権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】即動力(前編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、タレント・田村淳(たむら あつし)さん著書、

“即動力”

です。



1993年に、相方の田村亮(たむら りょう)さんとお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」を結成。

数々のテレビ番組に出演されたことから、ご存じの方も多いかと思います。

 

現在はYouTuberや会社経営者など多岐にわたって活動されており、また著書も複数発表されています。



“1秒で「動く人」がうまくいく”という見出しが強いインパクトを与える本書「即動力(そくどうりょく)」。

何事もまず動き出すことの大切さを、田村さん自身のエピソードを交えながら語りかけています。

 

行動力を超えた、行動力2.0。それが ”即動力” なのです。

感じたら ”今すぐ” 動く。思い立ったら、”今すぐ” 動く。圧倒的なスピードをともなった行動力が ”即動力” なのです。(本書p5より)

 

すぐに動いたからこそ、見えてきたこと

田村さんが43歳のときに、大学受験に挑戦されたときのエピソードがあります。

 

とあるきっかけで法学を学びたいという、明確で強烈な願望が生まれた田村さん。

周囲の驚きや批判を一切気にすることなく、青山学院大学を受験することを宣言して、すぐに勉強を始めたそうです。

 

半年間の猛勉強も振るわず、結果は残念ながら不合格。

しかし田村さんは、なんとその6時間後に慶應義塾大学の通信課程を受験する決断をされ、結果として合格をつかみ取ります。

 

ところが、通信課程で学べる内容が自分の学びたかった分野とは異なることに気づいた田村さんは、SFC慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)で学ぶためにAO入試を受けることにしたといいます。

 

1)青学に全部、落ちた

2)しかし次に慶應の通信を見つけた。そこに、受かった

3)しかし通信だと卒業が難しい。しかもやりたい勉強とは違った

4)じゃあ今度はAOだ!

 

僕にとってここまでたどり着くには、動いてみないと見えない問題ばかりでした。

(中略)すべては、動いたから(しかも「すぐに」)見えてきたことです。(本書p46~p47より)

 

もし最初から大学受験を躊躇していたら、SFCで学びたい!とはならなかったと仰る田村さん。

ご自身の半生を「動いてよかった」の連続だ、ととらえています。

 

僕の場合、「青学に全部、落ちた」と失敗に終わっても、「じゃあ、通信があるじゃないか」と、次に即動する。失敗を失敗ととらえない。つまり、「ここはダメだったか。よし次!」と即動しているかぎり、失敗なんてありえない。これは、究極のポジティブシンキングであると同時に、”次の一歩を踏み出す” 究極の勇気にもなりえる。(本書p48より)

 

失敗が気づきをもたらす

持ち前の即動力によって、田村さんは2017年にベンチャー支援を主な目的とする会社を立ち上げます。

その後も様々なビジネスを画策され、2020年にはクラウド遺言サービス「ITAKOTO」の提供を開始されます。

 

参考:株式会社itakoto

itakoto.co.jp

 

実は、本書の発売時点(2018年)では、「ITAKOTO」プロジェクトは資金面や技術面の問題によって頓挫することになったと語られています。

 

田村さんは、実際には失敗もたくさん経験しているけれど、即動しているがゆえに失敗だと思っていなかったそうです。

むしろ、失敗を通じて気がつくことがたくさんあったと仰います。

 

「そこまで動いたから、次の道が見えたんでしょ?」

僕はむしろ、失敗した人に賛辞を送りたいし、その失敗はあなたに何をもたらしたか?を聞いてみたい。(本書p83より)

 

感情は後からついてくる

行動するからこそ、わかることがある。

そして、即動しているうちは、失敗は失敗ではなくて成功の過程である。

田村さんが表現される即動力は、人が持つポジティブな要素を具現化したひとつの形なのかもしれませんね。



私も、まずはやってみるという価値観を教わってきて、ずっと行動の指針にしています。

 

何かを始めるのに、状況が完璧に整うことはないと思います。

まずは動き出してみる。

失敗も含めて、やってみるからこそわかることがあると思います。

 

