権藤優希の読書手帖

株式会社シーマネジメント代表、「ごん×櫻井のモテモテ塾」主宰を務める傍ら、読んだ本を中心に日常を書いています。

【本】新しい時代は「逆転の発想」で生きる(前編)

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こんにちは。権藤優希です。

 

久しぶりの更新になりました。

今後もまた、感銘を受けた本を紹介してまいりますので、お付き合いいただけると幸いです。



今回紹介する本は、きずな出版の櫻井秀勲(さくらい ひでのり)社長の著書、

“新しい時代は「逆転の発想」で生きる”

です。

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出典:櫻井秀勲 - 基本データ | Facebook


週刊誌「女性自身」の最多発行部数記録をつくられた、出版界を代表する人物でいらっしゃいます。

私も、出版やオンラインサロン「ごん×櫻井のモテモテ塾 KIZUNA Online Salon」の立ち上げに関して、櫻井社長から温かいお力添えをいただきました。

 

当ブログでは、過去にも櫻井社長の著書について紹介しています。

興味を持たれた方はぜひご覧ください。

 

元通りではなく、新しいスタイルを

本書 ”新しい時代は「逆転の発想」で生きる” では、新型コロナウイルスの流行による社会の変化に対してどのように乗り越えていけばよいか、櫻井社長の考えが書かれています。

 

本書の副題は、「いままで通り」より大切なこと

急激に変化する現代においては過去の常識は通用せず、古い考え方を捨てて新しいスタイルに変える必要性を感じている方も多いのではないでしょうか。

 

私も先月「ニューノーマル」をテーマに講演をさせていただきましたが、第2次世界大戦や高度経済成長期など、幾多の社会変化を経験された櫻井社長の見識からは、とても多くのことを学べます。

 

前編・後編に分けて、感想をお伝えしたいと思います。

 

いまの部署はなくなることを前提にする(第3章より)

少し驚くような内容かもしれませんが、いまある仕事の4割~6割は、今後20年以内になくなるとも言われています。

大会社に勤め、長い間ひとつの仕事に打ち込んできたという経験が、時代の変化によってマイナスに転じてしまう可能性があると櫻井社長は仰います。

 

自分の本業以外にも仕事を広げていくために、趣味や経験や人脈の広がりを大切にすることがポイントだそうです。

 

私にいわせれば、専門は大事にしつつ、それ以外の知識や副業、それに人脈を育てていった人間ほど、成功することになるのです。

私は雑誌編集者としては、プロ中のプロでした。しかし、口惜しいことに55歳のときに編集者としては無理だと悟り、不安がいっぱいの作家に転進したのです。

 

ビジネスパートナーの存在が可能性を広げる(第2章より)

いま私が小売店、オンラインサロン、YouTubeなどのさまざまな事業に取り組めるのは、立ち上げをともにする大切な仲間(ビジネスパートナー)がいるからです。

 

ビジネスパートナーについて、櫻井社長は次のように仰います。

 

どこにも所属せず、一人だけで仕事が成り立つかといえば、むずかしいでしょう。どんなビジネスでも、一人でできることには限界があるからです。

(中略)

ビジネスパートナーをもつことで、自分の不得意な分野をカバーしてもらうことができます。お互いが補い合うことで、お互いに好きな仕事に没頭できる、ということがあるわけです。

これからは、企業に勤めるより、ビジネスパートナーと組んで、仕事をしていくという人がふえていくでしょう。

 

長い人生のために、もう一つの能力を伸ばそう(第3章より)

ここまで申し上げたように、会社に就職するような働き方だけでなく、別の仕事や複数の仕事に取り組むなどハイブリッドな働き方がスタンダードになっていく可能性があります。

 

かつて私がNECに勤めていたとき、海外事業部への異動を熱望していたのですが、リーマンショックによって異動の話はなくなってしまいました。

この出来事が、私にとって独立・起業を考えたきっかけにもなりました。

 

時代の変化に適応するためにも、いまの仕事以外の力を身に付けることが重要になるかもしれません。

実際、私の関連事業を支えているパートナーの多くは、本職とは全く関係のない領域にチャレンジをしています。

そして、磨いたスキルで収入を上げた方もたくさんいます。



文豪・松本清張氏から影響を受け、「編集者」と異なる「作家」というもう一つの仕事を生業とされた櫻井社長。

毎日深夜までペンを走らせる生活を数十年にわたって続けておられる姿は、敬服の念に堪えません。

 

何か一つ伸ばしたい能力をつくって、仕事の合い間に勉強してみませんか?

