒的な努力(自力)が根底にあるのは言うまでもありません。
その上で、多彩な監督から多くのことを学び吸収された(他力)、すなわち自力と他力のかけ算によって結果を作られたのだと私は思いました。
監督が次々に変わるという選手にとっては混乱しかねない状況の中で、監督の教えからご自身を成長させ続けた桧山さん。
そのお話を伺って、私は大きな感銘を受けるとともに、温かく背中を押してくださったような気持ちになりました。
続きは、後編でお伝えします。
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