さらに、「気分が乗らないから、行動できない」のではなく、「先に行動を起こすから、後から感情がついてくる」という順番であることも、私が事業の立ち上げに取り組む過程で体得しました。

 

即動力はその人を確実に新しいステージへ運ぶものだと、私も強く共感します。



続きは、後編でお伝えします。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

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【本】待つ心、瞬間の力(後編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

前回に引き続き、元プロ野球選手・桧山進次郎(ひやま しんじろう)さん著書、

“待つ心、瞬間の力”

を紹介します。

 

※前編はこちら

gonbook.hatenablog.com

 

 

後編も、本書の内容および私が桧山さんから直接伺ったお話から、特に印象に残った内容をお伝えします。

 

阪神ファンによって心が鍛えられた

桧山さんの勝負強さが鍛えられた要因のひとつとして、熱狂的な阪神タイガースファンの存在を挙げています。

チームがいい試合をすればファンから大歓声が上がる一方で、不甲斐ない試合をしたときは容赦ない罵声を浴びせられたと打ち明けています。

 

書くのさえ憚られる数々の野次が、あの時代の甲子園ではひっきりなしに聞こえてきた。

とくに、阪神ファンが陣取るライトスタンドはすさまじかった。

私のポジションはライト。阪神が守備に回ると応援団の統率された大声援が止まるので、スタンドから飛ばされる1人ひとりの大声が丸聞こえだった。(本書p82より)

 

ファンからの野次や厳しい批判は、阪神タイガースを心から応援しているゆえの裏返し。

桧山さんは、阪神ファンが集まる甲子園という環境が自分のメンタルを強くしてくれたと語ります。

そして、当時のことをこう仰いました。

 

批判を声援に変えるには、結果を作るしかないのです。

ただ、結果が出たときに阪神ファンから送られる声援は、本当に格別ですね。

 

ファンからの期待、圧倒的な重圧、それらに打ち勝つことで「代打の神様」に相応しい強靭なメンタルが培われたようです。

 

調子が悪いときに寄り添ってくれる人

桧山さんがルーキーとして結果を作りはじめたとき、多くの知人から「すごい」と注目を集めます。

そんな中、ある会社の社長を務めているという友人は「お前は今が大事なんやから、野球に集中しろよ」と桧山さんに忠告します。

 

いっぽう、桧山さんがスランプに陥ると、それまで親しくしていた知人からは連絡がなくなることもあったそうです。

そんなときでも、例の友人は桧山さんを支え続けたといいます。

 

「人生、いいときも悪いときもある。今が華やかだと思っても永遠には続かない。活躍したときほど、謙虚になる心が大切なんだ」

こう言ってくれる知人は友人となり、どんな苦境のときでも変わらずアドバイスをくれたり、支えてくれたりするようになる。そういうときは、人の温かさを本当に感じる。(本書p157より)

 

繁栄は友を作り、逆境は友を試す」という有名な言葉がありますが、桧山さんのエピソードはまさにこのことを指しています。

 

調子が悪いときに寄り添ってくれる人が、真の人間関係を築ける人だと思います。

 

こう仰る桧山さんは、球界の内外を問わず多くの人との交流を大切にされ、ご自身の成果に変えられたそうです。

 

自分を成長させ続ける

私が桧山さんから伺ったお話の中で特に印象的だったのが、50歳を超えてもなお新しいことにチャレンジされる向上心です。

スノーボードYouTubeなど、ジャンルを問わずに新しいことに取り組まれる桧山さんは、こう仰いました。

 

今でもいろいろなチャレンジをするのは、新しい自分の発見に期待しているからです。

「なんだ、俺ってこんなことができるんだ!」

と、何がきっかけで自分がポジティブになれるか、チャレンジしてみないとわからないですから。

 

まだまだ壁が出てくるなぁと思っていますが、でもそれは自分が成長するという前提にいるからです。

 

プロ野球選手として偉大なキャリアを築かれた方が、さらに自分を成長させようとしてチャレンジを続けています。

飽くなき探求心をお持ちの桧山さんとお話できたことは、私にとって非常に光栄でしたし、たいへん大きな励みになりました。



新たなチャレンジが、自分を飛躍させるきっかけになるかもしれない。

自らの成長に期待を込める桧山さんのメッセージを心に留めて、私も最大限のチャレンジをしてまいります。

 