 

後半の内容は、次回の記事でお伝えします。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

新しい時代は「逆転の発想」で生きる” はこちら

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※櫻井社長の他の著書の紹介はこちら

gonbook.hatenablog.com

 

gonbook.hatenablog.com

 

gonbook.hatenablog.com

 

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【本】私の財産告白

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こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、故・本多静六(ほんだ せいろく)氏著書

私の財産告白」です。

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出典:本多静六 名言集・ 格言│~最大級~

 

1866年埼玉県生まれ。

貧しい家庭に生まれながらも、努力の末東大農学部に入学。

85歳で亡くなるまでに東大教授、造園家、投資家などさまざまな分野で実績を残した人物です。

 

本書「私の財産告白」では、過酷な貧しさの中でどのようにして莫大な財産を築き上げたのか、本多氏の体験が綴られています。

本書からうかがえる

 ・お金の貯め方、増やし方に関する考え方

 ・職業観や人生観

は、現代にも通ずるものがあるのではないでしょうか。

 

本多式「4分の1 天引き貯金法」

貧しさから脱却すべく、本多氏が25歳のときから実践したのが「4分の1 天引き貯金法」です。

その名の通り、収入の4分の1をまず最初に貯金に回して、残りの4分の3で生活するという方法を、どんなに苦しくても続けたそうです。

 

どうすればお金が貯まるか?という普遍的な疑問に対して、「貯金する」というごく当たり前のこと。

 

しかし、大きな勇気と決断をもって、本当に実行するのか?という本多氏の問いかけは、

何か簡単にできることはないかと目先の方法に目を向けがちな私たちに、行動を起こすことの大切さを喚起しているように思えます。

 

貯金の問題は、要するに、方法の如何ではなく、実行の如何である。

 

雪だるまの芯をつくる

本多氏は4分の1貯金で貯めた資金に加え、アルバイトとして始めた文章の執筆により収入を得ます。

(85歳まで執筆を続け、なんと370冊もの著作を残します。)

そして、それらを投資の原資に充てて、巨額の財産を築き上げていきました。

 

お金を増やす最初のステップとして、本多氏は雪だるまの芯をつくる重要性を次のように述べています。

 

金というものは雪達磨のようなもので、初めはホンの小さな玉でも、その中心になる玉ができると、あとは面白いように大きくなってくる。

(中略)

貯金とアルバイトの集積が、雪達磨の芯となって次第次第に大きくなってきたためである。つまりは、何人も「貯金の門」をくぐらずに巨富には至り得ないのである。

 

お金、仕事、趣味など、どんなことでも、始めてから一定の形になるまで続ければ、後は習慣化された行動によってどんどん大きくなる。

雪だるまの芯をつくるところまでが最初の勝負なのですね。

 

貧乏を経験しなければ、本当の価値はわからない

必ずしもお金持ちが幸せで、貧乏が不幸だとは限らないと本多氏は述べています。

 

たとえ今がお金持ちであっても、そこからお金が減っていく不安に襲われることもあるかもしれない。

反対に現状がどん底であれば、あとは這い上がっていくしかなく、少しの努力で幸福へ向かうことができる。

 

つまり、人生の幸福は現在の位置ではなく、上向きか下向きか、将来向かっていく方向によって決まるというのです。

 

貧しい状態から生涯にわたって堅実な努力をつづけ、「人生即努力、努力即幸福」という言葉を残した本多氏は、

本当の人生の幸せとは一生涯にわたって努力し向上しようとする精神そのものだといいます。

 

貧乏に苦労し、貧乏し抜いてこそ、人生の意義や事物の価値認識をいっそうふかめることができるのである。貧乏したことのある人間でなければ、本当の人生の値打ちはわからないし、また堅実に、生活の向上をめざしていく努力と幸福は生じてこないのである。

 

どんなにお金持ちと呼ばれる人も、一時は貧乏を経験しているものです。

お金が無くて苦労した経験が、その人に「どうやったら現状を良くできるか?」という問いを与え、思考と心を育てていきます。

そう思うと、貧乏はお金持ちになるための通過点だと考えることができますね。

 

大切な心構えは、昔も今も変わらない

私も起業の準備を始めたときは、お金にはとても苦労しました。

 

