【本】成長する会社のトイレ戦略(後編)
こんにちは。権藤優希です。
前回に引き続き、三橋秀人(みつはし ひでと)さん著書、
”成長する会社のトイレ戦略”
を紹介します。
※前編はこちら
前編では、トイレの状態からその人や組織のあり方がわかり、成長する会社ほどトイレがきれいであるという著者の見解をお伝えしました。
後編では、トイレをきれいに保つための方法に着目します。
最大の秘訣は「モラルの浸透」
著者によれば、企業や公衆のトイレの汚れは、実は通常の清掃では完全に落ちるものではないのだそうです。
専用の薬品や洗剤を使い、プロの手で徹底的に掃除をして、はじめてきれいになるといいます。
著者は、普段の我々にできることとして、「できるだけ汚さずにトイレを使う」というモラルの浸透を挙げています。
たとえば、こんなエピソードがあります。
名門と呼ばれるあるゴルフクラブのコースに行ったときのことでした。トイレに入ると、ひとりのメンバーが、自分が使用した後の洗面台を丁寧に拭いているのです。
(中略)
もちろん洗面台を拭いたからといって、トイレ全体がきれいになるわけではないでしょう。しかし、こうしたメンバーがいるということは、クラブの会員全体の意識の中に「全員でこのコースのトイレをきれいに保とう」というモラルが浸透していることにほかなりません。(本書p73より)
トイレをきれいにする人は、よく気づく人
著者をはじめとするトイレ清掃のプロフェッショナルは、トイレを気持ちよく使えるように、つねに細かいところまで目配り、気配り、そして ”鼻配り”(臭い対策)をしていると仰います。
あるいはプロでなくても、前述のように洗面台をサッと拭く方もいらっしゃいます。
従って、トイレをきれいにできる人はよく気づく人である、と著者は強調しています。
細かいところに気づける人は、環境や人の変化にも繊細なので、周囲からの信頼を得られたり、ビジネスで大きな結果をつくったりする可能性が高くなります。
成長する企業のトイレがきれいな理由は、細かいことによく気づける人が多いからだと言えるのかもしれませんね。
プロの清掃人だけでなく、トイレをきれいに保とうとする意識は、誰だって、どこでだってできます。
自宅のトイレもそうですが、コンビニやレストランで借りたトイレを、汚さないように気を付けながら利用したり、先のゴルフ場のように、洗面台に水ハネがあったら、ちょっとふき取ってあげる程度の配慮で構いません。(本書p115より)
トイレをきれいにしようという心がけを持つ一流人たちが名門に集い、そうではない人たちが三流に集うのは自然の理。経営者の方ならば、どちらに行くほうが、自分にとってプラスになるかは言わずもがなですね。(本書p75より)
問題解決はトイレ掃除から
私も、自宅や経営するお店のトイレをきれいにすることにはこだわっています。
前編でも申し上げたように、トイレの状態はあり方そのものであり、仕事の成果に直結するからです。
以前、私が大規模な会議に参加したとき、ある経営仲間が会議場のトイレの洗面台を一所懸命に拭いているのを見ました。
私はそれを見てとても清々しい気持ちになりましたし、こんな素敵な人たちと一緒に仕事ができることをとても誇りに思います。
大切なのは心がけ。
トイレをちょっときれいにするだけで、仕事や人間関係の悩みが好転するかもしれないですね。
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【本】成長する会社のトイレ戦略(前編)
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介する本は、三橋秀人(みつはし ひでと)さん著書、
”成長する会社のトイレ戦略”
です。
株式会社アメータ代表取締役。
同社は30年以上にわたりトイレメンテナンスを専業とされ、トイレメンテナンスにおける製品開発で多数の特許を取得されている、いわばトイレ清掃のプロフェッショナルです。
※参考:株式会社 アメータ トイレから始まる新しいビジネスモデル
本書「成長する会社のトイレ戦略」は、トイレの状態でその会社の成長度合いがわかるという著者のご経験に基づき、経営のあり方をトイレから検証するユニークな1冊です。
とても大切な考え方が示されているため、感想をお話させていただきます。
トイレひとつで売上が変わる
トイレを制する者は、ビジネスを制する
トイレの悪臭は、会社の悪臭
トイレの汚れは、会社にこびりついた悪癖の表れ
(本書p7より)
と著者が断言されるほど、会社経営とその会社のトイレは密接に関係しているようです。
もし、自社のトイレが汚れているときに重要な来客がそのトイレを使ったら…?
顧客に悪い印象を抱かれてしまうことは必至でしょう。
反対に、トイレを借りにコンビニやガソリンスタンドに寄ったとき、そのトイレが清潔だったら…?