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【本】待つ心、瞬間の力(前編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、元プロ野球選手・桧山進次郎(ひやま しんじろう)さん著書、

“待つ心、瞬間の力”

です。

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出典:プロフィール | 桧山進次郎オフィシャルサイト 桧舞台

 

1991年ドラフト4位で阪神タイガースに入団。

22年間のキャリアを阪神タイガース一筋で歩まれ、特に代打として歴代2位の記録をつくり「代打の神様」と称されるなど、長きにわたってご活躍されました。

 

現在は野球解説者、スポーツコメンテーターを務め、またYouTubeチャンネル「桧山進次郎の何しよ?」を開設されるなど、新しいことにも積極的にチャレンジされています。

www.youtube.com

 

 

本書は、桧山さんのプロ入り前から22年間の現役生活におけるさまざまなエピソードを通じて、プロとして結果を出すためのメンタルコントロールや職業観を学べる一冊です。

 

また先日、私は仕事の関係で桧山さんにお目にかかり、直接いろいろなお話を伺うことができました。

たいへん貴重な機会をいただけたことを嬉しく思い、同時に私の仕事に活かせる学びをたくさん得られました。

 

本書の内容と併せて、桧山さんから伺ったお話もお伝えします。

 

先入観を捨てる

本書で、桧山さんが東洋大学に在籍されていたときのエピソードが紹介されています。

 

大学1年生のとき、桧山さんはご自身の体格から、コツコツとヒットを積み重ねるのが自分のスタイルだと思い込んでいたといいます。

ところが、あるプロ野球のテレビ中継を見て、もっと豪快なフルスイングに変えようと決心され、ひたすらバットを振り続けたそうです。

 

「自分はきゃしゃだから、ホームランは打てない」という「先入観」を捨て去ったことで、私の「野球観」が大きく変わった。(本書p70より)

 

フォーム改造が功を奏し、桧山さんは大学2年生のときに首位打者を獲得されます。

このことについて、桧山さんは次のように仰いました。

 

自分の固定観念を度外視して、やってやろう!と思って猛練習してから、結果がではじめました。

何事もチャレンジすることが大事ですね。

 

“自分はこうだから”という固定観念や先入観を取り払って、将来なりたい理想像から来る選択をする。

トッププロとして活躍された桧山さんの言葉には、野球にかける熱い思いが込められています。

 

8人の監督との巡りあわせ

桧山さんが阪神タイガースに所属された22年の間では次々に監督が変わり、8人もの監督の下でプレーをされたそうです。

 

プロ野球選手として、私ほど監督の巡りあわせに恵まれた選手は珍しいとも思っている。多くの監督と接したことで、野球観が広がり、そのときどきの私の立場に沿った人間的成長の手助けをしていただいた。(本書p121より)

 

4番打者、選手会長、代打稼業など、キャリアの中で多様な役割を経験された桧山さん。

タイプの異なる8人の監督からは、ちょうどそのときの自分にとって必要なことを学べたと仰います。

 

監督が次々と変わりましたが、たまたまその順序が良かったので、私はプロとして成長できたと思っています。

監督が変わるたびに、野球の深さに気づかされました。

 

8人の監督との出会いを宝物のような経験だと仰る桧山さんからは、どんな人からでも素直に学ばれる謙虚な姿勢や、いろいろなことに興味を持ち、いろいろな人と話すのが好きという温かい人柄を、私は感じました。

 

自力と他力のかけ算

桧山さんの大きな結果には、幼少期から続く日々の猛練習に象徴されるように、圧倒的な努力(自力)が根底にあるのは言うまでもありません。

 

その上で、多彩な監督から多くのことを学び吸収された(他力)、すなわち自力と他力のかけ算によって結果を作られたのだと私は思いました。

 

監督が次々に変わるという選手にとっては混乱しかねない状況の中で、監督の教えからご自身を成長させ続けた桧山さん。

そのお話を伺って、私は大きな感銘を受けるとともに、温かく背中を押してくださったような気持ちになりました。

 