4分の1貯金法ではないですが、メンターから教わったように、将来手にしたい収入の2割に相当するお金を、読書や研修など自分への投資として使いました。

当時の会社員の収入からすると決して楽な金額ではなく、食費や生活費などもギリギリでした。

 

でも、そうしてきたからこそ現在の結果があると私は確信しています。

事業を起ち上げて収入が会社員時代の10倍になった今でも、さらに大きな目標を達成するため、

毎日ハードワークしていますし、金銭的な負荷もギリギリまで掛けています。

 

成果をつくるのに、近道や特別な方法は無い。

当たり前のことを、愚直に、実践しつづけるという心構えは、昔も今も変わらないのだと改めて学びました。

 

本多氏の哲学が満載で、ぜひ多くのビジネスパーソンにも読んでいただきたい1冊です。

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「私の財産告白」はこちら

私の財産告白 (実業之日本社文庫) | 本多 静六 |本 | 通販 | Amazon

 

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【本】オールブラックス圧倒的勝利のマインドセット

こんにちは。権藤優希です。

今回紹介する本は、今泉清(いまいずみきよし)さんの著書オールブラックス圧倒的勝利のマインドセットです。

オールブラックスは昨年の9月〜11月に行われたラグビーW杯により、広く知られるようになりました。私自身も毎日のように試合観戦し、手に汗を握りました。

 

世界中の強豪が集まるラグビーW杯において、特に人気を集めていたのがニュージーランド代表「オールブラックス

2019年の日本大会では準決勝で敗退し、史上初のW杯3連覇はなりませんでしたが、オールブラックスは他のスポーツを含めて驚異的な勝率を誇っていることで有名です。

 

その勝率はなんと75%以上。

世界ランキング1位として長い間君臨し、他のチームに徹底的な対策をされているにも関わらず、常に勝ち続けているチームです。

 

作者の今泉清さんは早稲田大学

日本代表などで活躍された日本ラグビー会のレジェンドと呼ばれています。

今泉さん自身が功績を残せたのは、ニュージーランドの指導者との出会いやニュージーランド留学があったからだと本書で語られています。

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出典:https://news.goo.ne.jp/article/sinkanjp/trend/sinkanjp-9462.html



本書で語られているオールブラックスの考え方や価値観が、私自身が起業する上で大事にしてきたことに驚くほど多くの共通点がありました。今回はその一部を紹介します。

 

凡事徹底によって勝利を勝ち取る

 

今泉さんがオールブラックスでプレーする選手と一緒にプレーして学んだ一番大事なことは、ラグビーの技術ではなく、”当たり前のことを愚直にやりきる”という姿勢だそうです。

オールブラックスに選ばれる選手ほど、基礎基本に忠実で基本的なテクニックを愚直に徹底的に練習し続けていました

 

基礎基本が身についているからこそ、試合での重要な場面で正確なプレーをし続け、勝利を掴むことができるのです。

 

私はメンターに「成功者は誰でもできることを誰もがやらないくらいにやっている」と教えていただきました。

 

 

特別な能力、技術を持っているから成功するのではなく、日々の基礎基本を徹底して努力を積み重ねることで一流になっていけるのです。


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目標を明確にしよう

オールブラックスの選手は「勝利」という目標がチームに共有されて、各選手に浸透しています。

他のチームに比べて、「勝利」に対する思いが明確で強いからこそ、オールブラックスはどのチームよりもハードワークし続けることができるのだと、本書で語られています。

 

オールブラックスを常勝軍団としているのは常にチームの勝利という目標が明確であり、その目標に対してやるべきことを愚直に継続できているからなのです。



皆さんが部活動をやっていた時のことを思い出してみてください。

運動部、文化部に関わらず、その種目・競技でも基礎となる練習、勉強があります。

基礎が重要であることを理解している人は多いと思います。

ただ、基礎的なことはシンプルできつい場合が多いです。

 

私ら高校時代野球部に所属して、毎日素振りや走り込みなどに取り組んでいました。

今考えると、毎日きつい練習を継続できていた自分に感心します。

ただ、その時はハード(辛い)と感じていませんでした。

 

ハードと感じなかった理由は、「目標があった」からです。

目標が明確であれば、一つ一つの練習を目標達成に必要な鍛錬を捉えることができ、ハードには感じなくなります。

 