「このお店のトイレはきれいだ」という情報が顧客にインプットされ、リピートや購買につながり、売上がアップする可能性が高くなります。
きれいなトイレと汚いトイレを並べると、当然ながらきれいなトイレを使いたいと思うのが人間心理です。好んで汚いトイレに入りたいと思う人はいないでしょう。
(中略)
きれいなトイレは福の神だと考える経営者は、経営センスのある人物であると言えるのです。(本書p36~p37より)
トイレを見れば、社員の意識がわかる
前述の内容から、トイレの状態によって顧客からの信頼が左右されるということがおわかりいただけるかと思います。
加えて、トイレにはその会社の人の意識が現れると著者は仰います。
トイレが汚れていたり、臭いがこもったまま放置されている企業は、おしなべて経営状態や経営体制があまりいいとは言えません。
(中略)
こうなる理由は明確です。個々の社員が、自分の会社や職場に対しての帰属意識が薄いから。それがトイレのありようから透けて見えるのです。(本書p102~p103より)
帰属意識が薄いと、自分の責任の範囲外のことには着手しない、与えられた役割以外のことは誰かがやってくれると思う傾向が強まります。
その意識が、トイレの汚れとなって表面化するのだそうです。
トイレの清潔度は、会社の繁盛に直結していく、「その会社の未来を読むための判断指標」であると言っても過言ではないでしょう。(本書p105より)
成長する組織は、トイレがきれい
かの有名な松下幸之助(パナソニック創業者)は、皆が嫌がるトイレ掃除を率先しておこなったという話があります。
また、私がたいへんお世話になっている、株式会社アースホールディングス代表取締役の國分利治(こくぶん としはる)さんも、運営する美容室を視察する際は必ずトイレをチェックされ、ときには自らトイレを掃除されるといいます。
成長する組織はトイレがきれいであるというのは本当のようですね。
私も数年前まで都内にオフィスを構えていて、起業仲間に開放していました。
一度だけ、オフィスのトイレが汚れたまま放置されているのを見て、このときばかりは私も厳しく𠮟ったことを覚えています。
本書の主張にもあるように、トイレの状態は人や組織のあり方を映します。
気が緩んでいないか、いま一度トイレを確認することには、大きな意味があるのではないでしょうか。
後編では、本書後半より、トイレをきれいに保つための方法に着目します。
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【本】億を稼ぐ人の習慣(後編)
こんにちは。権藤優希です。
前回に引き続き、中野祐治(なかの ゆうじ)さん著書、
”億を稼ぐ人の習慣”
を紹介します。
※前編はこちら
後編では、年収1億円という実績をお持ちの中野さんが実践された習慣の中から、お金の使い方に着目します。
お金に好かれる、お金の使い方
お金を稼ぐことは、大切な人を守り幸せにするうえで、とても大切なことですよね。
中野さんは、お金が自分のもとに入るためには、まず使うことが先であると仰います。
お金の法則では「出るほう」が先なので、「出」の勉強をしないかぎり、入るほうも滞るしくみになっています。
(中略)
お金が貯まったから出すのでも、普通の人よりも持っているから出すのでもなく、「自分の出せる金額を出す」ことからはじまるのです。
私も、お金がないときに、まずは出すことから実践しました。(本書p174~p175より)
お金を使うといっても、ギャンブルや贅沢品を買うなどといった使い方ではありません。
華僑の教えに基づき、仲間やお世話になっている人のためにお金を使うことが大事だといいます。
華僑は自分の贅沢などにはお金を使わない。一方、自分の仲間に回すお金はケチらない。まさしく「お金に好かれる使い方」です。
(中略)
仲間にお金を回し、仲間が育てたお金がまた自分に回ってくる。なので、華僑は必ず知り合いのビジネスにお金を落とすと決めているそうです。私も、メンターや仲間のビジネスにお金を落とすと決めています。(本書p175~p176より)
健康投資は、ゆっくりだけどハイリターン
とはいえ、自分自身の健康のためにはしっかりとお金をかけたほうがいい、と中野さんは仰います。
20代のころから健康投資を続けられた中野さんは、45歳になられた現在でもバリバリと仕事をされています。
あなたも、あなたの人生の経営者です。身体が資本です。あなたの代わりはいないのですから、しっかりと身体に投資してあげてください。
ただし、健康投資においては短期間でのリターンを求めてはいけません。なぜなら、身体のすべての細胞は、約1年かけて生まれ変わるというサイクルを持っているからです。
(中略)
健康投資のリターンは、ゆっくりですが大きく返ってきます。(本書p223~p224より)
