【本】PRIDELESS 受け入れるが正解(前編)
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介する本は、オリエンタルラジオ・藤森慎吾(ふじもり しんご)さん著書、
”PRIDELESS 受け入れるが正解”
です。
中田敦彦(なかた あつひこ)さんとお笑いコンビ「オリエンタルラジオ」を、中田さんの実弟であるプロダンサー・FISHBOYさんらとダンス&ボーカルグループ「RADIO FISH」を結成。
多数のメディアに出演され、現在ではミュージカル、YouTube、オンラインサロンなど活動の幅を広げていらっしゃいます。
※中田敦彦さん著書「労働2.0」の紹介はこちら
※FISHBOYさん著書「″なりたい自分″になる技術」の紹介はこちら
本書「PRIDELESS 受け入れるが正解」では、オリエンタルラジオ結成から現在に至るまでのエピソードが数多く紹介されています。
その中で、確固たる自分やプライドをあえて持たない「プライドレス」な生き方について、藤森さんの率直な思いが綴られています。
芯がなくってすぐふらふらしてしまう自分に悩んで、そのせいでちょっと縮こまっているようなひと、ほかにもきっといるんじゃないか。
いやいやだいじょうぶだよ、心配ないから。そう言いながら、同類のぼくが、背中をポンと押せないだろうか?そうしたら、すこしラクになってくれないだろうか?
「プライドレス」な生き方しかできないひとの代表として、ぼくがまず自分のことをさらしてしまおう。(本書p4より)
このひとになら、ついていける
学生時代に中田さんと出会った藤森さんは、一緒にお笑いを目指すことになります。
すぐに漫才の自主練習が始まり、妥協を許さない中田さんの本気の指導に、藤森さんははじめは戸惑ったそうです。
音を上げたくなるような練習の日々が続くなか、それでも藤森さんは、道を切り拓こうとする中田さんにくらいついていこうと決心されます。
このひとの言うことなら、聞ける。つらくていろいろ文句を言ってしまうこともあるかもしれないけれど、きっといい方向に進んでいくはず。心からそう思えた。
信じられるひとを自分でしっかり選んだのなら、あとは相手の姿を見失わないようにしっかりついていく。
そんな生き方があったっていいじゃないか。
(中略)一緒に歩くひとをこの目で選び、道を照らしてもらいながら、ともに楽しく歩いていく。
そっちのほうがぼくにはずっと大切だし、そういう生き方のほうが性に合っていたのだ。(本書p36より)
自分をさらけ出す
圧倒的な練習量が功を奏し、オリエンタルラジオはデビューして間もなく「武勇伝」ネタで大ブレイク。
多くの番組に出演されます。
しかし、多くのお笑い芸人がしのぎを削る特別番組で、藤森さんはまったく笑いを取ることができず、実力不足を痛感したと語っています。
精神的に追い詰められた藤森さんに手を差し伸べたのは、タモリさんと、お笑いコンビ「次長課長」の河本準一さん。
もともと藤森さんのなかにある ”お調子者” 的な要素を、もっと押し出したほうがよいとアドバイスされたそうです。
「もっとおまえ、芸風としてそれを出しなさいよ。タレントっていうのは、自分の特徴をどんどん出していく、そういうものなんだから」(本書p81より)
「出せ出せ出せ、そんなもん。芸人だったら、さらけ出してなんぼだ」(本書p84より)
こうして、藤森さんは『きみ、カワウィ~ねぇ~!』などのフレーズを多用する「チャラ男」キャラで再び人気を集めます。
藤森さんは、自分の実力不足を潔く認めたことで辿りついたチャラ男ネタは、武勇伝ネタの『あっちゃん、カッコいい~!』と同じく相手を褒めて持ち上げる内容であり、それが本来の自分らしさと重なったからうまくいったと述べています。
いちおうはお笑いのツッコミ担当のぼくだけど、ひとを貶めるようなことは元来苦手なのだ。自分がそれをやられるとすごくいやだし、自分がいやなことはひとにもできない。できればひとのいいところを探したいと思うのは、ごく自然なこと。
(本書p87より)
ひとの弱点を突っついていくよりも、相手が評価されたがっている部分をちゃんとピックアップして、褒めたりおもしろがったりすればいい。ネガティブな話題のほうがインパクトが強いのはわかっているけど、そこで勝負しないようにしよう。ポジティブなことだって、ちゃんと笑いにしていく方法はあるはずだ。(本書p87より)
柔軟に受け入れる
確固たる自分がない、自分の軸がない。
そのことをマイナスにとらえてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
かく言う私も、九州男児で長男、さらには過去のいろいろな体験から、もともとは周囲の顔色をうかがって過ごしていました。
そして経営をはじめから志していたわけではなく、安定志向で大企業に就職しました。
いま私が経営の道を進んでいるのは、ついていこう、一緒に歩んでいこうと心から思えるメンターや仲間の存在があるからです。
また、多くの方との出会いを経て自分のビジョンや目標を明確にしてきました。
さらには、自分の考えを話したり表現したりすることで、自分の内側にある真の思いに気づき、自分の軸が定まってきたように感じます。
最初から軸が定まっていたわけではありません。
「確固たる自分というものがない」と仰る藤森さんが、チャラ男というひとつのキャラクターを確立されたのは、周囲の提案を柔軟に受け入れる姿勢によって素早く変化された結果なのではないでしょうか。
プライドレスな生き方は、状況がどんなふうに変化しても自分らしさを見つけることができる、という可能性を秘めているのかもしれませんね。
続きは、後編でお伝えします。
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