私自身がメンターに言われてきたのが、「今燃えている目標はあるか」ということです。この目標は仕事でもプライベートでも良いです。

その目標を達成した姿を考えた時に自分がワクワクするような目標が大事です。

 

目標を明確にしたら、目標達成に必要な基礎基本となることを愚直に誰もがやらないくらいに徹底してきました。

目標は活力になり、今でもハードワークし続けることができていると感じています。

 

本書では、他にもリーダーシップの考え方などスポーツだけでなく、ビジネスでも重要なことが盛り沢山に入っています。

 

今までオールブラックスを知っていた人はもちろん、今回初めて知った方も一読の価値ありです。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

オールブラックス圧倒的勝利のマインドセット」はこちら

 

  

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【本】采配

こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、落合博満(おちあいひろみつ)監督の著書「采配」です。

 [落合 博満]の采配

出典:

https://www.amazon.co.jp/dp/B00DYKPPGM/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

 

「オレ流」という言葉を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。落合監督中日ドラゴンズの監督に就任したのは2004年。就任から退任までの8年間、「オレ流」の采配により2年に1回はリーグ優勝ないしは日本一、8年間連続Aクラス入りを果たしました。

ちなみに中日ドラゴンズ落合監督の退任後の成績は、2012年に一度Aクラス入りを果たしたのを最後に、2019年シーズンまで全てBクラスです。

また、現役時代には3年連続の首位打者、史上最年少の三冠王などの輝かしい成績を収めました。少年野球時代、私が憧れた選手の一人です。

 

本書を通して監督、選手として圧倒的な成績を収めた落合監督の価値観・考え方に触れることができました。

中でも、特に印象に残ったことについて、私のビジネスマンとしての体験も踏まえながら紹介したいと思います。

 

「達成不可能に思える目標」こそ、数字に勝つ唯一の方法

「打率3割に到達できる選手とそうでない違いは目標設定の違い。到達できない選手は3割を目標にしている。到達できる選手は3割3分あたりを目指している」

と述べられています。3割を目標にすると、数字がノルマに感じ、プレッシャーに負けてしまうそうです。

同じような言葉で「星を掴もうとすれば泥を掴むことはない」という言葉があります。ビジネスマンとして、一人の経営者として大きな目標やビジョンを持つことの大切さに気づかせていただきました。

 

2点目 ミスは叱らない。だが手抜きは叱る。

成長のプロセスにおいて、

①できないことをできるようになるまで努力し

②できるようになったら、その確率を高める工夫をし

③高い確率でできることは、その質をさらに高めていく

 

ことが重要。そのため、手抜きは叱りますが、「ミス」を責めることはしないそうです。

会社員時代、「ミス」を恐れてチャレンジができなくなってしまった経験があります。しかし、それでは成長はありません。多くの人は失敗からしか学ばないからです。

「ミス」を許容し、責任を取る姿勢や文化こそが社員の成長を促すのではないでしょうか。

 

誰をリーダーにするか。尊重すべきは愛情

リーダーを選ぶ時に重視すべきは

「自分でよければ、ひと肌脱いで見ようかという野球に対する愛情、情熱」

だと述べられています。

会社組織においても人を動かすときに最も重要なのは情熱と愛情。落合監督の表情からも愛情を持って選手に関わっている姿が目に浮かぶようです。

 

出典:

www.sponichi.co.jp

 

今後、コロナの影響で世の中は大きく変化します。その時こそ、落合さんのように、野球界やチームのために尽くし、新たな道を切り開くリーダーが必要です。

私もそのような存在になれるよう、学んだエッセンスを活かし、今後も努力していきたいと感じる素敵な一冊でした。

 

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「采配」はこちら

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【本】さりげなく人を動かすスゴイ!話し方

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こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、山﨑拓巳(やまざきたくみ)さん著書「さりげなく人を動かすスゴイ!話し方」です。

 

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出典:https://taku.jpn.com/biography

 

山﨑さんは広島大学中退後、22歳という若さで会社を設立、現在では3社を運営している経営者です。

 

現在まで50冊以上を出版し、累計150万部を超えるベストセラー作家でもあります。

 

また、リーダーシップ論、コミュニケーション術、仕事術ほか多彩なテーマで年間約200件もの講演会やセミナーを実施され、現在までに延べ200万人以上にスピーチを行っています。

 