お金を使うからこそ研ぎ澄まされる感覚がある
私も独立起業の準備をはじめたころ、無駄遣いをなくして、読書、研修、健康面など、将来豊かになるために必要なことにお金を使いました。
当時の私にとって、使っていた金額は決して安くはありません。
それでもメンターのような結果が欲しいと思い、メンターの基準に必死に喰らいついて、自分自身に必要な投資をしていました。
ときには、大きなお金を動かすことに対して心が揺らぐこともあります。
ただ、私が複数の事業を立ち上げることができたのは、
「どうやったらできるだろうか?」
「差し出したぶん、絶対に回収するぞ」
などといった経営に必要な感覚を、実際にお金を使うことで研ぎ澄ませてきたからかもしれません。
習慣とお金は密接に関係している。
私自身このことを振り返る貴重な1冊となりました。
ぜひ、お手に取っていただけると幸いです。
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【本】億を稼ぐ人の習慣(前編)
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介する本は、中野祐治(なかの ゆうじ)さん著書、
”億を稼ぐ人の習慣”
です。
株式会社YAPPY代表取締役。
複数の会社を経営される実業家で、私もたいへんお世話になっている方です。
以前、当ブログでは中野さんの前著「億を稼ぐ人の考え方」を紹介しました。
本書「億を稼ぐ人の習慣」では、前著で述べられたお金を稼ぐための考え方に基づき、中野さんが実践された具体的な方法や習慣がまとめられています。
本書の出版には私も携わり、中野さんのご経験に共感できる点がたくさんありました。
その中でも、特に大切だと思う内容を厳選してお伝えします。
言葉の変換と潜在意識
目標達成のためには、「世界最強の検索エンジン」とも言える、脳すなわち潜在意識の力をうまく使うことが大事であると中野さんは仰います。
なぜなら、潜在意識は思い描いたイメージ通りの方向に人間を動かすからだそうです。
なので、自分自身に問いかける言葉や発する言葉を、生産的なものにすることが重要です。
「□□してはいけませんよ」
「くれぐれも□□だけはするんじゃないよ」
ではなく、
「○○のようにしてね」
「○○になったらうれしいな」
など、(中略)ものごとをうまく運びやすいようにイメージできる言葉を選ぶクセをつけるのです。(本書p46~p47より)
見た目には困難に見えるようなことも、「できない」「難しい」「ありえない」などで終わらせず、「実現するためには、どうしたらいいんだろう?」と潜在意識に質問を入力しておくのです。
(中略)
「どうしたら」からはじまる質問に書き換えることで、とたんに答えがヒットします。そして、答えがひらめいたら、すぐに行動してください。(本書p73、p76より)
影響を受ける人を決める
潜在意識への刷り込みは、「私は○○だ」という自分自身に対する思い込み、セルフイメージにも大きく影響します。
中野さんは、セルフイメージを上げるには付き合う人を変えることが最も効率のよい方法であると強調しています。
もしあなたが成長したいのであれば、あなたのステージを引き上げてくれる人と一緒にいることが重要です。いつもと違う違和感やギャップを成長の伸びしろと捉えて、勇気を出してステージの高い人と一緒にいることをおすすめします。
経済的自由、時間的自由を手に入れたいのであれば、影響を受ける先を、経済的自由、時間的自由を手に入れている人たちに限定するということです。影響を受ける先と、受けない先を明確にして、自分で選ぶのです。(本書p132~p133より)
学んだことを "生きている" か
前述の内容は、私も経営を学ぶ過程で教わってきた、大切なことばかりです。
本書に記されているひとつひとつのことを愚直に実践された結果、年収1億円という、現在の中野さんの実績があることがうかがえます。
知ったり学んだりしただけでは、現実は変わりません。
すぐに実践や行動に移し、学んだことを”生きている”からこそ、成果に変わるのだと私も思います。
続きは、後編にてお伝えします。
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【本】私、失敗ばかりなので へこたれない仕事術(後編)
こんにちは。権藤優希です。
前回に引き続き、テレビ朝日ドラマプロデューサー・内山聖子(うちやま さとこ)さん著書、
“私、失敗ばかりなので へこたれない仕事術”
を紹介します。
※前編はこちら
前編に続いて、失敗に対する著者のとらえ方を中心にお伝えします。
最初に失敗すると、後が楽になる
著者がはじめてプロデューサーになって手がけたドラマは、視聴率が伸び悩み、残念ながら途中で打ち切りになってしまいます。
