権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】強く、生きる。(後編)

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参考:https://www.amazon.co.jp/dp/4763198513

 

こんにちは。権藤優希です。

 

昨日に続いて、渡邉美樹氏の「強く、生きる。」を紹介します。

gonbook.hatenablog.com

 

介護事業への進出

ワタミで有名な渡邉氏ですが、居酒屋などの外食産業の他に、介護事業に進出しようとしたときのエピソードがあります。

 

ひょんなことからある病院の経営再建を依頼され、そこで介護の現場を目の当たりにしたことがきっかけなのだそうです。

 

当時の介護事情における、お年寄りに対する接し方をより良いものにできないか。

 

思慮しているうちに、自身のご両親・祖父母のことが思い出された渡邉氏は、「自分の親を入れたくなるような施設とサービス」をコンセプトに掲げます。

 

培ってきた強みを活かす

介護事業を立ち上げて間もなく、ワタミで培ってきた強みが介護に大いに活きることに気づいたそうです。

 

お客様の喜びに奉仕する手厚いサービス、よりおいしく安全な食事、より使いやすい施設、より低価格の料金など。

外食産業で差別化を図るために強化してきたポイントが、介護事業を発展させるうえで必要な条件であるとわかったそうです。

 

渡邉氏は「私は介護事業をやるために、20年間外食産業でノウハウを蓄積してきたのではないか」と思えるほど、介護の仕事は天職だと確信できたといいます。


理念に共感する人が集まる

しかしながらすべてが順風満帆だったわけではないようです。

 

「自分の親に接するような、優しく誠実な介護を低価格で実現する」という理念を打ち出してサービスを開始した当初は、スタッフや従業員の負担が増え、3分の1の人が辞めてしまったそうです。

 

それでも粘り強くサービス改善に取り組み、新しく採用したスタッフの成長とともに、渡邉氏の理念が反映された介護の土台が1年ほどで築かれます。

 

理念を明確にすれば離れる人も出てしまいますが、その理念に共感してくれる人だけが残ったり、新しく集まったりすることで、かえって求心力が高まったといいます。

 

人が辞めていくのはつらかった一方、理念に理解を示し共感できる人が集まることで、それを実現する大きな力になったとも感じたそうです。


仕事に価値ををつけるのは自分

私は本書を読んで、「目の前のやるべき仕事に自分で価値をつけること」、「ビジョンを持つこと」の大切さを感じました。

 

仕事では、必ずしも自分の好きなことだけをやれるとは限りませんよね。

 

未経験だったり、よくわからないことでも、まずは目の前の仕事に一生懸命取り組んでみることで、自分では思ってもいなかった発見があったり、成長のきっかけになることが私自身もありました。

 

「進むべき道はいつも予想外の場所にあった」という渡邉氏の言葉は、どんな仕事にも全力で取り組まれたからこその言葉ではないでしょうか。

 

 

また、自分の思いやビジョンに共感してくれる人もいれば、そうでない人もいるということは、私も立ち上げを通じて体感してきました。

 

批判を受けたとしてもぶれない強い願望とビジョンをもって、思いを同じくする仲間とともに努力を続けようと思いました。

 

とても学びの多い、貴重な1冊でした。

 

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