本書では、著者の幅広い活動の核となっている、著者が多くの方から学び、自ら実践してきた「話し方のノウハウ」を公開しています。

 

 

「話すこと」は最大の武器

普段、私達が当たり前のように行っている「話すこと」が自分の強みになるとすれば、とても素晴らしいことではないでしょうか。

 

・誰とでも、仲良く話せるようになりたい。

・人から信頼され、深く繋がれるようになりたい。

・自分の思いを、上手に人に伝えたい。

・大切な人のモチベーションをアップさせ、やる気になってもらいたい。

・たくさんの人の前で話をして、聞いている人たちを魅了したい。

 

著者は、「話し方の技術」を習得することで、これらができるようになると同時に、「聞く技術」もアップすることで、人生の大きな武器を手に入れることができると言います。

 

 

「話し方の技術」を習得するには

コミュニケーション能力の高い人の話し方は、実はとてもさりげなく、周りの人にとっては、何がうまく働いて良い結果になっているのかが分かりにくいそうです。

本書に挙げられている「さりげない技術」には、次のようなものがあります。

 

初対面の相手とは共通点で打ち解ける

出身地、趣味、やっていたスポーツ、職業、好きなアーティスト…etc。

初対面は「カード合わせ」、1つでも共通点が見つかれば人と人は近い存在になる。

 

•相手の自己肯定感を高める

相手に関心を持ち、当たり前のことを褒めることが大切である。

「愛情の反対は憎しみではなく無関心」(マザーテレサの言葉)

 

•相手の価値観を知って、欲求と行動を結びつける

相手の在り方、生き方に関わる価値観を知り、それに合わせて声をかける。

「欲求」に紐付いた「努力する意味」を提案することで、「やる気」ではなく「本気」になる。

 

 あなたの言葉が「for me」なのか「利他」なのかによって受け手側の印象は大きく変わるのです。

(中略)

この「利他」の気持ちを持って接することが必要なのだということを忘れないでください。

 

相手のことを知り、相手の気持ちを大切にすることが重要なんですね。

 

 

やる気のスイッチをいれる言葉

ここでは、本書に記載されているキラーフレーズ集から3つ紹介します。

 

•相手に夢を持ってもらいたいひと言

「何を未来と約束しているの?」

意識を未来に馳せている表情を見せ、起きて欲しい未来との新たなる約束が生まれる。

 

•諦めそうな人を励ますときのひと言

「裏切るって夢のほう?それとも自分?」

夢は何度か諦めそうな局面を乗り越えて達成していくもの。

夢はあなたを裏切らない。

 

•相手のモチベーションを上げたいときのひと言

「チカラ、貸してね!」

魔法の言葉。たくさんの心の軋轢を洗浄して解消してくれる。



私自身、メンターから「本当はどうなりたいの?」と言われたことがあります。

その言葉で私は、自分自身と向き合うことができ、色々なことに気付き、とてもポジティブな気持ちになりました。

 

 

話すことで人と親しい関係を築く方法

ここで、私が人と親しくなるために行っていることを紹介します。

 

笑顔

話すとき、話を聞いているときの自分の表情が笑っているかです。

コツは口角をあげて、目尻を下げ、上の歯だけ見せると相手にとても好印象を与えることができます。

 

リアクション

①自分が思うより少し大きく頷くこと

②相槌をうつこと(うんうん、それでそれで、そうなんだ…etc)

③よく笑うこと(笑いの沸点は低く、面白いかではなくまず笑う)

 

ポジティブな言葉だけを発する

人の良いところを見て、褒める!

仲間に囲まれている人や友人が多い人は、前向きな言葉や相手が喜ぶ言葉を発しています。

 

声のトーンをあげる

自分の普段の声より少しトーンを上げます。

どのぐらいかと言うと(ドレミファ)ソの音、第一声がこの高さの人は明るい印象を相手に与えます。

 

私はメンターから「for you」(本書では「利他」という表現)、相手に寄り添う気持ちが大事であると教わりました。

話す側が「for you」なのか「for me」なのかによって、聞く側の印象は大きく変わります。

私はこれまでに数多くの人と話してきました。

だからこそ、相手に寄り添う姿勢で話をしている人の話はより聞きたいという気持ちになり、聞き手の心にも深く刻まれることを理解しています。



人と親しい関係を築くためには「for you」の気持ちと「話し方の技術」のどちらも必要なのだと本書から学びました。

相手に寄り添う話し方を学びたい方にお勧めの1冊です。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

「さりげなく人を動かすスゴイ!話し方」はこちら

 

https://www.amazon.co.jp/dp/4761272589/



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【本】なぜかまわりに助けられる人の心理術

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こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、メンタリスト・DaiGoさんの著書