 

続きは、後編でお伝えします。

 

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【本】PRIDELESS 受け入れるが正解(後編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

前回に引き続き、オリエンタルラジオ藤森慎吾(ふじもり しんご)さん著書、

”PRIDELESS 受け入れるが正解”

を紹介します。

 

※前編はこちら

gonbook.hatenablog.com

 



後編では、プライドレスな生き方を貫く藤森さんが、仕事や人間関係で大切にされていることをいくつかピックアップします。

 

努力したうえで人に頼る

ぼくはちっぽけな自分のプライドなんて捨てて、ひとに頼って生きてきた。

それはそうなんだけど、ひとに頼るときには、前提としてしなくちゃいけないことがある。

「自分でできることは、できるかぎりしてみてから」

というのが大事になる。(本書p100より)

 

相当な”メモ魔”だと自称する藤森さんは、自分でできることを最大限やりきってから、周囲の力を借りることが大切だと訴えます。

 

周りの人の力を借りる重要性は、私も拙著「損をしない人の考え方」で申し上げました。

自分の努力と周囲の力を掛け合わせてはじめて、大きな結果が得られると私も思います。

 

ポジティブを選択する

メモにはプラスのことしか書かないと決めている。(中略)

肯定的なことばかり集めたメモを取る習慣が定着してくると、ぼくはいつしか生活全体においても、プラスのことばかり覚えておくようになった。(本書p102~p103より)

短所や失敗を懸命にカバーし埋めていくよりも、よかったところだけをフィードバックして、

「次はさらにもっと出せるようにしよう!」

と前向きに進むほうが正解になる。(中略)

これまでやったことのないタイプの仕事が舞い込んできても、「プラス体験」をよく整理して長所を自分で把握できていれば、個性を発揮できそうと判断した時点で、躊躇なく手を挙げられる。(本書p104~p105より)

 

ドラマ、ミュージカル、YouTube、オンラインサロンなど、次々と新しい仕事にチャレンジされる藤森さん。

これだけ活動の幅が広がったのは、プライドを捨てて、ポジティブな思考に徹してきたからだと仰います。

 

謙虚に、素直に学ぶ

「お芝居はズブの素人ですので、学ばせていただきます」

というスタンスを、いつだって忘れてはいけないのだ。ゼロ地点から柔軟に吸収しよう。言われることはなんでも聞こう。いつも、そういう気持ちでいるようにしている。(本書p161より)

 

藤森さんが新しい仕事に取り組むときには、その道のプロから謙虚に学び、素直に吸収しようという姿勢を欠かさないそうです。

素直さは、周囲の信頼を得るための要素であると同時に、どんなことにおいても成功を収めるうえで大切なポイントだと私も思います。

 

「プライドレス」というプライド

私は本書を読んで、藤森さんのご活躍の背景には愚直な努力と謙虚に学ぶ姿勢があったと知り、深い共感を覚えました。

 

多様性に満ちたこれからの時代、生き方の正解はひとつとは限りません。

確固たる自分の軸がなくても、いまより良くなりたい、向上したいと願って必死にもがく藤森さんの姿からは、私も多くの学びを得ました。

 

周囲の力を借りて、謙虚に学び、柔軟に自分を変化させる。

プライドを持たないという一貫性の先には、自分の想像を越えた素敵な未来が待っているのかもしれないですね。

 

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【本】PRIDELESS 受け入れるが正解(前編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、オリエンタルラジオ藤森慎吾(ふじもり しんご)さん著書、

”PRIDELESS 受け入れるが正解”

です。

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出典:藤森慎吾のYouTubeチャンネル

 

中田敦彦(なかた あつひこ)さんとお笑いコンビ「オリエンタルラジオ」を、中田さんの実弟であるプロダンサー・FISHBOYさんらとダンス&ボーカルグループ「RADIO FISH」を結成。

多数のメディアに出演され、現在ではミュージカル、YouTube、オンラインサロンなど活動の幅を広げていらっしゃいます。



中田敦彦さん著書「労働2.0」の紹介はこちら

gonbook.hatenablog.com

 