著者は泣きたくなる気持ちをこらえて、関係者へ全身全霊でお詫びをしに回ったそうです。
この大失敗から多くのことを学ばれ、後に「ドクターX」などのヒット作品を生み出すことになったのです。
人は、他人が失敗した時の言動ほど、注意深く見ているものだ。
(中略)
その時、自分で責任を取ってしっかりと対処できる人は、周りの人も味方してくれるようになる。そして何より、信用されるようになる。(本書p82~p83より)
最初に大きな失敗をして、その経験から多くを学んだ人間は、後が楽になる。
なぜなら、「あれ以上の失敗はしないだろう」、「どんな失敗をしても、またあの痛みを味わうだけで、命まで取られるわけではない」と、楽観的に思えるからだ。私も、デビュー作のドラマが大コケしたことで、何度もその経験に救われてきた。(本書p87より)
成功体験を捨てる
そんな著者は、「成功から学ぶことはない」、「成功体験は邪魔になることがある」と断言されています。
強烈な表現に聞こえますが、テレビドラマというクリエイティブさが求められる仕事において、重要なことのようです。
成功から新しいものは生まれない。
(中略)
であれば、成功体験は終わったと同時に捨てて、次は再びゼロイチでやりたいことを思い切りやった方がいい。それでもし失敗しても、成功に縛られた仕事をするより断然成長できる。(本書p144~p145より)
失敗した後の姿勢が大切
本書の内容から、失敗した後にどんな姿勢でいるのかがとても大切だと私は感じました。
ちなみに、先日私はコミュニティの仲間と一緒に草野球をしました。
これは仲間と親睦を深めるために設けた時間で、集まったメンバーの半数以上は野球未経験者でした。
シートノック(守備の練習)をしている時に、実はひとりひとりの個性がよく表れます。
ボールを後ろに逸らしてしまったときに、「あ~エラーしちゃった~」と言って照れ笑いをするのか、それともすぐに走ってボールを追いかけるのか、失敗した後のその人のスタンスがこんな場面で見られたりもするのです。
失敗すること自体は悪いことではありませんし、チャレンジしていることの証だと思います。
失敗から学び、さらに生産性を高めるためにも、失敗した後の姿勢を大切にしたいものですね。
本書文末の「さぁ、たくさん失敗してみよう。」というメッセージは、著者の生き様を表しているように感じました。
私も、過去の成功体験に縛られず、新しいチャレンジを続けます。
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【本】私、失敗ばかりなので へこたれない仕事術(前編)
こんにちは。権藤優希です。
今回紹介する本は、テレビ朝日ドラマプロデューサー・内山聖子(うちやま さとこ)さん著書、
“私、失敗ばかりなので へこたれない仕事術”
です。
※参考サイト:Woman type
『ガラスの仮面』、『黒革の手帖』、『ドクターX ~外科医・大門未知子~』などの人気作品を数多く手掛けられ、現在はエグゼクティブプロデューサーを務められます。
著者は、入社されてから数えきれないほどたくさんの失敗をされたと打ち明けています。
本書では、そんな著者のエピソードが赤裸々に語られており、そこから失敗をバネにして、前向きに仕事に取り組むための方法や考え方を学ぶことができます。
本書のタイトルが、ドラマ『ドクターX』において女優の米倉涼子さんが演じる主人公・大門未知子の決め台詞「私、失敗しないので」を捩っているのも面白いですよね。
特に印象に残った内容をいくつかお伝えします。
見習いの間は、失敗がマイナスにならない
入社後最初の5年は秘書を務め、その後に番組制作の現場に異動された著者。
右も左もわからない状態で、失態をおかすこともしばしばあったそうです。
しかし著者は、下積み時代に失敗を経験して身についた仕事の感覚が、後で大きく役立ったと振り返っています。
当時は何が正しいか間違っているかもわからないから、何をするにも恥ずかしいという感覚がなかった。自分が良かれと思ってやったことで失敗しても、周りは「仕方ないなぁ」と笑って許してくれた。見習いの間は、失敗が全くマイナスにならない、一番お得な時期なのだ。(本書p51より)
コンプレックスを武器にする
失敗が続いても、ドラマをつくりたいという強い気持ちをぶらさずに、仕事に挑み続けた著者。
くじけずにいられた理由を、自身のコンプレックスを武器に変えたからだと仰います。
テレビ局を第一志望に入ってきたわけでもなければ、大学時代に映画研究会にいたわけでもない。ドラマや映画を人よりたくさん勉強したわけでもないから、知識もない。
(中略)
つまり、「人よりも、私は知らない。できない」というコンプレックスが強かったのだ。
その誰よりも強いコンプレックスがあったから逆に、何か失敗するたび、「そりゃ、失敗もするさ」と、どこか開き直るような気持ちになれた。そして、「できるようになろう。頑張ろう」と努力するようになった。(本書p58より)