なぜかまわりに助けられる人の心理術」です。

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出典:DaiGo -Mentalist- Official Site


行動や態度、言葉などから相手の心理を読み解き、思うままに誘導する技術「メンタリズム」を駆使する日本唯一のメンタリスト。

多数のメディアにも出演されたことから、ご存じの方も多いと思います。

 

本書ではメンタリズムに基づき、周りの人から手助けしてもらう、サポートしてもらう機会を増やして、人間関係を良くするための方法を紹介しています。

助けてもらうことで、人から好かれる

もしかすると、周りの人に助けてもらうことや、あるいはそのために相手を誘導することに対して、後ろめたさを感じる方もいるかもしれません。

 

しかし、DaiGoさんは次のように述べています。

 

メンタリズムとは本来「人と人との信頼関係を深める助けとなる技術」です。

 

なぜ、助けてもらうことが信頼関係を深めることにつながるのでしょうか。

 

助けられた人が、助けてくれた人に対して好意を抱くのは自然なことでしょう。

ところがその反対に、人間の脳には「助けた人が、助けてあげた人のことを好きになる」という興味深い性質があるとDaiGoさんはいいます。

 

この性質を理解して、周りから助けてもらう人になることで、同時に周りから好かれる人にもなれるというのです。

 

メンタリズムの前提を正しくとらえれば、助けてもらったうえに人から好かれるというユニークな人間関係の向上も可能なのですね。

 

相手の自己重要感を満たす

さらに、「助けてもらう」ことには、助けてあげた人の自己重要感を満たすという大きな効果があるといいます。

 

自己重要感とは、「自分が必要とされ、重要とされる存在でありたい」と思う気持ちのこと。

本書で紹介されているテクニックは誰もが日常の場面ですぐに使えるものばかりですが、いずれも相手の自己重要感を満たすことがポイントだと私は感じました。

 

人は誰かに何かをやってあげることで、「自分は必要とされている」と感じられる生き物だからです。

(中略)

誰かを助けてあげた、誰かの役に立ったという精神的な充足感が、その人を幸せな気持ちにさせます。ですから、相手に何かをやってもらうという行為は、めぐりめぐって「やってあげる側の人」を幸せにする行為でもあります。

 

「感謝」の反対は「当たり前」

かといって、何でもかんでも周りにやってもらえばよい訳ではありません。

やってもらうことに慣れすぎてしまうと、人間関係が崩れる原因になり得ます。

 

自分が率先してやってあげることと、周りにやってもらうことのバランスが大切だそうです。

 

間違えてはいけないのは、「やってもらって当たり前」とは思わないということです。

(中略)

他人に何かをしてもらったときの正しい反応は、「助かったよ、ありがとう」です。

「私はあなたを必要としています。本当にありがとう」と、感謝の気持ちを伝えるのです。

 

いつも感謝の気持ちをもつことが大前提。

お互いに助けあい、感謝しあえる温かい関係を紡いでいきたいですよね。

 

お互いの強みを活かす

私は本書のタイトルに興味を惹かれて思わず手に取ったのですが、自分が助けてもらいながら、相手の自己重要感を満たすという考え方はとても新鮮だなと感じました。

 

DaiGoさんが話すメンタリズムとは少し異なりますが、私が仲間に大切な仕事や用事を任せるときには、お互いに気持ちよく仕事ができるように、「いつもありがとう」と一言添えるように心掛けています。

 

仲間と一緒に仕事ができる最大の利点は、お互いの強みを活かし、苦手をカバーして補完しあえること。

成果をつくるためにも、人間関係を良くするためにも、周りの人に「助けてもらう」ことが重要だと感じた1冊でした。

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なぜかまわりに助けられる人の心理術」はこちら

なぜかまわりに助けられる人の心理術 | メンタリスト DaiGo

 

過去のDaiGoさんの著書の紹介はこちら

「自分を操る超集中力」

gonbook.hatenablog.com

 

「人を操る禁断の文章術」

gonbook.hatenablog.com

 

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【本】人は、なぜ他人を許せないのか?