※FISHBOYさん著書「″なりたい自分″になる技術」の紹介はこちら

gonbook.hatenablog.com



本書「PRIDELESS 受け入れるが正解」では、オリエンタルラジオ結成から現在に至るまでのエピソードが数多く紹介されています。

その中で、確固たる自分やプライドをあえて持たない「プライドレス」な生き方について、藤森さんの率直な思いが綴られています。

 

芯がなくってすぐふらふらしてしまう自分に悩んで、そのせいでちょっと縮こまっているようなひと、ほかにもきっといるんじゃないか。

いやいやだいじょうぶだよ、心配ないから。そう言いながら、同類のぼくが、背中をポンと押せないだろうか?そうしたら、すこしラクになってくれないだろうか?

「プライドレス」な生き方しかできないひとの代表として、ぼくがまず自分のことをさらしてしまおう。(本書p4より)

 

このひとになら、ついていける

学生時代に中田さんと出会った藤森さんは、一緒にお笑いを目指すことになります。

すぐに漫才の自主練習が始まり、妥協を許さない中田さんの本気の指導に、藤森さんははじめは戸惑ったそうです。

 

音を上げたくなるような練習の日々が続くなか、それでも藤森さんは、道を切り拓こうとする中田さんにくらいついていこうと決心されます。

 

このひとの言うことなら、聞ける。つらくていろいろ文句を言ってしまうこともあるかもしれないけれど、きっといい方向に進んでいくはず。心からそう思えた。

信じられるひとを自分でしっかり選んだのなら、あとは相手の姿を見失わないようにしっかりついていく。

そんな生き方があったっていいじゃないか。

(中略)一緒に歩くひとをこの目で選び、道を照らしてもらいながら、ともに楽しく歩いていく。

そっちのほうがぼくにはずっと大切だし、そういう生き方のほうが性に合っていたのだ。(本書p36より)

 

自分をさらけ出す

圧倒的な練習量が功を奏し、オリエンタルラジオはデビューして間もなく「武勇伝」ネタで大ブレイク。

多くの番組に出演されます。

 

しかし、多くのお笑い芸人がしのぎを削る特別番組で、藤森さんはまったく笑いを取ることができず、実力不足を痛感したと語っています。

 

精神的に追い詰められた藤森さんに手を差し伸べたのは、タモリさんと、お笑いコンビ「次長課長」の河本準一さん。

もともと藤森さんのなかにある ”お調子者” 的な要素を、もっと押し出したほうがよいとアドバイスされたそうです。

 

「もっとおまえ、芸風としてそれを出しなさいよ。タレントっていうのは、自分の特徴をどんどん出していく、そういうものなんだから」(本書p81より)

 

「出せ出せ出せ、そんなもん。芸人だったら、さらけ出してなんぼだ」(本書p84より)

 

こうして、藤森さんは『きみ、カワウィ~ねぇ~!』などのフレーズを多用する「チャラ男」キャラで再び人気を集めます。

 

藤森さんは、自分の実力不足を潔く認めたことで辿りついたチャラ男ネタは、武勇伝ネタの『あっちゃん、カッコいい~!』と同じく相手を褒めて持ち上げる内容であり、それが本来の自分らしさと重なったからうまくいったと述べています。

 

いちおうはお笑いのツッコミ担当のぼくだけど、ひとを貶めるようなことは元来苦手なのだ。自分がそれをやられるとすごくいやだし、自分がいやなことはひとにもできない。できればひとのいいところを探したいと思うのは、ごく自然なこと。

(本書p87より)

ひとの弱点を突っついていくよりも、相手が評価されたがっている部分をちゃんとピックアップして、褒めたりおもしろがったりすればいい。ネガティブな話題のほうがインパクトが強いのはわかっているけど、そこで勝負しないようにしよう。ポジティブなことだって、ちゃんと笑いにしていく方法はあるはずだ。(本書p87より)

 

柔軟に受け入れる

確固たる自分がない、自分の軸がない。

そのことをマイナスにとらえてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

 

