【本】インド式 壁の乗りこえ方(後編)
こんにちは。権藤優希です。
前回に引き続き、栃久保奈々(とちくぼ なな)さん著書
“インド式 壁の乗りこえ方”
を紹介します。
※前編はこちら
後編では、著者のインド式ヨガの考え方と、受講された方の体験談をお伝えします。
ヨガを通じて自己肯定感を高める
著者が提唱する「インド式しあわせヨガ」には、5つの原則があります。
原則1 ヨガをする時間や場所のルールを決めない
原則2 人生でもヨガでも、心と体が喜ばない我慢はしない
原則3 無意識に自分を責めない
原則4 人にイライラしたら、意味を考える
原則5 毎日の記録を残す
(本書p7~p8より抜粋)
インドヨガには呼吸、瞑想、ポーズ(ストレッチ)などの手法がありますが、自分の心と体にしっかりと目を向けて、楽しいという感情を大切にするために、これら5つの原則を設けているのだそうです。
一般的に日本で認知されているヨガは美容を目的としていて、食生活の管理などストイックな側面もあり、続けられずに自己嫌悪に陥る人が少なくないと著者はいいます。
対して著者のインド式ヨガは、決して無理をせずに、自己価値を認識することを重要視するようです。
なぜなら、ヨガの基盤は、あくまで心と体の健康のためであり、自己治癒能力や潜在能力を高めるものであり、自己肯定のために実践するものだからです。(本書p81より)
辛さを吐き出し、心を軽くする
本書には、インド式ヨガの具体的なやり方が詳しく紹介されています。
また、会社で忙しく働く人々が、著者のヨガレッスンを受けてどのように変化したかという体験談も数多く載せられています。
事例のひとつとして、商社で管理職を務める女性の感想を引用します。
この女性は、会社、両親、恋人といったさまざまな人間関係に悩んでいたなか、会社の先輩とともに著者のレッスンに参加されたそうです。
「苦しい場面が思い浮かんだ人は、自分が苦しんでいるという事実を受け止め、まずは実際に言葉に出してみることが大事」という先生の瞑想中のアドバイスを受け、まずは、今日一緒にレッスンに参加した2人に、帰り道、今の状況と苦しい気持ちを話してみることにしました。(本書p190より)
私は入社した時に指導をしてくれた女性の先輩を思い出し、毎日笑顔で声をかけてくれたこと、お客さんに怒られて落ち込んでいることなどを正直に話してくれたことを思い出しました。自分にはこれがなかったと気づき、まずは、日常生活から変えてみることにしました。
(中略)苦手な相手に幸せが訪れるように願う瞑想は、最初は辛かったけれど、会社でも感情的になることが減り、だんだんと心が落ち着いていくように感じました。(本書p191より)
この女性は、インドヨガの瞑想を通じて自分が抱えている辛さを吐き出し、心の平穏を手に入れたことが、人間関係を好転させるきっかけになったようです。
毎日忙しく働いている中で、私たちの視野は、気づけばどんどん狭く、独りよがりになってしまいます。ただ、辛くなるまで1人で抱えるのではなく、信頼できる人に辛さを吐き出すことで自分の心を軽くするアヒンサーの精神、人の幸せを思うチッタ瞑想をすることで乗り越えることができます。(本書p193より)
と仰る著者は、私たちが社会生活を送るなかで起こり得るいろいろな心の問題を、ヨガを通じて解消するために、精力的に活動されています。
「辛さを吐き出したら立ち直る」と、決めておく
私はヨガについては詳しくなかったため、本書におけるヨガの考え方はとても勉強になりました。
ただ、前述の著者の言葉にあった「信頼できる人に辛さを吐き出す」ことは非常に重要なポイントだと私も思います。
苦しい、辛い状況だからといって、その感情に流されて仕事のパフォーマンスを落としてしまうのは望ましくないでしょう。
仕事を進めていくうえでは、少しくらい辛い状況に立たされたとしても、周りの人にそのような顔を見せずに、いつも明るく振る舞うのがプロであると私は考えています。
かといって、その辛さを誰にも話さずに押し隠すのとは違います。
辛さを抱えたままでは自分の苦しみは解消されないですし、結果的に周囲にも気を遣わせてしまう恐れがあります。
そんなときは、大勢の前ではなく、自分が信頼できる人に辛い気持ちを率直に話すこと。
その際、「この人に自分の気持ちを聞いてもらったら、自分は立ち直るから!」と決めておくことが、話を聞いてくれる相手の気持ちを損ねずに、自分の心を軽くする方法だと私は思います。
実際、私もそうやってたくさんの方に話を聞いていただき、何度も立ち直ってきました。
ヨガを通じて自己肯定感を高めるという著者の取り組みには、私も強い共感を覚えました。
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