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こんにちは。権藤優希です。

 

今回紹介する本は、中野信子(なかの のぶこ)さん著書

人は、なぜ他人を許せないのか?」です。



中野さんは脳科学者であり、現在は東日本国際大学教授を務められています。

著書の多くは、社会におけるさまざまな事象や人間の行動心理を、脳科学の観点から読み解くという非常に興味深い内容です。

 

さて、皆さんは自分以外の誰かのことを「許せない!」と思ったことはあるでしょうか。

私も含めて、おそらく誰もが経験したことがあるかと思います。

 

本書「人は、なぜ他人を許せないのか?」では、

・許せないという感情が生じる仕組み

・他人や自分自身を許して、心穏やかに生きるために工夫できること

などを、脳科学や心理学の研究結果を交えながら紹介しています。

 

「許せない」という感情は、誰にでも備わっている

中野さんによると、人間の脳は、

・他者などの攻撃対象を見つけて罰することで、快楽物質のドーパミンが出るようになっている

・そもそも誰かと対立するようにできている

のだそうです。

 

古くから、人間は集団を形成することで生き延び、発展してきたという背景があります。

集団に属するには同調する必要があるため、集団とは異なる考えの人を排除する(他の集団を攻撃する)という行為が、社会的な正当性をもっていたようです。

 

つまり「他者を許せない」という感情は、人間が集団に属し、自らが属する集団を守るために、人間の脳に自然に備わった機能であると考えられるそうです。

 

誰にでも備わっているのですから、許せないという感情が湧くこと自体は、悪いことではないようです。

 

ただし同時に、他者を攻撃することで得られる快楽に依存してしまう状態に、誰もが陥る可能性があると中野さんは警告します。

いわゆるSNSの ”炎上” に見られるような、匿名の書き込みなどが該当します。

気をつけたいですね。

 

怒りの感情から自分を解放するには

では、私たちが「許せない」と感じたときには、どのように対処すればよいのでしょうか。

 

先に述べたように、許せないという感情が脳に備わった機能である以上、完璧な対策は存在しないそうです。

 

大事なのは、まず「許せないという感情は誰にでもある」と知ること。

そのうえで、日常の中で工夫できることが本書に挙げられています。

 

  • 自分を客観視するくせ(メタ認知)をつける

怒りの感情が湧いてきたら、冷静にひと呼吸おいて「あ、いま自分は怒っているんだな」と認識する。

 

  • 慣れていることを選ぶのではなく、新しい体験を選ぶ

いつもの道順、いつものメニューなど、いつもとは少し違う選択をすることで、前頭前野(脳の中で、思考の制御を司る部分)が鍛えられる。

 

脳はその人を取り巻く環境に大きく影響を受ける。

前頭前野の発達が完成する30歳ころまでに、メタ認知能力の優れた人と出会うこと。

 

メタ認知能力が優れている人は、人生において、良い影響をもらえるような人間関係を築いてきたのだと判断できます。

(中略)

幼少期から30歳くらいまでの時期にどんな人と出会い、どのような影響を受けてきたのかが、非常に大切になるわけです。

 

許すことは、多くの人を受け容れること

ここで、私が人間関係を良くするために心がけていることを少し紹介します。

 

  • 一次感情と二次感情を分ける

予期せぬできごとがあったときに、瞬間的に怒りの感情が生じるのは仕方がありません。

ただ、反応的にそのまま行動するのではなく、感情やとらえ方をその場で選びなおすようにしています。

 

  • 管理下にあることに集中する

他人の行動は、自分の影響下(管理下)にはありません。

管理下にないこと(自分ではどうしようもないこと)を気にするから、怒りや不安の感情が生じます。

自分の管理下にあることだけに集中するようにしています。



私自身、これまでに事業活動を通じて数千人以上の人と出会いました。

そして、いろいろな考え方に触れ、いろいろな人のことを理解して受け容れられるように努めてきました。

特に、自分とは少し変わった考えをもつ人と一緒に仕事をすることが、パワフルな影響をもたらすことも体感しています。

より幅広い人間関係を築いていくための鍵が「許す(受け容れる)」という感情なのだと、本書から学びました。



自分自身の感情と上手につきあうことで、周りの人とより上手につきあう。

人間関係を向上させるヒントが詰まった、とてもユニークな一冊でした。


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