かく言う私も、九州男児で長男、さらには過去のいろいろな体験から、もともとは周囲の顔色をうかがって過ごしていました。

そして経営をはじめから志していたわけではなく、安定志向で大企業に就職しました。

 

いま私が経営の道を進んでいるのは、ついていこう、一緒に歩んでいこうと心から思えるメンターや仲間の存在があるからです。

 

また、多くの方との出会いを経て自分のビジョンや目標を明確にしてきました。

さらには、自分の考えを話したり表現したりすることで、自分の内側にある真の思いに気づき、自分の軸が定まってきたように感じます。

最初から軸が定まっていたわけではありません。



「確固たる自分というものがない」と仰る藤森さんが、チャラ男というひとつのキャラクターを確立されたのは、周囲の提案を柔軟に受け入れる姿勢によって素早く変化された結果なのではないでしょうか。

 

プライドレスな生き方は、状況がどんなふうに変化しても自分らしさを見つけることができる、という可能性を秘めているのかもしれませんね。



続きは、後編でお伝えします。

 

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【本】ビル・ゲイツの幸せになる質問 もしも1日200円しか使えなかったら?(後編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

引き続き、中谷昌文(なかたに よしふみ)さん著書、

ビル・ゲイツの幸せになる質問 もしも1日200円しか使えなかったら?”

を紹介します。

 

※前回(中編)はこちら

gonbook.hatenablog.com

 

締めくくりとなる後編では、著者が大切にされている信念のペイ・フォワード(恩送り)」をキーワードにお伝えします。

 

相手のために何ができるか

私がときに、周囲の方に驚かれるほどアクティブに動けるのは、「ペイ・フォワード」の信念があるからかもしれません。これは、直訳すると「先に払う」という意味です。誰かから受け取った「温かい心」を、また別の人に届け、「信頼」というバトンをつないでいくことです。(本書p9より)

 

受けた恩を直接その人に返すのではなく、また別の人に贈るというペイ・フォワードの精神。

著者は、すべての人々が「ペイ・フォワード」の精神を持っている、そんな世界を理想に思い描いて活動されています。

 

お金はなくても人を幸せにすることはできるのです。

(中略)

家族、友だち、会社や学校で出会う人たちのために、まずは、「相手のために何ができるか」を考えてみてください。(本書p69より)

 

返報性の法則

著者が「ペイ・フォワード」を実践されている身近な場面として、次のようなエピソードが紹介されています。

 

実は私は、若い頃にホテルで部屋の清掃をするアルバイトをしていたことがあります。(中略)

そんなベッドメイキングの仕事をしていた当時、印象的な出来事がありました。

あるお客さまがチェックアウトした後の部屋に行くと、サイドボードの上に折り鶴が置かれ、その下に「ありがとう」と書かれたメモがあったのです。(本書p56より)

 

清掃を担当した自分へ、利用客からの感謝のメッセージ。

これに感動した著者は、自分がホテルに宿泊するたびに「ベッドメイキング、お疲れさま」という感謝のメモを、チップとともに添えているのだそうです。

 

すると、これに対して清掃スタッフからさらにお礼が返ってくることもあるようです。

 

ある日、仕事からホテルに帰ってきて私は驚きました。

部屋のデスクに水と炭酸水のペットボトルが2つ置いてあったからです。このような特別サービスは、本来はやってはいけないことです。しかし、清掃の方のお礼の気持ちだったのでしょう。私はボトルを喜んで受け取りました。(本書p57より)

 

人は誰から親切にされると、感謝したり恩返しをしようとします。

これを「返報性の法則」といい、「ペイ・フォワード」と並んで大切な価値観であると著者は述べています。

 

まず先に、相手に与える

本書では、数多くの心温まるエピソードが紹介されていますが、そのいずれにも、根底には「ペイ・フォワード」の精神が流れています。

 

ペイ・フォワード」で大切なのは、前述の直訳にもあったように「先に払う」こと。

余っているからあげるのではなく、見返りを求めるわけでもなくて、自分がしてもらって嬉しいと思えることを、まず先に相手にするのだと、私は尊敬するメンターから教わりました。

 