チャレンジする人は、仲間が増える
本書の前半部分で、特に私の心に深く残ったのは次の一節です。
「失敗上等!」のつもりで何でもチャレンジしている人は、自然と仲間が増えていく。
だって世の中、ダメな自分を変えたくて必死にもがいている人の方が圧倒的に多いから。そういう人間は、自分と同等かそれ以下の人に対する共感や思いやりがある分だけ、親しみやすい。長く付き合える同志のような仲間も、その気になればたくさんできるだろう。(本書p58~p59より)
世の中には、他人の失敗をあざ笑う人もいるかもしれません。
でも、あきらめずに必死にチャレンジする姿は、必ず誰かの心を動かし、周囲の人を惹きつけると私は信じています。
失敗した瞬間の、恥ずかしい、悔しいといった気持ち。
その痛みがわかるからこそ、同じような失敗をした人に寄り添うことができ、心を通わせることができるのではないでしょうか。
著者のメッセージから、失敗が生み出す強烈なエネルギーとポジティブな可能性をひしひしと感じました。
後編では、本書後半の内容からピックアップしてお伝えします。
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【本】心配事の9割は起こらない(後編)
こんにちは。権藤優希です。
前回に引き続き、枡野俊明(ますの しゅんみょう)さん著書、
“心配事の9割は起こらない”
を紹介します。
※前編はこちら
後編では、本書で述べられているシンプルに生きるための考え方のうち、人間関係についてピックアップしてお伝えします。
人との出会いを大切にする
良い人間関係を築くには、まずご縁を大切にすること。
当たり前のことかと思いますが、なぜ大切にしたほうがよいといえるのでしょうか。
人と人との出会いは、奇跡や偶然だととらえる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし著者は、人との出会いは「縁」と「原因」があって成り立っている(特定の人とだけ結ばれるのは、そうなる「縁」と「原因」がそろっているから)という仏教の考え方を述べています。
つまり、出会いというものは、その人にもたらされた必然の結果。
だからこそ、与えられたご縁や出会いに感謝の気持ちを持つことが大切なのだそうです。
「我逢人(我、人と逢うなり)」という禅語があります。
すべてのものごとは「出会う(出逢う)」ことから始まる。だから人と会うことや、人と会う場、人と出会う姿を大切にしなさい、といった意味です。
(中略)
こんな姿勢でいたら、どんな出会いも大切にすることになり、相手に対する感謝の思いも自然に湧き上がってくると思います。(本書p154~p155より)
相手に完璧を求めない
また、本書では恋愛についても触れていて、非常に興味深いです。
著者が述べているのは、ズバリ「恋愛は腹八分目がちょうどいい」。
これは、自分のことを100パーセントわかってほしい、相手のことを100パーセント理解したいと思わずに、80パーセント理解できればOKとする考え方です。
違っていてあたりまえ。その感覚を忘れてはいけないと思うのです。お互いの理解度八〇パーセント、つまり、腹八分目で「よし」とするのが恋愛をうまく進める、よいさじ加減といえるのではないでしょうか。
(中略)
相手の中に”不可思議な領域”が二〇パーセントある。であるからこそ、相手への興味(愛情)が尽きないということにもなるのです。(本書p204より)
完全な相互理解を望まずに、価値観の違いがあって当たり前ととらえる。
80パーセントでOK、相手に完璧を求めないことがコツのようです。
自分も含めて、完璧な人間なんていないわけですから。
自分で価値をつける
前述の内容から私が感じたことは、価値づけの大切さです。
人との出会いにどんな価値をつけるか。
出会った相手との価値観や考え方の違いを、どうとらえるか。
できごとに意味や価値を与えているのは自分です。
だから、自分ができごとにどのような価値をつけるかで、後の行動や結果が大きく変わってくると私は思います。
きょう出会う人が、自分の人生を激変させる出会いになるかもしれません。
相手と自分とで考え方に違いがあれば、それを受け入れようとすることで、自分の器が広がるかもしれません。
私は数え切れないほどの人との出会いを通じて、人間関係の肝の部分を肌で感じ取り、学んできました。
同時に、さまざまなできごとに対して自分で価値をつける力を鍛えてきました。
価値づけ上手になることで、迷いなく、シンプルな思考で過ごしてみませんか?
そんなメッセージを感じる貴重な1冊でした。
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