年商で数百億という結果を作られている私のメンターも、私たちが豊かになれるようにと、時間とお金をつぎ込んで、事業を立ち上げやすい土壌を整えてくださっています。

私も早く大きな結果を作って、メンターからしていただいたことを次の世代へ「恩送り」しようと心に決めています。



著者が仰るように、「ペイ・フォワード」はお金がなくても実践できます。

「相手のために何ができるか」という心がけで、小さなことから始めてみてはいかがでしょうか。

 

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【本】ビル・ゲイツの幸せになる質問 もしも1日200円しか使えなかったら?(中編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

前回に引き続き、中谷昌文(なかたに よしふみ)さん著書、

ビル・ゲイツの幸せになる質問 もしも1日200円しか使えなかったら?”

を紹介します。

 

※前編はこちら

gonbook.hatenablog.com

 

著者がおこなっている社会貢献活動のひとつに、難病の子どもを東京ディズニーランドにお連れするという活動があります。

 

今回の中編では、発足して25年以上になるという、この『難病の子どもたちをディズニーランドにお連れする会』にまつわるエピソードに着目します。

 

平日は経営者、土日はディズニーランドのキャスト

この活動は、著者がアメリカ留学中に本場のディズニーランドを訪れ、開園前に難病の子どもたちを特別に入場させているのを見たことがきっかけで始まったそうです。

 

米国の子どもたちの笑顔に感動を受けた著者は、帰国してすぐに日本のディズニーランドの運営を担う株式会社オリエンタルランドを訪ねます。

 

私は「子どもたちに園内の様子を伝えたい」と、オリエンタルランドにお願いしたのですが、「部外者には教えられません」と断られてしまいました。「どうすれば教えてもらえますか?」と食い下がると、「キャストになったら教えてあげますよ」と言われたのです。(本書p122~p123より)

 

もともと体育教師、かつダンス指導者の資格を有していた著者は、なんとディズニーランドのキャスト採用試験に合格。

平日は事業主や経営者として働く傍ら、土日はディズニーランドでキャストをする生活を6年も続けられたそうです。

 

人の噂は気にしない

著者はキャストとして働いて得た給料を全額使い、ディズニーランドのグッズやお菓子を大量に購入され、難病の子どもたちへプレゼントしたそうです。

 

ところが、このとき著者の周りでは、著者がグッズを転売して儲けているという根拠のない噂話が飛び交ったといいます。

 

その姿を見ていたキャストたちの間で、「中谷はディズニーグッズを転売して儲けている!」という黒い噂が立ってしまいました。

(中略)

しかし、我が道を突き進んでいた私は、そんな噂を全く気にしませんでした。自分がキャストをして稼いだお金で堂々とお菓子を買い、6年間、子どもたちに届けたのです。(本書p124~p125より)

 

子どもたちの笑顔を望んで正当な努力を続けられた著者は、正しいことをおこなうときに人の噂は気にしないと仰います。

 

自分で自分を満たす

「新しいことを始めたい」とか「将来、独立して稼ぐぞ!」などと、言葉にする人はたくさんいらっしゃるかと思います。

ただ、そのために実際に行動を起こしている人は、どれくらいいらっしゃるでしょうか。

 

複数の法人の代表を務められる最中、自らがキャストになるという決断とアクションをされた著者の姿勢には、私も深い感銘を受けました。

 

そして、周囲の批判をものともせず、自分が信じた正しさを貫く著者の姿もまた、私を奮い立たせてくれました。

 

正しいこと、世の中の役に立つことをしていても、ときには批判の標的になることもあります。

そんなとき、著者のように自らの信念に基づいて正当な努力をして、自分で自分のことを満たしていれば批判や噂は気になりません。

適切な行動を起こさず、自分で自分のことを満たせていない人たちからのネガティブな攻撃に負けてはいけない、言われる筋合いはないというくらい堂々としていてよいと私は思います。

 

真っ当な努力によって、自分で自分のことを満たす。

その先には、周囲に幸せを分け与えるという素敵なビジョンが待っていると、著者のエピソードから学びました。



次回、後編に続きます。

 

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